ソテーや天ぷら、みそ汁など、きのこは主役にもわき役にもなる食材です。
そもそもきのこはどんな植物なのか、どんなふうに栽培されているのかご存じない方も多いかと思います。
そこで、今回はきのこの特徴と種類一覧についてご紹介します。
しいたけ、しめじ、まいたけなどおなじみのものから品種改良され最近見かけるようになったもので以前に比べきのこの種類も増えました。
きのこは低エネルギーでうまみ成分がとても多いので、ダイエット中にも安心して食べられる食材です。
もしかしたら野菜に比べると食卓にあがる率が少ないかもしれません。
この機会にきのこについて知って、きのこの健康パワーを取り入れましょう。
きのことは
きのことは、分類学上はカビに近い仲間で、菌類に属し胞子で繁殖します。
胞子を作るために菌糸の集合体である「子実体(しじつたい)」を作ります。
これが植物でいう花に当たり、この子実体が「きのこ」になります。
倒木や木の切り株などによく発生したことから「きのこ(木の子)」と呼ばれるようになりました。
4000~5000種類のきのこが日本には存在するといわれています。
このうち食用となるきのこは約100種類、毒を持ち人体に影響を与える毒きのこは約200種類以上あります。
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きのこの特徴
きのこは大きく2種類に大別され、樹木の倒木や落ち葉などを栄養源とする腐生性(ふせいせい)と、生きた樹木の根と共生関係を保ちながら生育する菌根性(きんこんせい)に分けられます。
- 腐生性・・・しいたけ、なめこ、えのき、ぶなしめじなど
- 菌根性・・・まつたけ、ほんしめじなど
きのこは天然物と人工栽培されたものがあります。
しいたけやえのきたけは300年前から人工栽培が始まり、なめこは対象0年以降に始まりました。
まいたけはさらに最近で、昭和50年以降に人工栽培が始まっています。
きのこの人工栽培は、原木栽培と菌床栽培です。
きのこの種菌を原木に植え付け栽培するのが原木栽培で、のこくず(おがくず)に栄養剤を加えた培地で発生させる施設栽培が菌床栽培です。
- 原木栽培・・・しいたけ、アラゲキクラゲ、ひらたけ、なめこなど
- 菌床栽培・・・えのき、ぶなしめじ、ひらたけ、エリンギ、なめこ、ひらたけ、マッシュルームなど
なめこやひらたけのように原木栽培、菌床栽培どちらでも栽培できるきのこもあります。
毒きのこについて
秋のきのこ狩りの季節には、毎年きのこの食中毒が報告されています。
日本には約200種類以上の毒きのこが存在するといわれています。
そのうち約10種類が食中毒を起こすことが多いきのこです。
「ツキヨタケ」「ニガリタケ」「カキシメジ」などによる中毒例が例年多く報告されています。
「ヅクツルタケ」に代表されるテングタケ類は、致死性の猛毒を持ち、死亡事故も起こっています。
「柄が縦に裂けるきのこは食べられる」「毒きのこは鮮やかで毒々しい色である」「ナスと一緒に調理すると毒消しになる」など、毒きのこの判別方法や毒きのこの調理方法が昔からありますが、これらは全くの迷信です。
きのこについてわからない時は「きのこアドバイザー」などきのこの専門家に必ず聞きましょう。
自己判断は危険です。
きのこの栄養
きのこには食物繊維、ビタミンB群、ビタミンD群、ミネラルなどを豊富に含み、なおかつ低エネルギーの食品です。
また、しいたけなど多くのきのこ類がうまみ成分の一種であるグアニル酸を含みます。
グアニル酸はグルタミン酸(昆布のうまみ成分)と混ざることでうま味が数十倍になります。
食用とされるきのこ以外にも、マンネンタケ、メシマコブ、アガリスク(ヒメマツタケ)は抗腫瘍作用などの多くの効能に着目され、サプリメントへ活用されるなど研究が進められています。
まとめ
きのこは昔から日本人の食卓に欠かせない食材だということがわかりました。
特にうま味成分が多いので、きのこを料理に入れるだけで味が引き立ちますね。
独特の食感や香りが苦手な方も多いと聞きますが、ぜひこの機会にきのこ料理にチャレンジしてみてください。
私たちの健康にも必要な栄養がたくさん詰まっています。
それから、人体に影響を与えるきのこもたくさんあります。
きのこ狩りはぜひ注意しながら楽しんでください。
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