ズッキーニはカロリーも低くダイエット中でも積極的に食べられる野菜ですが、たくさん食べても大丈夫なのか気になりますよね。
実はズッキーニの食べ過ぎには注意が必要です。
ズッキーニを大量に食べ過ぎることによって逆に太る原因になったり、アレルギーや食中毒の恐れもあります。
今回はズッキーニの食べ過ぎによって起こる現象や、注意点などを解説します。
食べ方や食べる量に気を付けて、ズッキーニを安全に美味しくいただきましょう。
Contents
ズッキーニは食べ過ぎると太る?
ズッキーニはかぼちゃの仲間ですが、かぼちゃに比べてカロリーや糖質量は低くダイエット向きの野菜です。
しかし、調理方法によってはたくさん食べると太る原因にも繋がりますので注意が必要です。
ズッキーニの食べ過ぎに注意!量はどのくらいまで?
ズッキーニには食中毒の原因となる成分が含まれていることがあります。滅多にないことですが、手元にあるズッキーニが苦い場合は要注意です。
また、苦味のないズッキーニでも大量に食べると食中毒の危険性があります。
苦み成分の「ククルビタシン」が食中毒の原因に!
ズッキーニには「ククルビタシン」という苦味成分が含まれています。
このククルビタシンは、きゅうりやメロンなどのウリ科の植物に含まれる成分です。
一般的には品種改良より最近の野菜にはごく少量しか含まれていないはずなのですが、栽培環境などによっては極稀にククルビタシンが多く含まれていることがあります。
ククルビタシンは大量に摂取することで食中毒の原因となりとても危険です。
苦いズッキーニは要注意!
普通ズッキーニといえば苦味のない野菜ですが、ククルビタシンが多く含まれている場合はとても苦く感じます。
調理する前に少し食べてみて、明らかに苦いと気が付いた場合は残念ですが食べるのは控えましょう。
ククルビタシンの成分は加熱調理しても消えず苦味も残るので、調理したものを食べて苦い場合も食べないようにして下さい。
食べる量はどのくらい?
ククルビタシンは普通のズッキーニにも微量に含まれています。苦くないからといってたくさん食べると、大量にククルビタシンを摂取することになり危険です。
一日に何十本もズッキーニを食べることはあまりないですが、1~2本程度に留めておきましょう。
また、苦いズッキーニは一口も食べず、勿体ないと思ってしまいますが破棄してください。
ズッキーニを食べ過ぎるとアレルギーや下痢を起こす?
ズッキーニを食べることでアレルギー反応が出たり、食中毒の症状として下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。
ズッキーニのアレルギーには、ズッキーニ自体にアレルギーがある場合と、花粉症が原因で起こるアレルギーの2種類があります。
花粉症の人は要注意
8~10月に症状が出るブタクサ花粉にアレルギーがある人は、ズッキーニを生で食べた時にアレルギー反応が出ることがあります。
これはブタクサとズッキーニのたんぱく質の構造が似ているために起こる現象です。
他にもきゅうりやスイカ、キウイフルーツやメロンなどの野菜や果物で同様にアレルギー反応が出ることがあります。
アレルギーの症状として、
- 口の周りが腫れたり湿疹ができる
- 口の中や喉がイガイガする
- くしゃみ・鼻水・鼻づまり
- 咳
- 下痢・嘔吐
などが挙げられます。
特に花粉症によるアレルギーは口の周りや口の中に症状が出ることが多くあります。
また、食物アレルギーの中にはめまいや呼吸困難などのアナフィラキシー症状を起こす場合もあります。
ズッキーニを食べた後体調に異変を感じたら病院を受診しましょう。
食中毒による下痢の症状が出ることも!
