スターフルーツといえば、星形の断面が特徴的なトロピカルフルーツ。
ですが、カットのしかたや食べ方、保存方法は意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、スターフルーツに含まれる栄養や、食べ頃、見分け方をご紹介します。
また、常温・冷蔵・冷凍それぞれの保存方法や解凍のしかた、長持ちさせるための保存食レシピ、干す(乾燥)させる方法など、「美味しく、長く」楽しむためのコツをお伝えします。
ぜひ、最後までお読みください!
Contents
スターフルーツの保存の仕方
常温で追熟させ、黄色く熟したら冷蔵庫の野菜室で保存します。
黄緑色だとまだ未熟で、酸味が強いです。
サラダやピクルスとして食べる場合は、未熟なままでもOK。
フルーツとして食べたい場合は、黄色くなるまで追熟させると、酸味が落ち着いて甘味が増します。
スターフルーツの保存温度
常温で追熟させる場合・・・20℃前後
冷蔵庫保存の場合・・・野菜室の温度(約3~7℃。メーカーによる)
スターフルーツの保存方法まとめ
- 常温・・・高温多湿を避け、そのまま置いておく。
- 冷蔵・・・ポリ袋などに入れ、野菜室で。
- 冷凍・・・カットして、ジッパーバッグ等に入れる。
- 干し・・・カットして、天日干しかオーブンで乾燥させる。
- カット・・・ラップで断面を覆い、野菜室で保存。
スターフルーツの保存期間と賞味期限まとめ
- 常温・・・追熟するまで
- 冷蔵・・・約1か月
- 冷凍・・・約1か月
- 干し・・・冷蔵保存で5日
- カット・・・1,2日
スターフルーツを常温保存する方法
20℃前後の室温で、そのまま置いておきます。
追熟する前に傷んでしまわないよう、高温多湿は避けてください。
また、黄色く熟した後のスターフルーツは、常温保存に向いていません。
冷蔵庫の野菜室に移動しましょう。
ホコリ等が気になる場合は、布巾など乾いた布をかぶせておいても良いです。
スターフルーツの常温保存法
- Step1保存する20℃前後の室温で、そのまま置いておく。
スターフルーツの常温保存の際の保存期間
追熟するまでは、常温保存が可能です。
ただし、黄色く熟した後はすみやかに冷蔵庫の野菜室に移してください。
スターフルーツの常温保存の際の栄養素は?
スターフルーツにはバランス良くビタミン類・ミネラルが含まれています。
なかでもビタミンC、カリウム、食物繊維の含有量が多いです。
ビタミンCは「美容に効くビタミン」として有名です。
コラーゲンの生成を助けて皮ふや粘膜を健康にしたり、アンチエイジングに欠かせない「抗酸化作用」という働きを持っています。
またカリウムは、体内の塩分を外に出す働きから、むくみ予防につながります。
食物繊維も、腸内の善玉菌のエサとなり、便秘・お通じ改善に有効です。
スターフルーツには、女性の美容に欠かせない栄養がバランスよく含まれているんですね。
常温で置いておくにあたり、栄養の変化や減少は特にありません。
スターフルーツを冷蔵保存する方法
ポリ袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。
カットなどはせずにそのままの状態で保存します。
乾燥防止のためポリ袋・ビニール袋などに入れておきましょう。
スターフルーツの冷蔵保存法
- Step1袋に入れるポリ袋やビニール袋に入れる。
- Step2保存冷蔵庫の野菜室で保存する。
スターフルーツの冷蔵保存の際の保存期間
冷蔵庫の野菜室に入れてから、約1か月です。
とはいえ追熟が進みすぎてしまったり、味が落ちる場合もあるので、早いうちに食べきりましょう。
なお、熟して黄色くなったスターフルーツは皮にシワが寄ることがあります。
腐ってしまったわけではないので、安心してくださいね。
スターフルーツの冷蔵保存の際の栄養素は?
