クランベリーの保存方法|冷凍・冷蔵・期間と保存食レシピ!干して長期保存可

クランベリーは生で出まわることが少ない果物です。

保存方法や保存期間、栄養についても知らない方が多いでしょう。

生のクランベリーは、常温には置けませんが冷蔵保存の他、冷凍したり干したりして保存できます。

クランベリーを加工して作る保存食レシピや、クランベリーの見分け方、食べ頃、おいしい食べ方など詳しく解説します。

クランベリーは冷凍すれば長持ちさせられますし、特に解凍しなくても調理に使えます。

乾燥させて違ったおいしさを引き出すこともできます。

日本ではなじみが薄い果物ですが、健康パワーも持ち合わせ、北米の感謝祭やクリスマスのターキー料理には欠かせないポピュラーな果物です。

クランベリーについて正しく理解し、色鮮やかで爽やかなこの果物を普段の食卓にも取り入れてみてください。

クランベリーは食生活をおしゃれに彩ってくれますよ。

Contents

クランベリーの保存の仕方

生のクランベリーは、乾燥を防いで冷蔵庫で保存するか、冷凍保存するのが簡単で確実な保存方法です。

クランベリーの保存温度

生のクランベリーの保存温度は5度前後、冷蔵庫の冷蔵室での保存が適しています。

クランベリーの保存方法まとめ

  • 常温・・・クランベリーは、常温でおいても追熟することはなく、低温で保存する方が鮮度を保持できますので、常温保存はしません。
  • 冷蔵・・・乾燥を防いで冷蔵室で保存する。
  • 冷凍・・・1つ1つができるだけバラバラになるように冷凍する。
  • 干し・・・
  • 使いかけで解凍されたもの・・・砂糖にまぶすなどして冷蔵、早めに加工する

クランベリーの保存期間と賞味期限まとめ

  • 常温・・・ありません。
  • 冷蔵・・・3~4日
  • 冷凍・・・1~2か月
  • 干し・・・冷蔵庫で1~2か月
  • カット・・・砂糖にまぶして冷蔵庫で2~3日

クランベリーを常温保存する方法

クランベリーは、常温でおいても追熟することはなく、低温で保存する方が鮮度を保持できますので、常温保存はしません。

クランベリーを冷蔵保存する方法

乾燥を防いで冷蔵室で保存します。

クランベリーの冷蔵保存法

  • Step1
    パッケージから出す
    買ってきた時のパッケージから一度だし、いたんでいるものなどがないか確認して取り除く。
  • Step2
    保存袋か、保存容器に入れる
    保存袋か、保存容器に入れる。量が多い時は、小分けにして、果実があまり積み重ならないようにする。
  • Step3
    冷蔵室に保存する
    冷蔵室において保存する。庫内で凍らないように気を付ける。

クランベリーの冷蔵保存の際の保存期間

クランベリーの冷蔵保存の際の保存期間は3~4日です。

クランベリーの冷蔵保存の際の栄養素は?

クランベリーに含まれるポリフェノールやビタミンEには、抗酸化作用を期待できます。

また、ペクチンが多く含まれ、酸味も強いです。

ペクチンや酸味は糖と結びついてトロミがつくので、ジャムづくりに適しています。

ペクチンは、食物繊維なので整腸作用も期待できます。

また、クランベリーは膀胱や尿道の感染症を防ぐ効果のある有機酸が含まれているという点でも注目されています。

クランベリーの冷蔵保存の際の栄養素は変化ありません。

クランベリーを冷凍保存する方法

小さな果物ですが、くっついてかたまりになってしまわないように冷凍します。

クランベリーの冷凍保存法

  • Step1
    パッケージから取り出す
    パッケージから取り出して、いたんでいるものなどがないか確認して取り除く。
  • Step2
    洗う
    クランベリーをさっと水で洗う。
  • Step3
    水気をとる
    クランベリーをざるにあげて水気を切った後、キッチンペーパーなどでしっかりと水気を拭き取る。
  • Step4
    保存袋に入れる
    冷凍保存袋にクランベリーを入れる。たくさん入れすぎて重なったりしないように気を付ける。
  • Step5
    平らにして冷凍する
    クランベリーを入れた袋を平らにしてアルミのトレイにのせて冷凍する。果実が重なり合わないように気をつける。

野菜マルシェのなのか

  • 冷凍するときにはなるべく薄く平らにする
  • アルミのトレイにのせると早く冷えやすい
  • 冷凍室を強に設定するとなおよし

クランベリーの冷凍保存の際の保存期間

クランベリーの冷凍保存の際の保存期間は、1~2ヶ月です。

クランベリーの冷凍保存の際の栄養素は?