アレルギー以外に、食中毒が原因でお腹が痛くなったり下痢や嘔吐などの症状が出ることがあります。
ズッキーニの食中毒は、傷んだものを食べた時や苦いズッキーニを食べた時に起こります。
苦味成分のククルビタシンは普通のズッキーニにも微量に含まれているので、一日に何本も食べてしまうと食中毒を引き起こす恐れがあります。
食べ過ぎないよう注意し、一日1~2本程度にしておきましょう。
また、下痢や嘔吐の症状が出た時は病院を受診し、自分で薬を飲んで対処することはやめましょう。
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ズッキーニのカロリーや栄養
かぼちゃの仲間であるズッキーニですが、カロリーや炭水化物量はかぼちゃよりも低く、また栄養もしっかり含まれています。
ズッキーニは低カロリー?
ズッキーニ100gあたりの主な成分は以下の通りです。
- エネルギー・・・14kcal
- 水分・・・94.9g
- たんぱく質・・・1.3g
- 脂質・・・0.1g
- 炭水化物・・・2.8g
ズッキーニと似ているなすやかぼちゃに比べてカロリーが低いのが特徴です。
また、かぼちゃ100gあたりの炭水化物量は20.6gであるのに対し、ズッキーニは2.8gとかなり少なく、ダイエット向きの野菜といえます。
ズッキーニは栄養も含まれる!
次にズッキーニの主な栄養素をまとめました。
- カリウム・・・320mg
- ビタミンC・・・20mg
- ビタミンK・・・35μg
- βカロテン・・・320μg
栄養素ではカリウムを多く含みます。
カリウムは体内の塩分を排出しバランスを調整する働きや利尿作用があり、高血圧症や夏バテ解消などに効果的です。
また、同じ分類のかぼちゃよりは少ないですがビタミンCやβカロテンなどのビタミン類も含まれています。
ビタミンCは風邪予防や美肌効果があり、βカロテンは体内でビタミンAに変わる性質があり、眼精疲労や抗酸化作用によるがん予防にも繋がります。
そして、カリウムと同様に多く含まれるのがビタミンKです。
ビタミンKは血液の凝固に関わるビタミンで、けがの際に止血する大切な役割があります。
また、カルシウムの吸収を助ける働きもあるので、骨粗鬆症の予防に役立ちます。
低カロリーで水分量も多いズッキーニですが、このように栄養素もしっかり含まれているのです。
食べ方に工夫を
ズッキーニは油との相性がとてもよく、油を使って炒めたり焼いたりすることで、美味しいだけでなくズッキーニに含まれるβカロテンの吸収がよくなります。
だからといって油を大量に使って調理するとカロリーが増え、太る原因になってしまいます。
特にダイエット中にズッキーニを食べる際は、揚げ物や油をたくさん使った炒め物などは避け、低カロリーな料理を意識しましょう。
また、少しの油で軽く炒めた後に煮込むことでβカロテンの吸収をよくすると共に、ビタミンCやカリウムを効率よく摂取することができます。
ズッキーニの太らないレシピ
ヘルシーで簡単に作れるズッキーニのレシピを紹介します。
ダイエット中でも満足感を得られるおすすめのレシピです。
ズッキーニのガリバタポン酢
ご飯にはもちろん、おつまみにもなるズッキーニのレシピです。
豆腐とズッキーニのステーキ
豆腐でヘルシーに、食べ応えのあるレシピです。
なすとズッキーニの大葉炒め
少量の油で作れるレシピです。
夏野菜の消費にも。
【超簡単!】ズッキーニを生で食べよう!
生で食べられるズッキーニのレシピです。
新鮮なズッキーニで作りましょう。
まとめ
低カロリーな野菜でも大量の油と一緒に摂取してしまうと一気にカロリーが上がってしまい、ダイエットには不向きになってしまいます。
しかし、ズッキーニは油で調理することで栄養も効率よく摂取できるので、適切な量の油を使い調理していきたいですね。
また、苦いズッキーニに当たってしまった時は食中毒を引き起こす恐れがあるので、絶対に食べないようにしましょう。
食べる量と正しい食べ方で、ダイエット中でも安心して、また安全に食べられることができます。
今回ご紹介したズッキーニのレシピにもぜひ挑戦してみてください。
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