銀杏は、ごく短期間しか出まわらず、なじみが薄い方には保存方法や保存期間、含まれる栄養や食べ方が分からないかもしれませんね。
銀杏は、イチョウの実の果肉を除去して種を干したものです。
常温、冷蔵、冷凍で保存できます。
銀杏の保存方法や保存食レシピについて解説します。
銀杏は、一見乾物のようですが、殻の表面が乾く程度に乾燥させてあるだけで、乾物でも干し野菜でもありません。
色々な存方法が可能なので、食べる量やキッチンの事情に合わせて保存方法を工夫してください。
また、銀杏をつかったレシピもいろいろご提案します。
定番の食べ方以外にも、レパートリーの幅を広げて、お料理上手になってください。
Contents
銀杏の保存の仕方
短期間であれば、殻付きで常温で保存できます。
たくさんあって食べきれない時は、処理をして冷凍することで長く楽しむことができます。
銀杏の保存温度
生で保存するのであれば、20度前後の常温、または3度~8度くらいの野菜室での保存が適しています。
銀杏の保存方法まとめ
- 常温・・・直射日光、高温をさけ、風通しのいいところに保存。
- 冷蔵・・・濡れた紙で包み、乾燥を防ぎながら保存。
- 冷凍・・・殻つきのまま、または加熱加工して冷凍。
- 干し・・・ありません。
銀杏の保存期間と賞味期限まとめ
- 常温・・・殻付きで1週間ほど。
- 冷蔵・・・殻付きで2週間ほど。
- 冷凍・・・1か月ほど。
- 干し・・・ありません。
銀杏の保存方法は殻付き
銀杏の殻は、実が乾燥してしまうことを防ぎ、鮮度を保つ役割をしています。
常温なら1週間程、冷蔵なら2週間程度の期間で食べきれる量であれば、最初に殻をむいて保存するよりも、殻付きで保存し、その都度殻を取り除く方が、鮮度のよいおいしい銀杏を食べることができます。
銀杏を常温保存する方法
紙で包んで、風通しよく保存します。
銀杏の常温保存法
- Step1包む殻付きの銀杏を新聞紙に包むか、紙袋に入れる。
- Step2保存する直射日光、高温を避け、風通しの良いところで保存する。
銀杏の常温保存の際の保存期間
殻付き銀杏を常温で保存する際の保存期間は、1週間程度です。殻をとってしまうと常温では保存できません。
銀杏の常温保存の際の栄養素は?
銀杏はカロテンやビタミンC、ミネラルが豊富です。
銀杏の常温保存の際の栄養素は、変化ありません。
銀杏を冷蔵保存する方法
濡れた紙とポリ袋で、乾燥に注意しながら冷蔵保存します。
殻付き銀杏の冷蔵保存法
- Step1包む濡れた新聞紙で殻付きの銀杏を包む。
- Step2ポリ袋に入れる紙で包んだ銀杏をポリ袋に入れる。
- Step3冷蔵庫に入れる冷蔵庫の野菜室で保存。
- Step4濡れた紙を換える濡らした新聞紙の乾燥具合をチェックし、乾いていたら濡らしたものと交換する。
殻をむいた銀杏の水につけて保存
- Step1殻をむく銀杏の殻を割って中を取り出す。
- Step2お湯を沸かす鍋に銀杏がかぶるくらいのお湯を沸かす。
- Step3茹でる銀杏を沸いたお湯に入れ、あみ杓子などでこするようにして薄皮をできるだけ取る。
- Step4味見する味見して、火の通り加減をみる。堅めでOK。
- Step5水にとる銀杏を冷水にとり、残った薄皮を取り除く。
- Step6水気を切る銀杏をざるなどにあげてしっかり水気を切る。
- Step7塩水を作る水100gに対して塩5gの塩水をつくる。
- Step8瓶で冷蔵保存清潔な瓶に塩水と茹でた銀杏を入れて、冷蔵庫で保存する。
参考:銀杏の塩水漬け
銀杏の冷蔵保存の際の保存期間
殻付きの銀杏を冷蔵保存する場合の保存期間は、2週間程度です。
銀杏を茹でて塩水につけて保存する場合の保存期間は、1週間程度です。
銀杏の冷蔵保存の際の栄養素は?
