マスカットの保存方法|冷凍・冷蔵・期間と保存食レシピ!干すのは不向き

色鮮やかで、ジューシーな香りを楽しめるマスカット。

この記事では、常温・冷蔵・冷凍それぞれの保存方法や保存期間に加え、干す(乾燥させる)やり方や、「たくさん頂いたけど食べきれない!」というような場合に役立つ保存食レシピをご紹介します。

美味しくいただくための保存方法や保存食レシピを活用し、マスカット本来の弾力や香りを楽しみましょう。

Contents

マスカットの保存の仕方

1粒ずつ房からはずし、2,3mmの枝を残して切り離します。

なお常温保存ですぐ食べる場合は切り離さなくても大丈夫です。

また、表面についている白い粉「ブルーム」には、実の鮮度を保つ役割があります。

新鮮なマスカットの証拠でもあるので、取り除かずそのまま保存しましょう。

マスカットの保存温度

最適な保存温度は5℃~10℃です。

冷蔵庫の野菜室は3℃~8℃に設定されているものが多いので、通常の冷蔵室よりは野菜室のほうが冷やしすぎや乾燥を防げそうです。

マスカットの保存方法まとめ

  • 常温・・・房ごと新聞紙やキッチンペーパーでくるむ
  • 冷蔵・・・1粒ずつ2,3mmの枝を残して切り離す
  • 冷凍・・・1粒ずつ2,3mmの枝を残して切り離して、洗う
  • 干し・・・枝からはずし、天日干しかオーブンで乾燥させる

マスカットの保存期間と賞味期限まとめ

  • 常温・・・2~3日
  • 冷蔵・・・3日~5日
  • 冷凍・・・2~3週間
  • 干し・・・冷蔵で5日

マスカットを常温保存する方法

できるだけ温度・湿度が低く、温度変化の少ない場所で保管します。

マスカットの常温保存法

  • Step1
    包む
    洗わずに、新聞紙やキッチンペーパーなどで包む。
  • Step2
    冷暗所で保存
    温度・湿度の低い場所に置いておく。

マスカットの常温保存の際の保存期間

常温での保存期間は2~3日です。

マスカットはデリケートな果物なので、適切な保存方法であったとしてもあまり日持ちしません。

マスカットの常温保存の際の栄養素は?

マスカットには、脳の疲労に効くブドウ糖や、強い抗酸化力を持つポリフェノールが多く含まれています。

常温で2~3日のうちに食べきるのであれば、栄養素の低下などもありません。

特にポリフェノールは皮に多く含まれるので、皮ごと食べられるシャインマスカットなどは効率良く栄養を摂取することができます。

ポリフェノールは活性酸素と戦う「アンチエイジング」としての機能が有名ですが、それだけではなく動脈効果の予防など、様々な健康効果があります。

他にもビタミンB1・B6、マンガン、銅、カリウムなど多くの栄養を持つマスカット。

美味しく食べられて健康にもなれるなんて、一石二鳥ですね。

マスカットを冷蔵保存する方法

1粒ずつ2,3mmの枝を残して切り離します。

マスカットの冷蔵保存法

  • Step1
    粒を切り離す
    洗わずに、1粒ずつ2,3mmの枝を残して切り離す。手できれいに切り離すのは難しいので、キッチンバサミを使うのがおすすめです。
  • Step2
    包む
    キッチンペーパーやポリ袋で包む。
  • Step3
    保管
    冷蔵庫に入れ保存する。

マスカットの冷蔵保存の際の保存期間

冷蔵庫での保存期間は3日~5日です。

マスカットの冷蔵保存の際の栄養素は?

適切に冷蔵保存した場合の栄養素の低下はほとんどありません。

洗うと表面の白い粉「ブルーム」が流れて、果実を保護する効果が薄れてしまうので、食べる直前まで洗わずに保管しましょう。

また、房ごとそのまま保管すると枝に栄養が吸収されてしまいます。

とはいえ、粒を完全に枝からはずしてしまうと、皮に穴が開きそこから傷みが進みます。

そのため枝を2~3mm残して切る、というのがベストの方法です。

手間はかかりますが、せっかくのマスカットの栄養を損なうことなく、美味しくいただきましょう。

マスカットを冷凍保存する方法

洗ってから、1粒ずつ2,3mmの枝を残して切り離す。

マスカットの冷凍保存法

  • Step1
    粒を切り離す
    冷蔵保存同様、1粒ずつ2,3mmの枝を残して切り離す。
  • Step2
    洗う
    ザルなどに入れ、冷水でやさしく洗う。繊細な果実なので、こすったり他の実とぶつからないよう、優しく!
  • Step3
    水気を切る
    キッチンペーパー等で水気を完全に拭き取る。
  • Step4
    容器に入れる
    保存容器やジッパーバックに、重ならないようにして入れる。
  • Step5
    保管
    冷凍庫に入れて保存する。

野菜マルシェのなのか

  • 冷凍するときにはなるべく薄く平らにする
  • アルミのトレイにのせると早く冷えやすい
  • 冷凍室を強に設定するとなおよし

マスカットの冷凍保存の際の保存期間

冷凍保存の場合の保存期間は、2~3週間です。

マスカットの冷凍保存の際の栄養素は?

