ハーブは料理やハーブティーなどに使われ、香りがとても良い植物です。
しかし、ハーブはただ良い香りがするだけの植物だけを指すのか疑問です。
そこで、今回はハーブについて解説します。併せてハーブの種類と一覧についてもご紹介します。
アロマテラピーやエッセンシャルオイルなど、食用以外にも幅広くハーブの効能は利用されてきました。
家庭菜園でも色々なハーブを育てることができるので、ハーブについてこの機会に詳しくなって、ぜひ日常生活に取り入れてみましょう。
ハーブとは
ハーブとは、ラテン語で草木を意味するヘルバ(Herba)が語源です。
「草、草木、薬草、香料植物」という名詞が、英語のハーブ(herb)の意味にはあります。
ハーブは古代から利用されており、紀元前2000年頃の古代エジプトでは、ミイラの防腐剤として使われたそうです。
また、料理はもちろん、医療(薬)として内用、外用で身体のいろいろな部分へ利用されてきました。
このことからも、ハーブは「生活に役立つ香りある植物」であるといえます。
また、「香草(こうそう)」とハーブは同じように扱われますが少しニュアンスが違います。
香草は香りが特徴となっているハーブのことですが、ハーブの中には香りがないが別の効能に特化したものもたくさんあります。
すべてのハーブに香りがあるわけではありません。
ハーブの種類は10,000以上あると言われています。
ハーブの特徴
ハーブが日本へ海外から入ってきたのは、1960年代のドイツからです。
当時はハイビスカスを使った「フラワーティー」が人気でした。
多くのハーブは地中海沿岸が原産です。
古くからヨーロッパでは、オレガノ、バジル、タイム、パセリ、ローレル、ローズマリー、セージなど山野に自生していたものを薬草として生活の中に取り入れて、自家栽培を行うようになりました。
またハーブは美しい花を咲かせるものも多く、乾燥させるだけでなく生鮮ハーブとしても利用されています。
クラフトやガーデニング、アロマテラピーなど利用範囲も多岐に渡ります。
ハーブの役割
- カリナリーハーブ・・・料理用ハーブ
- アロマティックハーブ・・・芳香ハーブ
- メディカルハーブ・・・薬用ハーブ
- オーナメントハーブ・・・園芸・観賞用ハーブ
料理のスパイスとして利用されるハーブは、健康上の効果を期待できるだけではなく、独特な味わいや香りを料理に与えます。
イギリスでは、ハーブを治療薬として利用しています。
ハーブ療法を行う国家資格を有した「メディカルハーバリスト」が、体調た体質に合わせたハーブを治療薬として処方しています。
また、ハーブは人間だけではなく植物や昆虫にも影響を与えます。
たとえば、セージはキャベツの生育を促進し、ボリジの花はミツバチを呼びます。
ミツバチがくれば野菜は受粉が促されます。
このような植物同士の相性を利用する「コンパニオンプランティング」という考え方を基に、混植をしている家庭菜園がイギリスには多いそうです。
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ハーブの効能
ハーブにはいくつかの効能があります。代表的なものをご紹介します。
- 心を落ち着ける、安眠効果・・・ラベンダー、カモミールなど
- 炎症や咳を抑える・・・カモミール、ユーカリ、タイムなど
- 清涼感がある、アレルギーを和らげる(花粉症)・・・ペパーミント、カモミール、ユーカリ、ローズなど
- ホルモンのバランスを整える、痛みを和らげる(生理痛)・・・マジョラム、ラベンダー、カモミールなど
- リフレッシュ効果・・・ミント、レモングラス、レモンバームなど
和ハーブについて
日本には古くから自生している植物の中にもハーブがあります。
しそ(紫蘇)、みつば(三つ葉)、ゆず(柚子)、さんしょう(山椒)、しょうが(生姜)などです。
これら日本原産のハーブを「和ハーブ」と呼びます。
日本に江戸時代より前から自生している有用植物です。
その他によもぎ、くろもじ(黒文字)、どくだみ、スギナなどがあり、やはり西洋ハーブと同じように料理に使ったり、お茶として飲んだりと利用方法はさまざまです。
まとめ
バジルやミント、パセリは身近なハーブですが、詳しく調べるハーブには多くの種類が存在していることがわかりました。
特に最近はスーパーなどでも珍しいハーブが手に入ったり、家庭菜園が手軽に行えるので色々なハーブを楽しむことができます。
香りを楽しむのはもちろん、効能別にハーブを利用することも重要ですね。
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