スターフルーツに特に多い栄養素は、ビタミンC、カリウム、食物繊維です。
ビタミンCは美容や風邪予防、カリウムは塩分の排出によるむくみ防止、食物繊維は便秘・お通じ改善に役立ちます。
冷蔵保存中の栄養素の変化は特にありません。
本来の栄養素をそのまま、美味しく食べられます。
スターフルーツを冷凍保存する方法
カットして、ジッパーバッグ等に入れて保存します。
カットは、輪切りして星形にしても、縦長のスティック状にしてもOKです。
スターフルーツの冷凍保存法
- Step1洗う流水で洗い、水気を拭き取る。
- Step2カットする星形、あるいはスティック型の、食べやすい大きさにカットする。
- Step3袋に入れるジッパーバッグなど密封できる保存袋に入れる。水気が残っていたら、霜が付く原因になるのできれいに拭き取りましょう。
- Step4保存冷凍庫に入れ保存する。
野菜マルシェのなのか
- 冷凍するときにはなるべく薄く平らにする
- アルミのトレイにのせると早く冷えやすい
- 冷凍室を強に設定するとなおよし
スターフルーツの冷凍保存の際の保存期間
冷凍庫に入れ約1か月、保存できます。
冷凍中にそれほど傷むことはありませんが、早いうちのほうが劣化が少なく、美味しく食べられます。
スターフルーツの冷凍保存の際の栄養素は?
スターフルーツには、ビタミンC、カリウム、食物繊維が多く含まれています。
ビタミンCは美容や抗酸化作用によるアンチエイジング、カリウムは塩分の排出によるむくみ予防、食物繊維は便秘・お通じ改善に役立ちます。
冷凍保存にあたり栄養素の変化はほとんどありませんが、生の状態と比べると味や食感が落ちます。
できるだけ生で食べて、食べきれない分だけを冷凍保存する・・・など、状況に応じて使い分けたいですね。
スターフルーツを冷凍したあとの解凍方法
常温での自然解凍か、冷蔵庫解凍で食べられます。
完全解凍して食べるのも良いですが、半解凍くらいのシャリシャリした新食感を楽しむのもアリですね。
スターフルーツを干す保存方法
スターフルーツを長く楽しむための保存方法として、干して(乾燥させて)ドライフルーツにする、という手もあります。
今回は、「天日干し」と「オーブン」で作る2通りの方法をご紹介します。
スターフルーツの干す保存法(天日干し)
- Step1洗う流水で洗い、水気を拭き取る。
- Step2カットする両端を切り落とし、星形に輪切り、もしくは縦にスティック状にカットする。皮は剥かず、種もそのままでOKです(スティック状なら残った種部分は捨ててもOK)。輪切りの場合は、2~3mmくらいの薄めに切ったほうが早く干せます。
- Step3並べるザルや網などにオーブンシートを敷き、その上に重ならないようにして並べる。
- Step4干す2~3日間、日なたで干す。天気の悪い日や夜間は室内に入れましょう。様子を見て、水分が残っているようなら追加で干します。
スターフルーツの干す保存法(オーブン)
- Step1洗う流水で洗い、水気を拭き取る。
- Step2カットする両端を切り落とし、星形に輪切り、もしくは縦にスティック状にカットする。皮は剥かず、種もそのままでOKです(スティック状なら残った種部分は捨ててもOK)。輪切りの場合は、2~3mmくらいの薄めに切ったほうが早く干せます。
- Step3並べるオーブンシートを敷いた天板に並べる。
- Step4焼くオーブンを100℃に設定し、余熱なしで60分焼く。スターフルーツをひっくり返して、さらに30分焼く。様子を見て、水分が残っているようなら30分ずつ追加で焼いて、都度様子を見ましょう。
スターフルーツの干す保存の際の保存期間
冷蔵庫で5日ほど保存できます。
市販品など完全に水分が抜けたものは長期保存できますが、家庭で作ったものは早めに食べきったほうが安心です。
スターフルーツを干した後の戻し方
戻さずに、そのまま食べられます。
おやつや、お茶菓子にも。中国茶との相性も良いです。
ローカロリーなので、ダイエット中の小腹満たしにも良さそうですね。
また、ヨーグルトに添えても、ほのかな甘味と酸味がマッチします。
スターフルーツを干す保存の際の栄養素は?
