トマトのヘタは食べられるのでしょうか。
ミニトマトは、お弁当でも人気の食材ですが、ヘタを食べることによる食中毒になる危険性や、食中毒を避ける対応策などについて解説いたします。
トマトのヘタやその周辺部分は食中毒の原因となりうるのですが、正しく洗浄して処理することで、危険度を下げ、安全に食べることができます。
正しい洗い方の他、ヘタを取った後のトマトの見栄えをよくする方法についてもご提案します。
トマトの危険性とそれに対する対応策をきちんと理解することで、ご自分や家族の食の安全を守っていることができますよ。正しい知識をもって、日々のお弁当や食事を作ってくださいね。
トマトのヘタは食べる?
トマト、ミニトマトのヘタは食べない方がいいです。
ヘタのついていた部分(果柄部)、ヘタと反対側の花びらがついていた部分(花落ち部)は細菌が多いとされます。
細菌をしっかりと落とすには、まずヘタを取って、そのあと流水でしっかり洗い流します。
「調理場における衛生管理&調理技術マニュアル」 文部科学省
トマトのヘタをお弁当に入れると危険?
トマトのヘタを取らずにお弁当に入れることは危険なので避けましょう。
ヘタやその周りについている細菌が増殖し、食中毒を引き起こす恐れがあります。
ヘタをとってから流水で洗浄することで、細菌を落とすことができます。
また、洗浄した後は清潔なキッチンペーパーなどできっちり水分を拭き取ってください。
トマトについた水分も、食中毒を引き起こす細菌の増殖に一役買ってしまいます。
トマトのヘタをお弁当に入れて食中毒の実例
トマトをヘタごとお弁当に入れたことによる食中毒の具体的な実例報告は、ネット上では散見できませんでした。
しかし、飲食店で提供された食事が原因で起こった食中毒の実例で、原因となった食品の中に生のトマトが含まれるものがあります。
東京都福祉保健局の、2015年(平成27年)7月の報道発表資料によると、平成27年6月、東京都武蔵野市の飲食店で食事をした31名中13名が、腹痛や下痢症状を訴え、腸管出血性大腸菌O157が検出されたということです。
原因は武蔵野市の飲食店が提供した食事とされ、この中にはサラダバーコーナーのミニトマトが含まれています。
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トマトのヘタには毒あり?
トマトのヘタには、α-トマチンという毒があります。
取り除いて食べましょう。
トマチンは、トマトの茎、葉、根、果実など、全草に渡ってトマチンという毒素を持っています。
虫に食べられないようにトマトが自己防衛のために毒素を作り出していると考えられます。
α-トマチンは、嘔吐や下痢などを引き起こすとされる、ジャガイモのソラニンという毒素と似たものです。
トマトの果実は、熟すにしたがってα-トマチンが著しく減少しますので、α-トマチンの毒性を心配する必要はありません。
しかし、トマトのヘタには完熟果実よりも700倍も濃いα-トマチンが含まれているとされます。
このα-トマチンは加熱しても減少したり、毒性がなくなることはありません。
α-トマチンは、ヘタだけでなく、未熟な青いトマトにも多く含まれますが、トマトのヘタにしても未熟なトマトにしても、一度に大量摂取しなければ健康被害を引き起こす可能性は低いとされます。
つい少し食べてしまった、口に入れてしまったという程度なら、心配するほどではありませんが、トマトのヘタや未熟なトマトは食べない方がよいでしょう。
トマトのヘタのピック
トマトの見た目のかわいさは、ヘタがついているからこそ、という面もあります。
赤い果実の色と緑のヘタは、お互いを引き立てあってより鮮やかに見えるからです。
トマトのヘタを取り除いた後、ヘタの形のピックをさすと、見た目もかわいくお弁当を彩ることができますよ。<. /strong>
また、ピックを持って食べられるので、食べやすさもアップです。
ただし、トマトを突きさしたときに果汁がしみ出します。この水分が食中毒を引き起こす菌を増やしてしまうこともありうるので、食中毒の報告例が増える夏場はピックも避けた方がよいでしょう。
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トマトの他に、いちごにさしてもかわいいピックです。
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こちらは、トマトのヘタのような形のピックの他に、根菜の葉っぱのようなものや、芽のような形の葉っぱもセットになっています。
まとめ
トマトのヘタ部分には細菌が多く、ヘタ自体にもわずかながら毒性があります。ヘタを取って、流水で洗浄することで、食中毒の危険性は大きく下げることができます。
色鮮やかで、形もかわいらしいトマトは、お弁当や食卓を華やかにしてくれる強い味方。安全に取り扱って、トマトを味方により豊かな食卓を作っていってくださいね。
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