トマトを切ったらなんだか変、白かったり、黒かったり、緑だったり、ということがあります。
なんだか心配になりますよね。
どうして変な色なのか、どう対応したらいいのか悩むところです。
トマトを切ったら色がおかしいという時、生育段階の水分や栄養の具合だったり、カビが原因の病気だったりします。
今回は、トマトを切ったら、中が白い、黒い、緑色だったとき、なぜ変な色になっているのか、そして食べられるのかどうかということを解説していきます。
合わせて、トマトの表面に変色のような異常が合った場合についての原因と対処法も解説します。
原因を知って、安全でできるだけ無駄なくトマトを食べられるよう判断しましょう。
Contents
切ったら白い
トマトを切ったら、芯の部分が大きく、全体的に白っぽいところが多いことがあります。
これは、トマトの生育途中で、水分が不足したり、根から吸収する栄養が偏ったりしたために起こると考えられます。
食べて害はありませんが、白い部分はかたくて食べにくいです。白くてかたい部分を取り除いて食べるといいです。
切ったら黒い
トマトの外見はきれいに見えたのに、切ってみたら中の方が黒かった、ということがあります。
これは、生育中にカルシウムが不足したことによって起こる症状で、特に害はありません。
見た目が気になるようでしたら、黒いところを取り除けば、食べることができます。
切ったら芯のあたりが緑色
トマトを切ったら芯のあたりが緑色であることがあります。
これは、トマトが完熟しきっていない未熟果の特徴です。
緑色のところは固いので、取り除けば食べられます。
ただ、未熟果は、完熟果よりも毒性のあるトマチンが多く含まれています。
とはいえ、トマチンが人体に健康被害を起こすのは、未熟なトマトを3kg以上食べた時です。
一般的な生活の中で、なかなかそういうことはないと思います。
未熟果のトマチンは大きく気にする必要はないですが、どうしても気になれば食べるのをやめましょう。
スポンサードリンク
トマトの表面に白?黒い斑点は?
トマトの表面に白や黒の斑点がついていることがあります。原因と対処法を解説します。
白っぽい斑点のようなものが表皮にある
トマトの表面に、白っぽい斑点のような、輪じみのような物がついていることがあります。
グレーっぽかったり、褐色がかかって見えることもあります。
斑点や輪じみのようなものが、こすったり、洗ったりしても取れなければ、それは灰色カビ病のあとであると考えられます。
灰色カビ病は、果実だけでなく茎や葉など、植物の体のいたるところに病変を起こし、病勢が強い場合には、トマトの木を枯死させてしまう病気です。
一般の流通経路では、灰色カビ病のあとのあるトマトは、規格外としてはじかれるため、出回りにくく見かけにくいのですが、家庭菜園のトマトでは灰色カビ病の後のあるトマトが取れることがあります。
変色したところを取り除けば食べられるという説もありますが、おすすめはしません。
真っ白いカビっぽいものが表皮にある
真っ白い斑点や、カビのようなものがトマトの表面に付いていることがあります。
これは、カビです。
トマトに作白カビには、栽培土壌の有用菌由来のものもあり、そういうカビなら害はないのですが、一般家庭のキッチンで、トマトに生えたカビが何に由来するものか見極めることは困難です。
白いカビの生えたトマトは食べられない、と判断しましょう。
お尻が白っぽい
トマトのお尻の方が白っぽく変色していることがあります。
これは、尻腐れ病で、生育途中にカルシウムが不足したことによるものです。
変色した部分を取り除けば食べられます。しかし、変色部から傷みが広がりやすいので、かびたり、腐っていたら食べられません。
お尻が黒い
トマトのお尻がくろっぽく変色していることもあります。
これも生育途中のカルシウム不足による尻腐れ病です。
変色した部分を取り除いて食べられます。
しかし、変色部から傷みが広がりやすいので、かびたり腐っていたら食べられません。
黒い斑点のようなものが表皮にある
トマトの表面に黒っぽい斑点のようなものがあることがあります。
これは、カビが原因の黒斑病と考えられます。
毒性は低いのですが、食べることはおすすめしません。
トマトの割れ目に黒や白のポツポツがある
トマトの表面に割れ目ができ、そこに黒や白のポツポツがついてしまうことがあります。
これは、トマトが実割れを起こし、その部分に付着したカビ菌が、割れ目からしみ出した水分をもとに繁殖しているのです。
トマトは皮が柔らかく、水分が多い野菜です。
トマトの木がたくさんの水分を吸いあげた後に収穫されたトマトは実割れしやすいです。
冷蔵庫に入れた時は大丈夫だったのに、次に見た時は実割れしていた、ということもままあります。
実割れした直後のトマトは食べても大丈夫ですが、黒や白のポツポツがついたものはカビていますので、食べられません。
トマトを切った後の白い綿はカビ!?
トマトを切って置いておいたら、いつのまにか、断面に白い綿のようなものがついていた、ということがあります。
これは、カビです。
菌、水分、温度の条件がそろうとカビが発生しやすくなります。
トマトは、トマトのヘタの周りや、お尻のあたりには雑菌が多くいます。
また、トマトは柔らかく、水分の多い野菜です。
ちょっとした衝撃でも傷ついたり、割れ目ができたりすることがあります。
トマトに傷や割れができると、水分が出てきます。
そして、カビは5度以上の温度があれば発生しやすくなります。
冷蔵庫の中でも5度以上あることはありますし、冷蔵庫の開け閉めによって庫内の温度はさらに上がっていたりします。
室温においておくよりもカビの生える速度は遅くなりますが、冷蔵庫の中でもカビは発生、増殖するのです。
切った後のトマトに白い綿のようなものがついていたら、カビたと判断し、そのトマトは諦めて廃棄してください。
綿のようになっているということはカビが成長して菌糸を伸ばしている状態です。
こうなると、カビはどんどん胞子を飛ばして広がってしまうのです。
まとめ
トマトを切ったら色がおかしい、表面がおかしいといった場合の原因と対処法をまとめました。
トマトの色がおかしい時、考えられる原因は大きく分けて、生育途中の栄養不良か、カビによるものです。
生育途中の栄養不良が原因の変色は食べられますが、カビによるものは食べることはやめましょう。
しかし生育途中の栄養不良が原因の変色部から傷むこともあるので、よく観察し迷ったら口にすることをやめることも大切です。
冷静な判断で安心、安全な食を守ってくださいね。
よく読まれています
コメントを残す