レタスやブロッコリー、アスパラガスなどカタカナの名前の野菜は西洋野菜です。
近頃は珍しい西洋野菜をスーパーで見かけるようになりました。
種類が増えた西洋野菜ですが、栄養素や効能が気になります。
また、他の食材との食べ合わせがわかれば上手に栄養を摂ることができます。
そこで今回は西洋野菜の栄養や効能、食べ合わせについて解説していきます。
代表的な西洋野菜やあまりなじみのない西洋野菜と色々ありますが、どんな栄養素が入っているかわかると安心して食べられると思います。
ぜひこちらを参考に、たくさんの西洋野菜を試してください。
Contents
西洋野菜の栄養素と効能
西洋野菜は明治以降にヨーロッパやアメリカから日本へ入ってきた外来種です。
レタス、トマト、アスパラガス、ブロッコリーなど当たり前のように食べているものから、チコリー、アーティチョーク、ロマネスコ、ルバーブなど最近になって目にする珍しいものもあります。
西洋野菜は花菜類、果菜類、葉菜類などに分類することができ、種類も豊富になっています。
その中でも代表的な西洋野菜の栄養素について取り上げます。
ピーマン
日本で栽培が始まったのは明治時代で、一般的に食べられるようになったのは戦後になってからです。
ピーマンはビタミンCが豊富に含まれます。またカロテン、ビタミンE、カリウムなども豊富です。
ピーマンのにおいの成分である「ピラジン」は、血液をサラサラにして血栓や血液の凝固を防ぐ働きがあります。
緑色のピーマンが完熟し赤くなると、赤色の色素である「カプサンチン」が増加します。
この「カプサンチン」には抗酸化作用があり、動脈硬化やがん予防の効果があるといわれています。
また、緑色のピーマンに比べてビタミンCは約2倍、カロテンは3倍になるそうです。
セロリー
ヨーロッパ、西アジア、インドなどが原産で紀元前から薬用、におい消しなどに利用されてきました。
日本で一般的に普及したのは戦後です。
ビタミンC、ミネラル、食物繊維が含まれていますが、葉の部分にはカロテンが多いので葉も捨てずに食べましょう。
また、独特の香りは「アピイン」という精油成分です。
精神を安定させ不眠やイライラにも効果があるといわれます。
また「ポリアセチレン」という抗酸化作用の高い成分も豊富に含まれます。
モロヘイヤ
モロヘイヤは中近東原産の緑黄色野菜です。
アラビア語で「王家の野菜」を語源とします。
エジプトでは5000年前から栽培されてきました。
日本では1980年代に導入された比較的新しい野菜です。
カロテンの含有量がとても多く、そのほかのビタミンB群、C、Eも豊富です。
ミネラルも多く含まれますが、特にカルシウムがホウレンソウの約5倍です。
また、ぬめり成分の「ムチン」は、胃腸などの消化器官や目などの粘膜を保護する働きがあります。
西洋野菜の栄養ランキング
食品成分表に掲載されている西洋野菜の中で、いくつかランキング形式で栄養素の含有量を見ていきましょう。
カロテン
順位 | 野菜名 | 含有量(可食部100gあたり) |
1位 | モロヘイヤ | 10000μg |
2位 | パセリ | 7400μg |
3位 | バジル | 6300μg |
カロテンは植物や動物に存在する色素のひとつで、体内でビタミンAに変わりアンチエイジングや免疫力を高める効果があります。
ビタミンB2
順位 | 野菜名 | 含有量(可食部100gあたり) |
1位 | モロヘイヤ | 0.42mg |
2位 | パセリ | 0.24mg |
2位 | 洋種 | 0.24mg |
3位 | 芽キャベツ | 0.23mg |
たんぱく質や脂質、炭水化物をエネルギーに変えるときに必要で、特に脂質の代謝に不可欠なビタミンです。
不足すると口角炎や口内炎、肌荒れを引き起こします。
ビタミンC
順位 | 野菜名 | 含有量(可食部100gあたり) |
1位 | 赤ピーマン | 170mg |
2位 | 芽キャベツ | 160mg |
3位 | 黄ピーマン | 150mg |
ビタミンCはたんぱく質の一種であるコラーゲンの生成に働きます。
また抗酸化作用が強く、鉄の吸収を促進させたり日焼けによるシミを防ぐ働きがあります。
ピーマンのビタミンC含有量が高い結果となりました。
パセリ、ブロッコリーがこの後に続きます。
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西洋野菜と食べ合わせの良い食材
栄養素は単独で摂るよりも、食材の組み合わせにより効率よく吸収させることができます。
西洋野菜の中で一緒に摂ると良い組み合わせの食材をご紹介します。
芽キャベツ、ブロッコリーと油
芽キャベツやブロッコリーには血液の凝固の働きを抑えるビタミンKを多く含みます。
質の良い油と一緒に摂ることで、吸収率を高めます。
オリーブオイルで炒めると良いでしょう。
クレソンと牛肉
牛肉(特に赤身)はたんぱく質が主成分です。
そのため、消化に多くのエネルギーを必要とします。
クレソンには非常に多くの消化酵素を含むため、牛肉と一緒に食べると消化を助けてくれます。
ステーキなどで付け合わせにのっているクレソンは残さず食べましょう。
オクラと酢
オクラのネバネバ成分の一つは血糖値を下げる「ペクチン」です。
お酢にも血糖値を下げる働きがあるため、合わせて摂取することにより効果が倍増します。
オクラを使った酢の物はおすすめです。
まとめ
西洋野菜の栄養素についてご紹介しました。
今では多くの西洋野菜が手に入るようになりました。
最近になって栽培されたものもあるため、ご紹介できなかった西洋野菜にも特徴的な栄養素が含まれています。
野菜自体苦手な方も多いかと思いますが、西洋野菜の中でお気に入りのものが見つかるかもしれません。
いろいろな西洋野菜にチャレンジして、たくさんの栄養素を摂っていきましょう。
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