なにかと登場の機会が多い野菜の定番、トマト。
トマトのヘタは保存の際にどうすればいいのでしょうか。
今回は、トマトのヘタに注目して、ヘタやヘタ周辺の危険性や、食中毒を避けるための対応策について解説いたします。
実は、トマトはヘタの周りに細菌が多いため、丁寧に洗浄することでより安全にたべることができるんです。
味だけでなく、色鮮やかで見栄えのするトマト、大人にも子どもにも大人気ですよね。きちんと理解して、安心できる保存の仕方、食べ方を実践してくださいね。
トマトのヘタは保存前に取る?
トマトのヘタは、保存前に取らなくてよいです。
でも、さわっただけで取れそうなら、取り除いて洗浄してから保存しましょう。
ヘタがしっかりついていて簡単には取れないようなら、無理してとる必要はありせん。
無理に取ることでかえって傷がついて、その部分から鮮度が落ちたり傷んだりするからです。
ヘタを取らずに保存した場合は、食べる前にヘタを取り、ヘタ周辺をよく洗浄してください。
トマトのヘタには雑菌がたくさん
トマトのヘタやヘタの周辺には、食中毒を引き起こす可能性の細菌がたくさんいるとされています。
文部科学省の「調理場における衛生管理&調理技術マニュアル」には3種類の異なるやり方で洗浄したトマトに残った細菌群を調べて比較する実験の結果が報告されています。
トマトのヘタをとらずに流水洗浄
- トマトのヘタをとらずに流水洗浄+次亜塩素酸ナトリウム溶液で消毒+すすぎ
- トマトのヘタをとって流水洗浄
最も細菌が落ちていたのは、ヘタを取って流水洗浄したトマトだったということです。
また、ヘタの反対側の花落ち部も細菌が多い場所とされるので、花落ち部もしっかり洗わなければなりません。
参考:「調理場における衛生管理&調理技術マニュアル」文部科学省
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トマトのヘタを取って保存したら傷みが早い?
トマトのヘタをとったら傷みが早いかどうか、ということに関しては、取り方によります。
熟しているものは、力任せに引っ張らなくてもポロっと取れてきます。
ミニトマトは特に取れやすいです。
しかし、時にはヘタしっかりくっついていたり、ヘタ部分が入り組んでいる場合があります。
そんな時無理に取ろうとすると、皮が破れたり、果実を傷つけてしまうことがあります。
そうすると、傷になったところからいたみやすくなりますし、鮮度も急激に落ちてしまいます。
ヘタが取れるものはとって保存、取れないものは無理の取ろうとせず、食べるときにヘタをとってしっかり洗うようにしましょう。
もちろん、ヘタのついているトマトとヘタを取ったトマトは別々に保存するようにしてください。
また、トマトのヘタを取って保存した場合、栄養には特に変化はありません。
まとめ
トマトは、年齢を問わず好まれる野菜であり、生で口にする機会が多い野菜でもあります。
加熱しない食品は、当然食中毒のリスクも高くなります。
でも、正しい知識のもとにきちんと処理をすればリスクを抑えて口にできます。
トマトはヘタを取ってしっかり洗うということを、ぜひ実践してくださいね。
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