スターフルーツを干すことで、光に弱いビタミン類の多少の減少はありますが、凝縮されたその他の栄養を丸ごと摂取することができます。
スターフルーツには、ビタミンC、カリウム、食物繊維が多く含まれています。
ビタミンCは美容やアンチエイジングだけでなく、鉄分の吸収を助ける働きもあるので貧血にも有効です。
カリウムは塩分の排出によるむくみ予防、食物繊維は便秘・お通じ改善に役立ちます。
女性に嬉しい栄養素がギュッと凝縮されていますね。
スターフルーツの切り方
スターフルーツといえば星形の断面。
そのまま食べても、サラダなどに添えても写真映えしますよね。
ただ、より美味しく食べるには、スティック状にカットするのもおすすめです。
今回は、星形・スティック型それぞれの方法をお伝えします。
- 星形にカット(輪切り)する方法
(1)スターフルーツを水洗いする。
(2)星の角の部分は皮がやや硬いので、包丁かピーラーで薄く剥く。ほかの部分の皮は薄く柔らかいので、剥かずにそのまま食べられます。
(3)両端を切り落とす。
(4)5mm~1cmの薄さにスライスする。 - スティック型にカットする方法
(1)水洗いする。
(2)星の角の皮を、包丁かピーラーで薄く剥く。
(3)両端を切り落とす。
(4)スターフルーツを立てて(切り落とした断面が自分に向くように)、縦に包丁を入れる。
(5)星型の角を切り取るように、縦にカットする。(断面が三角形のようになります)
残った中央の部分は、角をカットしたので五角形のような形になります。
これは、食べることはできますがあまり美味しくないので、捨ててもOK。
星形にスライスした場合も、外側からかじって、中央部分は避けたほうが美味しいです。
スターフルーツのカット(切った)後の日持ちする保存方法は?
できるだけ乾燥しないようにして、冷蔵庫で保存します。
スターフルーツの保存方法 使いかけ
カットした断面が空気に触れないよう、ラップを密着させます。
そのうえで乾燥防止のためポリ袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
スターフルーツをカットしたときの保存期間
カットしてしまうと、冷蔵庫保存でも1,2日しか日持ちしません。
断面から乾燥や傷みが進んでしまうので、できるだけ早く食べきりましょう。
スターフルーツの長持ちさせる保存方法
まだ青い(黄緑色の)スターフルーツは、冷蔵庫の野菜室に入れれば追熟を遅らせることができます。
その分、食べ頃や傷んでくる時期を先延ばしできるので、食べたいタイミングに合わせて調整も可能です。
ただし、黄色く熟したものの日持ちは、冷蔵庫に入れても最長1か月ほどです。
味が落ちる場合もあるので、早いうちに食べましょう。
スターフルーツの夏や冬の保存の違い
スターフルーツを室内で追熟させる場合、適切な室温は20℃前後です。
夏場の室温は20℃を大きく超え、湿度も高いため傷みやすくなります。
高温多湿にならない部屋を選ぶか、早めに冷蔵庫の野菜室に移したほうが良いでしょう。
冬場は、リビングなど暖かくなりやすい部屋なら20℃近くになることも多いので、そのまま保存できます。
ただし暖房の近くなど、温度が上がりすぎる場所は避けましょう。
スターフルーツの芯(種)のくりぬき方
スターフルーツの芯(種)の部分は、食べられないわけではありません。
ただ味や食感が悪く、本来の美味しさを邪魔してしまうので、気になるようなら避けて食べたほうが良いでしょう。
星形にカット(輪切り)した場合は、スプーンやフォークでくり抜くか、外側からかじって中央部分を残したほうが美味しく食べられます。
スティック状にする場合は、スターフルーツを立てて、星の角(羽根)を切り取るように5辺ともカットします。
残った中央部分はそのまま廃棄しましょう。
スターフルーツの洗い方(下処理)
- 冷たい流水で洗う。
- キッチンペーパー等で水気を拭き取る。
スターフルーツの見分け方と選び方
表面にツヤがあり、茶色い変色や傷のないものを選びます。
スターフルーツは熟した際にシワが寄りますが、鮮度が落ちたものもシワが寄るので、店頭で見分けるのは難しいです。