マスカットには、脳の疲労に効くブドウ糖や、強い抗酸化力を持つポリフェノール、ビタミンB1・B6、カリウムなどのミネラルなど様々な栄養素が多く含まれています。

冷凍保存にあたり栄養素の低下はほとんどありません。

冷蔵保存と同様、枝を2~3mm残して切り離す、という処理を適切に行えば、栄養の低下を気にせず保存することができます。

マスカットは水分の多いフルーツなので、冷凍するとハリがなくなり、香りや食感が落ちることもあります。

とはいえせっかくのマスカット、食べきれず腐らせてしまうよりは、冷凍保存も活用し、長く楽しみたいですね。

マスカットを冷凍したあとの解凍方法

解凍時は軽く流水にさらすと、皮がつるんと向けて食べやすくなります。

また、冷凍庫から出して10分ほど置いておくと半解凍状態になり、生の状態とは違うシャリシャリとした新食感が楽しめます。

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マスカットを干す保存方法

マスカットの保存には、干してドライフルーツ(レーズン)にする、という方法があります。

天日干しと、オーブンで作る2通りの方法があります。

マスカットの干す保存法(天日干し)

  • Step1
    粒をはずして洗う
    粒をすべて枝からはずし、洗って水気を拭き取る。種が気になる場合や粒が大きい場合は、縦半分に切って種を取り出しておくと、食べやすくなり時間も短縮できます。また、皮は剥きません。皮ごと食べられる品種でなくても、レーズンにすると皮ごと美味しくいただくことができます。
  • Step2
    並べる
    ザルや網などにオーブンシートを敷き、その上に重ならないようにして並べる。
  • Step3
    干す
    3日間ほど日なたで干す。天気の悪い日や夜間は室内へ。

マスカットの干す保存法(オーブン)

  • Step1
    粒をはずして洗う
    粒をすべて枝からはずし、洗って水気を拭き取る。種が気になる場合や粒が大きい場合は、縦半分に切って種を取り出しておくと、食べやすくなり時間も短縮できます。また、皮は剥きません。皮ごと食べられる品種でなくても、レーズンにすると皮ごと美味しくいただくことができます。
  • Step2
    並べる
    オーブンシートを敷いた天板に並べる。
  • Step3
    焼く
    100~120℃のオーブンで2時間焼く。オーブンの機種や粒の大きさによって乾燥時間に差があるため、好みの固さになるまで追加で加熱する。

マスカットの干す保存の際の保存期間

冷蔵で5日の保存ができます。

市販品など完全に乾燥させたものは長期保存も可能ですが、マスカットは水分の多いフルーツなので、家庭で手作りしたものはできるだけ早めに食べたほうが安全です。

マスカットを干した後の戻し方

戻さずに、そのまま食べられます。

また、ラム酒に漬け込んでおけば、ラムレーズンとして食べることができます。
(漬け込む際は、煮沸消毒した瓶などで衛生的に保管してください)

出来上がったレーズンは、ヨーグルトと一緒に食べたり、パウンドケーキやマフィンなどのお菓子作り、パン作りなど幅広く使えます。

マスカットを干す保存の際の栄養素は?