銀杏は、カロテンやビタミンC、ミネラルが豊富です。
殻付き銀杏の冷蔵保存の際の栄養素は、変化ありません。
銀杏を茹でて塩水に漬けて保存する際の栄養素は、ビタミンCやB群などの水溶性のビタミンが減ります。
銀杏を冷凍保存する方法
銀杏は、殻つきのまま冷凍保存するほか、茹でたり、炒ったりすることで冷凍保存も可能になります。
ただし、冷凍すると、組織が壊れてしまうので、食感や風味は生には劣ります。
でも、一年のうちでも限られた季節にしか手に入らない限定ものですので、ダメにしてしまうよりは冷凍で保存していろいろな料理に使ってみてください。
銀杏は、茹でることでふっくらと色艶よく、炒ることで香ばしく仕上がります。お好み合わせて調理法を工夫してみてくださいね。
銀杏の冷凍保存法
- Step1保存袋に入れる殻付きの銀杏を、チャック付きなどの確実に密封できる保存袋に入れる。
- Step2冷凍庫に入れる。冷凍庫で凍らせて保存する。
銀杏の冷凍保存法 殻をむいたとき 茹でて保存
- Step1殻をむく銀杏の殻を割って中を取り出す。
- Step2お湯を沸かす鍋に銀杏がかぶるくらいのお湯を沸かす。
- Step3茹でる銀杏を沸いたお湯に入れ、あみ杓子などでこするようにして薄皮をできるだけ取る。
- Step4味見する味見して、火の通り加減をみる。堅めでOK。
- Step5水にとる銀杏を冷水にとり、残った薄皮を取り除く。
- Step6水気を切るざるなどにあげてしっかり水気を切る。
- Step7小分けにして冷凍1回分ずつ小分けにしてピッタリラップで包み、冷凍する。
銀杏の冷凍保存法 殻をむいたとき 炒って保存
- Step1殻をむく銀杏の殻を割って中を取り出す。
- Step2炒るフライパンか鍋にサラダオイル少々をひき、5~6分銀杏を炒る。
- Step3冷ます炒りあがった銀杏をざるなどに並べ、冷ます。
- Step4薄皮をむく冷めたら薄皮を取り除く。
- Step5小分けにして冷凍1回分ずつ小分けにしてピッタリラップで包み、冷凍する。
野菜マルシェのなのか
- 冷凍するときにはなるべく薄く平らにする
- アルミのトレイにのせると早く冷えやすい
- 冷凍室を強に設定するとなおよし
銀杏の冷凍保存の際の保存期間
銀杏の冷凍保存の際の保存期間は1か月程です。
冷凍すると、水分が失われ、縮んで小さくなったり、風味が落ちてしまうことがあります。
銀杏の冷凍保存の際の栄養素は?
銀杏は、カロテンやビタミンC、ミネラルが豊富です。
銀杏の冷凍保存の際の栄養素は、変化ありません。
銀杏を冷凍したあとの解凍方法
殻付きのままでも、加熱加工したものでも、冷凍した銀杏を調理する際に特別な解凍の作業はいりません。
銀杏を干す保存方法
銀杏は、イチョウの実の、果肉を取り除いて残る種を干し、その中の胚乳を食べます。
種の状態で、種の殻が乾く程度に干します。
中の可食部はみずみずしさを保ったままの方がおいしく食べられます。
可食部を干して保存する方法はありません。
銀杏の長持ちさせる保存方法
銀杏を長持ちさせるには、茹でる、炒るなどして冷凍保存することで、保存期間がのびます。
銀杏の洗い方から下処理まで
銀杏を拾ってきたときの処理の仕方
- プラスチックのバケツなどに水をため拾ってきた銀杏を入れ、数日間置く。
- 手袋をして銀杏をもみ、果肉から種を取り出す。
- 水で流しながら、銀杏同士をこすり合わせるようにして洗い、残った果肉を取り去る。
- 銀杏をざるに広げ、乾燥させる。しっかり乾いたらOK。
- 銀杏の果肉は、臭いが強烈で、肌があれる成分も含まれています。果肉を完全に洗い流すまでは、必ず手袋をして扱いましょう。
銀杏の見分け方と選び方
腐っている場合の見分け方
腐り具合は以下に当てはまると危険です。
- 振ると、殻の中でカサカサ音がする。
- 殻がかびている。
- むいてある場合、実にかなりしわがより、固く小さくなっている。少々シワシワしている程度なら、風味は劣るが食べられる。
新鮮な選び方
新鮮な選び方は、以下の通りです。
- 殻の色つやがよい。
