食用菊の保存方法|冷凍・冷蔵・期間と保存食レシピ!長持ちするには?

食用菊は見た目の美しさに加え栄養価も高く、魅力の大きい野菜です。

冷蔵保存や冷凍保存、さらには干して乾燥させたり酢漬けにしたりと長期保存方法が豊富です。

一手間加えると保存期間が長くなるので、美味しく味わえる保存食レシピもバリエーションが広がります。

お刺身の飾りとして添えたり、花びらを散らして彩りとして使ったり、脇役として食卓にのぼることも多い食用菊。

ここで紹介する保存方法やレシピを参考にして、是非とも食べる食用菊の魅力を再発見してください。

Contents

食用菊の保存の仕方

食用菊は、鮮度と香りが命です。

冷蔵保存は、水分が損なわれないようポリ袋などに入れ冷蔵保存し、早めに調理しましょう。

冷凍保存には、お酢を入れたお湯で下茹でしてから冷凍したり、生のまま袋に入れお酢をまぶして冷凍したり、2通りの保存方法があります。

また、下茹でしたものを干して乾燥させ保存することもできます。

下茹でしたものを、お酢で漬ける保存も可能です。彩りと、香りが楽しめます。

食用菊は、常温保存は鮮度が落ちやすくなるため、おすすめできません。

食用菊の保存温度

食用菊を生のまま保存する時の保存温度は、5~10℃です。

食用菊の保存方法まとめ

  • 常温・・・すぐに鮮度が落ちるのでおすすめしません
  • 冷蔵・・・ポリ袋などに入れ冷蔵室で保存
  • 冷凍(生)・・・ポリ袋に入れ全体に酢をまぶし冷凍
  • 冷凍(下茹で)・・・酢を入れたお湯で下茹でしたものを冷凍
  • 干し・・・蒸し器に水と酢を入れ1分間蒸し、ザルやキッチンペーパーに薄く平らに並べて天日干し
  • 花びらを1枚づつ保存・・・湿らせたキッチンペーパーに並べ包みポリ袋に入れ冷蔵保存

食用菊の保存期間と賞味期限まとめ

  • 常温・・・お薦めしません
  • 冷蔵・・・1~2日
  • 冷凍(生)・・・6カ月
  • 冷凍(下茹で)・・・1年
  • 干し(乾燥)・・・2カ月
  • 花びらを1枚づつ保存・・・冷蔵庫で1~2日

食用菊を常温保存する方法

食用菊は、常温では萎れてしまい早く鮮度が落ちてしまうので、おすすめ出来ません。

食用菊を冷蔵保存する方法

食用菊は、鮮やかな色彩と、独特の歯ざわり、香りが魅力です。

水分を損なわないよう、新鮮なうちにポリ袋に入れ、冷蔵室で保存しましょう。

食する時にはボウルに冷水を張り、食用菊をさらして軽く汚れを取ります。

用途に合わせて、ガクから花びらを外して調理したり、丸ごと天ぷらにしたりします。

食用菊の冷蔵保存法

  • Step1
    ポリ袋に入れる
    花を丸ごとポリ袋にいれます。
  • Step2
    冷蔵室に入れる
    冷蔵室で保存します。
  • Step5
    調理する前に冷水にさらし汚れをとります。
  • Step2
    花びらを外す
    調理の用途によって、花びらをガクから外したり、丸ごと調理します。

食用菊の冷蔵保存の保存期間

食用菊の冷蔵保存の保存期間は、1~2日です。

鮮度や香りが落ちる前に、なるべく早く調理しましょう。

食用菊の冷蔵保存の栄養素は?

食用菊には、ビタミンB2、C、Eが多く含まれています。

「クロロゲン酸」「イソクロロゲン酸」も含有していて、これらは悪玉コレステロールを抑えたり、発がん予防の効果を期待できます。

また、「グルタチオン」という成分も含まれています。この「グルタチオン」は、解毒作用や殺菌作用があります。

昔から生もののお刺身に食用菊を添えるのも、彩りだけでなく、「グルタチオン」の効用を期待してのことと、先人の知恵を伺い知ることができます。

食用菊を冷凍保存する方法

食用菊を冷凍保存する方法は、生のまま冷凍する方法と、下茹でしてから冷凍する方法の二通りあります。

食用菊の冷凍保存法(生のまま)

  • Step1
    花びらをガクから外す
    花びらをガクから丁寧に外します。
  • Step2
    ポリ袋に入れる
    花びらをポリ袋に入れます。
  • Step3
    目安として100gの食用菊に大さじ1程度の酢を入れ、袋ごと振り酢を花びらにまんべんなくまぶします。
  • Step4
    空気を抜き冷凍保存
    袋の中の空気をしっかり抜いて密封し、冷凍保存する。

食用菊の冷凍保存法(下茹で)