クランベリーは抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミンE、整腸作用のあるペクチンといった食物繊維が豊富です。

また、クランベリーに含まれる有機酸は、膀胱炎や尿道炎などの感染症予防の効果があるとされます。

クランベリーの冷凍保存の際の栄養素は変化ありません。

クランベリーを冷凍したあとの解凍方法

クランベリーは、そのまま食べても酸味が強くて食べづらい果物です。

ジャムやドリンク、焼き菓子に混ぜ込むなどして食べることが一般的ですが、解凍の必要はなく、凍ったまま調理できます。

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クランベリーを干す保存方法

そのまま天日で干す、砂糖で脱水してから乾燥させるなどの方法があります。

生のクランベリーが出回るのは、寒くて湿度も低い季節なので天日で干してもも失敗のリスクが減ります。

砂糖で脱水する場合は、べたついたり、虫が寄ってくることもあるので、オーブンを使って短時間で仕上げます。

クランベリーの干す保存法 天日 無糖

  • Step1
    洗う
    クランベリーを洗う
  • Step2
    水気をとる
    洗ったクランベリーの水気をキッチンペーパーなどで拭き取る。
  • Step3
    ネットに並べる
    干し野菜ネットにクランベリーを並べる。重なったり、くっついたりしないようにする。
  • Step4
    干す
    天気の良い戸外に干す。天気の悪い時や、夜間は取り込む。

クランベリーの干す保存法 オーブン 加糖

  • Step1
    洗う
    クランベリーを洗う。
  • Step2
    水気をとる
    洗ったクランベリーの水気をキッチンペーパーなどで拭き取る。
  • Step3
    砂糖をまぶす
    クランベリーの重さをはかり、その重さの20~40%の砂糖をまぶす。
  • Step4
    水分がしみ出すのを待つ
    クランベリーの水分がしみ出して砂糖が溶けるのを待つ。
  • Step5
    水分と果実を分ける
    水分によって砂糖が溶けたら、ざるなどでこし、水分と果実に分ける。
  • Step6
    オーブンで加熱する
    クッキングシートをひいたオーブンにくっついたり重ならないように、クランベリーを並べ、100度で30分加熱して、ひっくり返す。
  • Step7
    様子を見ながら加熱時間を調整する
    クランベリーの乾燥具合を見ながら、加熱時間を追加していく。

クランベリーの干す保存の際の保存期間

クランベリーの干す際の保存期間は、冷蔵保存で1~2か月です。

クランベリーを干した後の戻し方

戻さずそのまま調理することもできますし、加糖のものはそのままでも食べられます。

ラム酒、コアントローのような香りのよい洋酒や、ヨーグルトなどにつけて柔らかく戻して食べたり、お菓子に混ぜ込んでもおいしいです。

クランベリーを干す保存の際の栄養素は?

ビタミンCやE、食物繊維、有機酸が豊富です。

干すことによって、ビタミンCは減少してしまいますが、水分が抜けて凝縮することにより、食物繊維は増えます。

また、同じ量で比べた場合のカロリーも高くなるので、食べすぎには注意してください。

クランベリーの冷凍ものを使い残して溶けてしまった場合の日持ちする保存方法は?

