根菜類の栄養と効能 冬に効果が高まる?

根菜類といえば、大根、ニンジン、ゴボウ等たくさんの種類が思い浮かびます。

では、根菜類に含まれる栄養といえばどんなものがあるのか、その効果とはどのようなものがあるのか、解説していきましょう。

根菜類の多くは冬に旬を迎え、栄養素の含有量も多くなります。

旬の時期とそれ以外の時期の違いについても触れてお話していきます。

根菜類の栄養素と効能

根菜類にはどんな栄養素が含まれいているのか、そしてその効能についてお話していきましょう。

食物繊維

根菜類の多くは食物繊維を豊富に含んでいます。

食物繊維は水溶性のものと不溶性のものがあり、ゴボウを代表とする根菜類には特に不溶性の食物繊維が多く含まれており、腸内環境の改善に役立つものです。

便の量を増やし、腸内細菌のエサとなることで腸の動きを活発にする働きがあります。

ビタミンC

野菜の多くに含まれているビタミンCですが、もちろん根菜類にも豊富です。

特に大根やカブの葉の部分には根の部分よりも多くのビタミンCが含まれているので捨てずに使用したいですね。

ビタミンCは皮膚や血管の再生、修復に必要なコラーゲンの生成に関与します。

また鉄分の吸収を促進する働きもあります。

カリウム

里芋や山芋など、根菜類の中でも地下茎を食すイモ類に多く含まれます。

カリウムには体内にある余分なナトリウムを体外に排出する働きがあり、高血圧予防や手足のむくみ改善に効果があります。

また、薬膳の世界では根菜類の多くは体を温めると考えられており、実際、含まれているビタミンCやビタミンEには血流を良くする働きがあるため冷えの改善に効果が期待できます。

根菜類の栄養は冬に効果が高まる?夏は?

多くの根菜類は冬に旬を迎えます。

含まれる栄養素も旬の時期が最も多くなり、効率的に摂取できるようになります。

栄養素が多くなるからと言って、その効果までもが高くなるという訳ではありません。

働き自体は変わらず、体内で同じ効果を発揮してくれます。

では含有量の差はというと、例えばニンジンであれば、カロテンの含有量は冬と夏とで約2.5倍もの差があるといわれています。

ニンジンのカロテン含有量は少ない時期でも他の野菜よりはるかに豊富に含まれているので季節を問わず摂りたいものですが、それでも2倍以上も含有量に違いが出てくるので、旬の時期に野菜を摂ることの重要さがわかりますね。

根菜類に限らずどの野菜も、旬の時期に摂取することで多くの栄養素を効率よく摂取できるようになることで、その栄養効果も十分得られるようになると言えるでしょう。

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根菜類は疲労回復に効果的?

根菜類の中でも地下鱗茎を食す玉ねぎやニンニクには硫化アリルと呼ばれる香り成分が含まれており、疲労回復効果があります。

ニンニクを食べると元気が出ると言われるのはこういった理由からなんですね。

山芋やレンコンに多く含まれている食物繊維のムチンは、タンパク質の分解を促進し、消化吸収を助ける働きがあることから疲労回復に効果があると言えます。

大根に含まれるジアスターゼは消化を促進して老廃物の体外への排出を促し、山芋や里芋などのイモ類、レンコンなどに含まれるビタミンB1は糖質の分解を促進してエネルギー生産に関与することでそれぞれ疲労回復への効果が期待できます。

根菜類には様々な栄養素が含まれており、それぞれに疲労回復を促す、または消化を助けて間接的に疲労回復に関与する働きがあることから、根菜類は疲労回復に効果的と言えるでしょう。

根菜類たっぷりのスープなら体も温まり、水に溶けやすい性質のビタミンB1も効率的に摂取できるのでオススメです。

まとめ

根菜類の栄養とその効果について解説してきました。

冬に旬を迎える根菜類。旬の時期に食べることでより効率的に栄養素を摂ることができ、その栄養効果も存分に得ることができます。

また疲労回復効果としてエネルギー生産にも関与することから、夏バテ防止や風邪予防のためにも通年で回っているニンジンや玉ねぎなどは旬の時期に関わらず摂取しておきたい野菜です。

根菜類はスープや鍋、炒め物、サラダなど色んな調理法で楽しめます。

お好きな食べ方で美味しく根菜類を食べましょう。

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