  • Step1
    花びらをガクから外す
    花びらをガクから丁寧に外します。苦味の強い芯の部分は使いません。
  • Step2
    酢を入れて下茹でする
  • 1ℓのお湯に大さじ1程度の酢をいれ、食用菊に透明感がでるまでサッと下茹でします。
  • Step3
    ザルにあけ、冷水にとって冷まします。
  • Step4
    小分けにして冷凍
    水分をしっかり絞り、ラップに小分けにして空気が入らないよう包み、冷凍保存する。

野菜マルシェのなのか

  • 冷凍するときにはなるべく薄く平らにする
  • アルミのトレイにのせると早く冷えやすい
  • 冷凍室を強に設定するとなおよし

食用菊の冷凍保存の際の保存期間

「食用菊の生のまま冷凍」の保存期間は、6か月です。

「食用菊の下茹でして冷凍」の保存期間は、1年です。

食用菊を冷凍したあとの解凍方法

「食用菊の生のまま冷凍」の解凍方法は、凍ったまま調理します。

「食用菊の下茹でして冷凍」の解凍方法は、冷蔵庫で自然解凍します。
お浸しや、和え物は、解凍したら、そのまま調理できます。

食用菊の冷凍保存の栄養素は?

「食用菊の生のまま冷凍」の栄養素は、冷蔵保存の際の栄養素と変わりありません。調理の際も、凍ったまま使うので、丸ごと栄養をいただく事ができます。

「食用菊の下茹でして冷凍」の栄養素は、下茹で過程で、若干ビタミン類が減少します。
茹ですぎに注意しましょう。

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食用菊を干す保存方法

食用菊は、酢を入れたお湯で蒸し、天日干しにします。

完全に水分がなくなるよう薄く広げ、カラカラに干しあがるまで乾燥させることがコツです。

食用菊の干す保存法

  • Step1
    花びらをガクから外す
    花びらをガクから丁寧に外します。苦味の強い芯の部分は使いません。
  • Step2
    ザルに均等に敷き詰める
    ザルに 2~3cmの厚さに均等に敷き詰める
  • Step3
    酢を入れたお湯で蒸す
    蒸し器に1ℓの水に大さじ1の酢を入れ沸騰させ、ザルに敷き詰めた食用菊を蒸す。(1分程度)しずくが食用菊にかからないよう、蒸し器の蓋はふきんでおおいます。
  • Step4
    水分を取る
    食用菊をザルごと取り出し、キッチンペーパーを 押し当てるようにして水分を取る
  • Step5
    天日干しにする
    ザルのまま、風通しの良い場所で完全に乾燥するまで天日干しにする

食用菊を蒸しあげ、水分を取る手順を踏んだものを、空気を抜いて平らなままラップで包むと、冷凍保存することもできます。

食用菊の干す(乾燥)保存の保存期間

食用菊の干す保存(乾燥)の保存期間は、約2カ月です。

食用菊を干した(乾燥)後の戻し方

1ℓのお湯に大さじ1の酢を入れ、干した食用菊を1分程茹でます。
ザルにあけ、冷水にさらし、しっかりと水分を切ってもどします。

食用菊を干す(乾燥)保存の栄養素は?

食用菊を干す保存の栄養素は、下処理で蒸したり、戻す時に茹でたりするので、ビタミン類が若干減少します。

乾燥させた食用菊は、お湯を注ぐだけで香りの良い「菊茶」として、楽しむ事もできます。

お湯に溶け出した栄養も、丸ごといただけるので是非お試しくださいね。

食用菊の花びらを1枚づつ保存する方法は?

食用菊をガクから外し、少量を1枚ずつ保存する場合は、乾燥しないようにすることがポイントです。

湿らせたキッチンペーパーに、1枚づつ間隔をあけて花びらを並べ包み、ジッパー付きポリ袋などに入れ、冷蔵庫で保存します。

お料理の彩りに、少量散らして使うときに便利です。

食用菊の花びらを1枚づつ保存する場合の保存期間

食用菊の花びらを1枚づつ保存する場合の保存期間は、冷蔵庫で1~2日です。

萎れてしまう前に、早めに使い切りましょう。

食用菊の長持ちさせる保存方法

食用菊を干して乾燥させたものをさらに冷凍庫で冷凍保存すると、長期保存できます。

1年~1年半は持ちます。

食用菊を酢漬け保存する方法

食用菊は、下茹でしたっぷりの酢に漬けると長期保存できます。

旬の時期に酢漬けにすると、彩も鮮やかで、歯ごたえや香りを長く楽しむことができます。

食用菊の酢漬け保存法

  • Step1
    花びらを外す
    ガクを残し花びらを外します
  • Step2
    下茹でする
    たっぷりのお湯に小さじ1の塩を入れ、食用菊をサッと茹でます。(熱湯をくぐらせる程度)
  • Step3
    冷水にさらす
    手早くザルにあけ、冷水にさらし冷まします。
  • Step4
    水分を切る
    ふたたびザルにあけ、しっかりと手で水分を絞りきります。
  • Step5
    深めの瓶に入れる
    良く絞った食用菊を深めのガラス瓶に入れます。
  • Step5
    酢を注ぐ
    完全に食用菊がかぶるくらいひたひたに酢を注ぎます 。