買う際には、少し緑色で未熟だとしても表面にハリのあるものを選んで、購入後に追熟させたほうが確実といえます。
また、手に持ってみて重みのある、ずっしりとしたものを選びましょう。
腐っている場合の見分け方
腐り具合は以下に当てはまると危険です。
- 茶色い斑点が出ている。
- 柔らかく、ぶよぶよしている。
新鮮な選び方
新鮮な選び方は、以下の通りです。
- 表面にツヤとハリがある。
- 黄緑色か、茶色い変色のない黄色。
- 重みがあり、ずっしりしている。
スターフルーツの旬
スターフルーツの旬は秋~冬です。
9月頃~3月頃にかけて、種類によって2回、3回と収穫時期がやってきます。
青果店などで多く見かけるようになるのもこの時期です。
南国のイメージが強いトロピカルフルーツですが、秋・冬が旬だとは意外ですね。
スターフルーツの食べ頃
サラダなど料理として食べる場合は、まだ黄緑色の、未熟で酸味のあるものが合います。
フルーツとして甘味を楽しみたい場合は、常温で追熟させ、黄色くなったものが食べ頃です。
スターフルーツについて
スターフルーツは、熱帯アジアが原産のトロピカルフルーツ。
世界では熱帯~亜熱帯の地域、日本では沖縄をはじめ宮崎県などで栽培されています。
和名は「五歛子(ごれんし)」。
英名の「スターフルーツ」と同様、星のような「五稜星」の形状からその名前になっています。
一般のスーパーにはあまり並んでいませんが、デパート内の青果店などで手に入れられることも。
時期により出荷量も変わるので、どうしても食べたい場合は事前に問い合わせたほうが確実ですね。
スターフルーツの保存食と人気簡単レシピの作り方
スターフルーツがたくさん手に入ったら、保存食などへのアレンジもおすすめです。
スターフルーツの保存食の種類
- ジャム
- コンポート
- ピクルス
スターフルーツの保存食レシピの簡単作り方と保存期間
スターフルーツジャム
たくさんある場合は長期保存できるジャムに。
レモン汁などを足しても美味しく出来そうです。
冷蔵庫で最長1年ほどの保存ができますが、早めに食べたほうが安心です。
煮沸消毒した清潔な瓶に詰めましょう。
スターフルーツのコンポート
星の形をそのまま楽しみたいなら、コンポートもおすすめです。
スターフルーツのほのかな甘味と酸味を生かしつつ、贅沢な味に変身させることができます。
ジャム同様、煮沸消毒した瓶など清潔な容器に詰めて、早めに食べましょう。
スターフルーツの酢漬けの作り方の保存食レシピと保存期間
スターフルーツ☆ピクルス
スイーツだけでなく、食事の一品としても使えるピクルスのレシピです。
作り置いておけば、何日かに分けて食卓に並べることができます。
スターフルーツの甘酢漬け
ピクルスをよりシンプルにした、甘酢漬けのレシピです。
食事だけでなく、ワインのお供などにも合いそうですね。
どちらも保存期間は冷蔵庫で2週間ほどです。
漬ければ漬けるほど、より味わいある風味になりますが、傷んでしまわない範囲で、美味しく食べきりましょう。
離乳食の保存
スターフルーツは一般的に、離乳食後期(生後9~11か月)、もしくは1歳以降から食べられるとされています。
とはいえ南国系のフルーツは、食べ始める(消化できるようになる)時期についての見解も分かれています。
心配であれば、離乳食を卒業しいろいろな食物を食べられるようになってからでも遅くはありません。
スターフルーツに含まれる栄養は、他のフルーツでも代用できます。
またアレルギーや雑菌が心配な場合は、はじめは加熱して与えましょう。
まとめ
通常のスーパーなどではなかなか見かけないスターフルーツ。
運良く店頭に並んだ際は、ぜひ手に取ってみてください。
ネット上では、よく知らないまま青い未熟なスターフルーツを食べてしまって、「まずい」という感想を持ったエピソードもちらほら見かけます。
せっかくレアなフルーツを手に入れたなら、美味しくいただきたいですよね。
追熟のしかたや保存方法などを参考に、ぜひスターフルーツのほどよい甘味と酸味を楽しんでください。
よく読まれています
コメントを残す