レーズンには、マスカット本来の栄養が凝縮されています。

マスカットにはブドウ糖、カリウムなどのミネラルなども含まれますが、強い抗酸化力を持つポリフェノールは、特に皮の部分に多く含まれます。

レーズンにすると皮ごと美味しく食べられるので、ポリフェノールも無駄なく摂取することができますね。

また、レーズンにすると光に弱いビタミン類の減少はありますが、干すことで栄養が凝縮され、鉄分や食物繊維などの栄養素がアップします。

マスカットの保存方法 使いかけ

マスカットを食べ始めたものの、1人では最後まで食べきれない…ということもありますよね。

1房を最後まで食べられなかった際も、残りの粒が房についたまま保存すると、枝に栄養が吸収され、劣化が進みます。

食べかけて残った粒もすべて房からはずして保存します。

手でちぎったり完全に枝からはずしてしまうと、皮に穴や亀裂が開き、そこから傷んでしまうので、枝を2~3mm残し、キッチンバサミ等できれいに切り離しましょう。

冷蔵の場合は洗わずに、冷凍の場合は洗ってから保存します。

マスカットの長持ちさせる保存方法

マスカットの表面についている白い粉は「ブルーム」といい、実の鮮度を保つ役割があります。

新鮮なマスカットの証拠でもあるので、取り除かずそのまま保存しましょう。

マスカットの夏や冬の保存の違い

室内が高温多湿になる夏場は、常温保存には向いていません。

温度・湿度が低く温度変化の少ない場所があれば2~3日の保存もできますが、そのような場所がなければ早いうちに冷蔵(冷凍)保存にしたほうが良いでしょう。

冬場でも、暖房などで温度変化が多く、室温が上がりやすいリビングなどの部屋は避け、一定して低温な場所で保存しましょう。

マスカットの芯(種)のくりぬき方

粒に対して縦に、種にぶつかるまで包丁を入れます。

包丁はそのままに、手前→奥、もしくは奥→手前に転がして、一周させます。

2つにパカっと割れたら、片方に種がついているので、爪楊枝などで取り除きます。

なおシャインマスカットなど、種がなく皮ごと食べられる品種のものも多いので、その場合は1粒まるごと美味しくいただきましょう!

マスカットの洗い方(下処理)

  • 冷たい流水で優しく洗う。
  • 冷蔵・冷凍保存のため房からはずした場合は、ザルなどに入れて擦らないように洗う。

マスカットの見分け方と選び方

枝が茶色く枯れておらず、青々としているもの。

皮にハリがあり、傷のないもの。

一般にマスカットは熟すと皮が黄色くなってきますが、シャインマスカットの場合は黄色くなくても熟していることがあります。

腐っている場合の見分け方

腐り具合は以下に当てはまると危険です。

  • カビが生えている
  • 異臭、異様な酸味のある香りがする
  • ぶよぶよしている

新鮮な選び方

新鮮な選び方は、以下の通りです。

  • 枝が茶色く枯れていない
  • 皮にハリがある
  • 白い粉「ブルーム」がついている

マスカットの旬

マスカットの旬の時期は7月~9月で、最も多く出回ります。

ただし最近の冷蔵技術の進化で、貯蔵性の高い品種であれば12月頃まで出回っているものもあります。

マスカットの食べ頃

旬の時期にスーパー等で出回っているマスカットはすでに食べ頃のものなので、追熟などさせずに美味しくいただくことができます。

常温保存して糖度が増す、という話もありますが、常温では長くても2~3日しか日持ちせず、糖度は増しても香りが落ちる…ということもあるので、手に入れたら早いうちに食べるようにしましょう。

マスカットについて

「マスカット」は地中海地方のヨーロッパブドウのことです。

日本では黄緑色のマスカット・オブ・アレキサンドリアのことを指すことが多いので、単に「マスカット」と言うと、黄緑色をしたブドウのことを差している場合もありますが、本来の呼称とは異なった使い方になります。

また、近年で多く出回るようになった「シャインマスカット」は、「ブドウ安芸津(あきつ)21号」と「白南(はくなん)」をかけ合わせて品種改良されたものです。

病気に強く、雨の多い日本の気候でも育てやすいうえ、強いマスカット香と歯切れの良い果実の弾力を持っています。

種なし栽培が可能で、そのまま食べられるほど皮が薄くなっていて食べやすいのも特徴です。

育てやすくて、美味しい!という良いとこ取りなフルーツだからこそ、人気が高まっているんですね。

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マスカットの保存食と人気簡単レシピの作り方

マスカットの保存食の種類

  • ジャム
  • フルーツタルト
  • フルーツ大福

マスカットの保存食レシピの簡単作り方と保存期間

贅沢感たっぷり、風味豊かなマスカットのジャム
マスカットの美味しさをそのまま閉じ込めたジャムです。

きちんと煮沸消毒した瓶で冷蔵保存すれば1年ほど日持ちしますが、家庭で100%雑菌を入れずに作れるとも限らないので、早いうちに消費したほうが安心です。

シャインマスカットのタルト
ポリ袋や電子レンジを活用した、家庭でも作りやすいフルーツタルトのレシピです。

生菓子なのでできるだけ当日中に食べましょう。

マスカットの酢漬けの作り方の保存食レシピと保存期間

マスカットのフルーツ酢

マスカットを漬けたビネガードリンクのレシピです。

フルーツ酢は、飲用としては氷砂糖を入れたほうが飲みやすいですが、カロリーや糖質が気になる方、料理などにも使いたい方は、砂糖なしでも作ることができます。

1年ほど保存できますが、1か月程度のうちが香りが新鮮で美味しく飲めます。

常温保存できますが、出来上がってからは冷蔵保存のほうが安心です。

離乳食の保存

マスカットは生後5、6か月の赤ちゃんから食べることができます。

皮や種を取り除き、やわらかい果実の部分のみを食べさせます。

基本的に生で食べられるものですが、アレルギー等の心配もあるため最初は加熱して与えましょう。

まとめ

ジューシーで芳醇な香りを楽しめるマスカット。

夏に出回ることが多いので、タイミングによってはお中元でいただいた…ということもあるかもしれません。

せっかくの香りと栄養を損なわないよう、適切な保存方法で美味しくいただきましょう。

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