お酢で漬けることで、発色の美しい酢漬けができます。

酸っぱいのが苦手な方は、砂糖と塩を加え、甘酢でも美味しくできます。

食用菊の酢漬け保存の保存期間

食用菊の酢漬け保存の保存期間は、約2カ月です。

食用菊の夏と冬の保存の違い

食用菊は、夏と冬で保存方法に変わりはありません。

食用菊の丸ごと保存

食用菊を丸ごと保存する場合は、水分が損なわれないよう、ポリ袋に入れ、冷蔵室で保存します。

花の真ん中部分のガクの部分は苦味が強いので、冷凍や干す保存、酢漬けの場合は花びらを外しガクの部分は使いません。

食用菊丸ごと保存したい場合は、冷凍や干したりせず、冷蔵保存しましょう。

食用菊の外の保存

食用菊は、摘み取ると鮮度が落ちやすくなります。
外の保存はさけ、冷蔵保存しましょう。

食用菊の保存容器や保存袋

食用菊を下茹でして冷凍する場合は、小分けにすると便利です。

小分けにしたものを、ラップで空気が入らないようにつつむか、製氷皿に入れて冷凍保存しましょう。

また酢漬けの保存では、深めの蓋付きガラス瓶が適しています。

食用菊の洗い方

  1. ボウルに水を張る
  2. 食用菊を入れ軽く洗う
  3. 手で取りザルに移す

食用菊の茹で方

  1. 軽く洗う
  2. ガクを残し花びらを外す
  3. 1ℓのお湯に大さじ1の酢を入れる
  4. 酢を入れたお湯で、花びらが透明になるまでサッと茹でる
  5. すぐに冷水にさらし、冷めたら絞り水分を切る

食用菊の見分け方と選び方

腐っている場合の見分け方

腐り具合は以下に当てはまると危険です。

  • しなびている
  • 色がくすんでいる

新鮮な選び方

新鮮な選び方は、以下の通りです。

  • 花びらが筒状に丸まっている
  • 色が鮮やか
  • 花びら全体がシャキッとしている

食用菊の旬

食用菊は、飾り用の小菊は温室栽培が盛んなので通年美味しくいただけます。

しかし、花びらだけを食する食用菊は、品種によっては旬の時期が限られているものもあります。
主な品種の旬は次の通りです。

小菊(つま用)・・・通年
阿房宮(青森県産)・・・10月下旬~11月下旬
かきのもと・・・10月中旬~11月中旬
もってのほか・・・9月上旬~12月初旬

食用菊について

食用菊とは、キク科で鑑賞用の菊の花と同じ仲間です。

食用に、苦味をおさえ、食する部分の花びらが大きくなるよう品種改良されています。

一般的に花びらを食するものと、花全体を飾りに使う「小菊」があります。

「小菊」は、お刺身などの装飾に多く使われますが、花びらをむしりお醤油にちらすと、香りがたち美味しくいただけます。

食用菊は噛んだ時のキュッキュッとした歯ざわりが特徴ですが、これには秘密があります。

一般的な菊の平らな花びらとは違い、花びら一つ一つが筒状に丸まっていることが、独特の食感をもたらすのです。

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食用菊の保存食と常備菜人気簡単レシピの作り方

食用菊の保存食の種類

  • ご飯もの
  • おひたし
  • 和え物

食用菊の保存食レシピの簡単作り方と保存期間

食用菊のおひたし
保存期間は冷蔵保存で2日です。

食用菊の常備食人気レシピの作り方と保存期間

食用菊とほうれん草のおひたし
保存期間は冷蔵保存で2日です。

食用菊の酢漬けの作り方の保存食レシピと保存期間

食用菊の甘酢漬け
保存期間は冷蔵保存で1カ月です。

食用菊の保存食冷凍レシピ

さといもの菊あんかけ

食用菊の長期保存できる日持ちレシピ

食用菊と鮭の混ぜご飯

食用菊のお弁当

食用菊と蟹の巻きずし

食用菊のの保存食筋トレ

食用菊と豚肉のマヨ和え

食用菊の離乳食

食用菊は、乳幼児の離乳食にはおすすめできませんが、アレルギーがない場合、2歳頃から与えても良いでしょう。

まとめ

お料理の脇役として馴染みのある食用菊。

昔から漢方薬としても使われているほど、身体に良いとされてきました。

彩りも良く、長期保存できるので是非とも常備野菜としてたくさん食べて欲しいものです。

食用菊美しいの彩りをプラスするだけで、日常のお料理が、ハレのお料理にバージョンアップします。

旬の時期にたくさん手に入れて、賢く保存し使いこなして下さいね。

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