- 殻を振ってみて、中身が動く感触がせず、ぎっしりつまっているかんじがする。
- むいていある場合、色鮮やかで表面に張りがある。
銀杏の旬
銀杏の旬は9月~11月頃にあたります。
代表的な秋の味覚です。
銀杏について
銀杏とは、イチョウの木の実の中の種の、胚乳にあたる部分です。
カロテンやビタミンCをはじめとしたビタミン類やミネラルが豊富に含まれる栄養価の高い野菜です。
美しいヒスイ色と独特の風味は、和食の秋の味覚としても珍重されています。
和食のイメージの強い銀杏ですが、ガーリックやオリーブオイル、バターといった洋風の味付けでもおいしく食べられます。
銀杏の実の果実は、臭いも強烈で、皮膚がかぶれる成分も含まれており、食べるどころか素手で触ることも避けた方がよいです。
そして実は、可食部の胚乳も、メチルピリドキシンという毒性の物質が含まれます。
けいれんや嘔吐などの症状が起こることがあり、食べすぎには注意しなければなりません。
5歳以下の子どもには食べさせない方がよく、5歳以上の子でもたくさん食べないように大人が気を付けてあげてください。
色がきれいで、1つが小さいので、つい手が出てしまいますが、大人でも食べすぎは禁物です。
銀杏の食べ方
果実がついた状態で拾ってきたり、どなたかからもらったりしたときは、まず果実を除去する下処理を行います。
詳しくは、「銀杏の洗い方から下処理まで」の項目をご覧ください。
市販されている銀杏は、果実が処理され、殻付きの状態または、殻も割ってある状態で売られています。
銀杏の殻はとてもかたく、食べられません。中の、ヒスイ色の実を加熱して食べます。
殻を割って実を取り出してから調理したり、殻ごと加熱したり、調理法はいろいろです。
レシピの項目で、簡単な調理法から、目新しいレシピまでご紹介します。
銀杏の保存食と常備菜人気簡単レシピの作り方
銀杏の美しいヒスイ色と秋らしい風味を生かして、銀杏を味わい尽くしましょう。
簡単かつシンプルに銀杏を味わう調理法、定番外のユニークなレシピまでいろいろご紹介します。
銀杏の保存食の種類
- 和え物
- オイル漬け
- 炒め物
銀杏の保存食レシピの簡単作り方と保存期間
銀杏の超簡単レンジでちん
保存期間は、きっちりラップで包んで冷蔵庫で2~3日です。
レンジで簡単に銀杏を調理する方法です。
銀杏そのものをシンプルに味わうもよし、殻の外れた銀杏を他の料理に発展させていくこともできます。
銀杏餅
保存期間は、冷蔵庫で2~3日です。
銀杏が主役のレシピです。
でも、食べすぎると中毒を起こすこともあるので、注意してくださいね。
銀杏の常備食人気レシピの作り方と保存期間
暖色の一品、にんじんと銀杏の白和え
保存期間は冷蔵庫で1~2日です。
彩りがうつくしい一品です。
銀杏の漬物・酢漬けの作り方の保存食レシピと保存期間
銀杏の味噌漬け
保存期間は冷蔵庫で1~2日です。
銀杏の保存食冷凍レシピ
★冷凍した生銀杏でアヒージョ風★
殻付きで冷凍した銀杏を使ったレシピです。
銀杏の長期保存できる日持ちレシピ
銀杏のオイル漬け
清潔な瓶を使い、冷暗所で1年ほど保存できます。
銀杏をお弁当のおかず
お弁当に☆銀杏バターごはん
お弁当で秋の味覚を楽しめます。
銀杏の保存食筋トレ
薬膳★しめじと銀杏と栗の秋煮物
銀杏は薬膳料理では、肺の機能を調える食材とされます。
咳やぜんそくの症状に効果があると言われます。
離乳食の保存
銀杏は、メチルピリドキシンという毒性の物質が含まれます。
けいれんや嘔吐などの症状が起こることがあります。
5歳以下の子どもには銀杏を食べさせてはいけません。
5歳以上の子どもも、食べすぎはよくありません。
まとめ
秋を感じさせる食材として有名な銀杏。栄養価も高い一方、中毒を引き起こす物質も含み、刺激の強い食材でもあります。
出まわるのはごく限られた時期だけの季節限定の野菜ですが、様々な調理法で食べることができます。工夫次第で長期保存も可能です。
食べすぎに注意しつつ、秋の味覚を楽しんでください。
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