どんな料理にでも合う大根は、ヘルシーで、ついつい食べ過ぎてしまいますよね。
実は、大根は食べ過ぎると、身体に不調が現れることがあるのです。
例えば、気持ち悪さ、下痢、吐き気、頭痛、おならが出やすくなるといった症状が見られます。
今回は、大根を食べ過ぎてしまったときにどうなるのか、また、対処法や一日の適量を解説します。
さらに、大根の食べ過ぎによって、太るのかどうかについても、解説します。
冬には、大根はより甘くなり、おでんや、焼魚の添え物としての大根おろし、漬物など、ますます美味しくなってきます。
大根を美味しく食べるために、気をつけるポイントを押さえておきましょう。
Contents
大根を食べ過ぎるとどうなる?
大根は、特に生食の場合に、食べ過ぎに注意が必要です。
大根の食べ過ぎによる影響を解説します。
大根を食べ過ぎると気持ち悪い
大根の辛味成分であるイソチオシアネートや、消化酵素のジアスターゼが、胃腸の不快感を引き起こすことがあります。
イソチオシアネートは、大根自体に含まれる成分ではなく、調理によって細胞が壊されることで、出てきます。
辛味が強いほど、気持ち悪さの原因になりやすいです。
ジアスターゼは、後述の胃痛で詳しく解説しますが、胃の働きが過剰になることで、気持ち悪さにつながります。
大根を食べ過ぎると下痢
大根に含まれる食物繊維が原因で、下痢を引き起こすことがあります。
便通改善のためには、効果が期待できる食物繊維ですが、過剰に摂取すると、お腹がゆるくなってしまいます。
大根は生で食べると身体を冷やすため、おでんや味噌汁など、温かい料理にすることで、下痢を予防できます。
大根を食べ過ぎると吐き気
大根の消化酵素であるアミラーゼが、吐き気をもたらすことがあります。
胃が空の状態のときに大根を食べると、胃のむかつきを引き起こしやすいです。
大根を食べ過ぎると頭痛
大根に含まれるビタミンB1の過剰摂取により、頭痛が引き起こされる場合があります。
ビタミンB1には、脳神経の痛みを和らげたり、頭痛の原因を作り出さない働きがあります。
ただし、通常の食べ過ぎ程度であれば、ビタミンB1による頭痛は、ほとんど心配ないとされています。
大根を食べ過ぎるとおならが出る
大根は、おならの元になるガスを発生させやすい野菜です。
大根の食物繊維と酵素が原因で、おならの臭いがキツくなる場合があります。
大根を食べ過ぎると胃痛 対処法は?
大根を食べ過ぎて胃痛が引き起こされるのは、
- ジアスターゼ
- アリル化合物
によるものです。
大根を食べ過ぎて胃痛が起こる理由と、対処法を覚えておきましょう。
大根の食べ過ぎによる胃痛の対処法
胃痛を防ぐためには、
- 加熱する
- 空腹を避ける
といった2つの対処法があります。
ジアスターゼは、熱に弱い性質があります。
大根を多めに食べるときは、加熱すると、ジアスターゼの働きを弱めることができます。
空腹時に食べ物を摂取すると、胃の働きが活発になりますよね。
大根も同様に、空腹時に大根のジアスターゼが加わることで、ますます消化活動が進んでしまうのです。
大根を食べ過ぎると太る?
大根自体は、食べても太る心配はありません。
しかし、食べ方を間違えると、太る可能性があります。
大根は野菜の中でも、低カロリー(100gあたり約18kcal)、低糖質(100gあたり約2.8g)で、消化酵素も多く含まれています。
大根の辛味成分も、脂肪の燃焼に有効です。
大きめに切ることで、見た目や食べ応えで、満足感も高まります。
大根の成分や性質から、大根がダイエットの強い味方になってくれると言えます。
食事の最初に生の大根を少し食べておくと、糖質や脂質の摂り過ぎや、他の食べ物の過剰摂取も防げます。
一方で、食べ方には注意が必要です。
加熱によって、ダイエットに効果のある消化酵素の働きが弱まります。
また、切った大根は時間の経過によって、脂肪燃焼になる辛味成分が減っていきます。
生の大根を最初に食べたり、食べる直前に大根を切るなど、ポイントを押さえて、太りにくい食べ方を身につけるようにしましょう。
大根の一日の適量
大根の食べ過ぎを防ぐために、適量を覚えておきましょう。
一日の摂取目安は、
- 一般的な大根で、6~8cm程度
- 大根おろしでは、小盛り程度
- グラムにすると、300g程度
となっています。
この摂取目安は、ダイエットにも効果的です。
まとめ
大根は年間を通して食べる機会が多く、生、煮る、焼くなど調理の幅も広いですね。
大根は豊富な食物繊維や酵素、ビタミンなど栄養も豊富で、ダイエットにも向いています。
しかし、大根の食べ過ぎは、下痢や吐き気、頭痛、胃痛、過剰なおならを引き起こす場合もあります。
大根は、冬に旬を迎え、これからの季節に嬉しい免疫力アップの効果も期待できます。
一日の適量を守って、食べ過ぎに気をつけながら、大根の栄養をしっかり摂りましょう。
よく読まれています
コメントを残す