冷凍品を使い残してしまった場合は、加工して保存するのがよいです。

クランベリーはそのまま食べる果物ではなく、加工して食べる果物です。

再冷凍はお勧めしません。

クランベリーは小さい果物なので、カットして残るということは想定しづらいです。

クランベリーの保存方法 使いかけ

解凍したものをそのままおいても劣化するだけなので、例えば、砂糖と合わせてジャムにするなど、加工して保存します。

ジャムを煮込む時間がない時は、砂糖と合わせてとりあえず冷蔵庫に避難させるだけもよいです。

クランベリーをカットしたときの保存期間

砂糖と合わせて冷蔵保存した場合、2~3日は保存できます。できるだけ早く加工しましょう。

クランベリーの長持ちさせる保存方法

クランベリーは生食にむきません。

どのように加工するのか決まっている場合は、加工して保存します。

加工方法を検討中であるとか、加工のための材料が全部そろわなくて加工するまでの保存期間を伸ばしたければ冷凍します。

クランベリーの夏や冬の保存の違い

クランベリーは秋から冬が旬の果物ですが、通年輸入の冷凍品が手に入り、生で見かけることはまれです。

夏と冬で保存法の違いはありません。

クランベリーの芯(種)のくりぬき方

小さな果物で、かたい芯もないので、特に注意することはありません。

クランベリーの見分け方と選び方

腐っている場合の見分け方

腐り具合は以下に当てはまると危険です。

  • パッケージの中でつぶれている。
  • カビたり、ぬるぬるしている。
  • 冷凍品の場合、パッケージに霜がついている。

新鮮な選び方

新鮮な選び方は、以下の通りです。

  • 濃い赤にむらなく色づいている。
  • パッケージの中でつぶれたりしていない。
  • 冷凍品であれば、パッケージに霜がついていない

クランベリーの旬

クランベリーは日本では冷凍の輸入品が年間を通して流通しており、旬を感じにくい果物です。

北米の生産地では、9月ころから雪が降るころまで収穫される秋が旬の果物です。

クランベリーの食べ頃

未熟な実は、白っぽかったり、ピンクがかっていますが、熟すと真っ赤になり、触ると弾力を感じるようになります。

しかし、クランベリーはほとんどが冷凍かドライフルーツの輸入品です。

ごくまれに輸入品で生のものも出まわりますが、保存して追熟させる果物でもないので、食べ頃を意識して食べることはあまりないです。

クランベリーについて

クランベリーは、1~2㎝の楕円形をした、濃い赤い色の果物です。

「ベリー」という名前ですが、ラズベリーやブラックベリーといったいわゆるバラ科キイチゴ属のなかまとは違う系統の植物です。

クランベリーはツツジ科スノキ属の植物です。

ちなみにブルーベリーもツツジ科スノキ属にあたります。

クランベリーは日本国内ではあまり栽培されていません。

世界的にみると、アメリカやカナダが大きな生産地となっており、日本で流通するクランベリーもほぼ北米からの輸入品で、冷凍されたもの、ドライフルーツに加工されたものが多く流通しています。

クランベリーは、かなり変わった方法で収穫されることでも知られています。

クランベリーは湿った土壌を好みます。収穫期を迎えると、クランベリーの圃場には水か満たされ、池のようになります。

水中で木を揺さぶると、実が外れ、水面に浮かんできます。

それを掬い取るようにして集める方法でクランベリーは収穫されるのです。

クランベリーの実は酸味が強く、生食にはむきません。加工されて食べられる事がほとんどです。

アメリカやカナダでは、秋の感謝祭(Thanksgivingday)のごちそうとして、クランベリーソースの添えられた七面鳥を食べる習慣があります。

クランベリーの保存食と人気簡単レシピの作り方

クランベリーの保存食の種類

  • ジャム
  • 焼菓子
  • サワードリンク

クランベリーの保存食レシピの簡単作り方と保存期間

クランベリー プレザーブ

保存瓶の消毒と脱気滅菌の仕方
プレザーブとは、果実の形が残ったジャムのことです。

出来上がったプレザーブを、きちんと消毒した瓶に詰め、脱気して保存すれば、長期保存が可能になります。

2~3カ月から半年くらいをめどに、開封したらできるだけ早く食べきりましょう。

フレッシュクランベリーのクッキー
焼き菓子に混ぜ込むのはドライフルーツというイメージが強いですが、こちらは生のクランベリーを使った焼き菓子です。

保存期間は、密閉容器に入れ、冷蔵庫で1週間程です。

生クランベリーでクランベリーカード
ジャムとはまた違った、濃厚なペーストです。

保存期間は、冷蔵庫で1週間ほどです。

クランベリーの酢漬けの作り方の保存食レシピと保存期間

ドライクランベリーでサワードリンク
手に入りやすい、ドライクランベリーで作ったサワードリンクです。

保存期間は、清潔な瓶に保存して、冷蔵庫で2~3か月です。

離乳食の保存

クランベリーは離乳食にはむいていません。

酸味が強く、加工して食べるのが一般的ですが、加工には多くの場合、砂糖を使います。

ドライクランベリーも、食物繊維がギュッと凝縮して消化しやすい食べ物ではありません。

色味もきれいで、爽やかなおいしさのあるクランベリーですが、赤ちゃんに食べやすい果物は他にもたくさんあるので、離乳食の時期にあえて取り入れなくてもよいでしょう。

まとめ

クランベリーは、冷凍やドライの輸入ものが通年出まわり、生のものはあまり見かけないので、あまりなじみのない果物といえます。

しかし、冷蔵だけでなく、冷凍したり干すことで保存期間を伸ばすことができますし、保存食に加工すれば長く楽しむことができます。

抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミンE、整腸作用のある食物繊維、内臓の感染症を防ぐ有機酸など、注目に値する栄養も多く含んでいます。

赤く小さな果実は、鮮やかな色あいも食欲を刺激してくれますので、積極的に食べて見てくださいね。

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