春になるとつわぶき(石蕗)を収穫したり人からいただくことがありますが、一度に食べきれずダメにしてしまうことがあると思います。
傷みやすいつわぶき(石蕗)ですが、冷蔵・冷凍や干す方法で保存期間を長持ちさせることが可能です。
今回はつわぶき(石蕗)の正しい保存方法や保存食レシピをご紹介します。
春が旬のつわぶき(石蕗)は、独特な風味とシャキシャキ感が特徴の山菜です。
正しく保存・調理して、無駄にすることなくおいしくいただきましょう。
Contents
つわぶき(石蕗)の保存の仕方
つわぶき(石蕗)は、鮮度が落ちやすく傷みやすいです。
水に浸けて冷蔵かラップに包んで冷凍する、もしくは干し野菜にして保存しましょう。
つわぶき(石蕗)の保存温度
つわぶき(石蕗)の最適な保存温度は0~5度です。
つわぶき(石蕗)の保存方法まとめ
- 常温・・・新聞紙で包み暗所で保存
- 冷蔵・・・下処理をして茹で、水を張ったタッパーなどの容器に入れて冷蔵庫で保存
- 冷凍・・・下処理をして茹で、保存袋に入れて冷凍庫で保存
- 干し・・・下処理をして茹で天日干しした後、瓶などの容器に入れ保存
つわぶき(石蕗)の保存期間と賞味期限まとめ
- 常温・・・3日
- 冷蔵・・・4~5日
- 冷凍・・・1か月
- 干し・・・6か月
つわぶき(石蕗)の葉の保存方法
つわぶき(石蕗)の葉も茎と同様にアクがあります。
保存する際は茎から葉を切り離してから下処理をし、
ラップに包んで冷蔵庫で保存しましょう。
傷みやすいので、なるべく早めに使い切りましょう。
つわぶき(石蕗)を常温保存する方法
つわぶき(石蕗)は日にちが経つとアクが強くなってしまうため、入手後は出来るだけ早めに調理するか、冷蔵・冷凍保存か干し野菜にして保存しましょう。
ここでは、どうしてもすぐに調理できない場合の保存方法を紹介します。
つわぶき(石蕗)の常温保存法
- Step1包むつわぶき(石蕗)を新聞紙に包む
- Step2保存する暗所で保存する
つわぶき(石蕗)の常温保存の際の保存期間
時間が経つとアクが強くなってしまうので、3日以内には下処理し調理しましょう。
つわぶき(石蕗)の常温保存の際の栄養素は?
つわぶき(石蕗)はほとんどが水分で出来ていますが、栄養素としてはカリウムが多く含まれています。
カリウムの摂取は、ナトリウムの上昇を防ぐことができ、血圧の安定や夏バテ、疲労回復の効果が期待できます。
他にもナトリウム、カルシウム、食物繊維などの栄養素が含まれています。
葉の部分には「ヘキセナール」という強い殺菌作用を持つ栄養素が含まれています。
つわぶき(石蕗)を冷蔵保存する方法
2~3日であれば生のまま野菜室で冷蔵保存もできますが、おいしさを保つ為に下処理してアクを抜いて茹でてから冷蔵庫で保存しましょう。
ここでは下処理して茹でた後の冷蔵保存について紹介します。
つわぶき(石蕗)の冷蔵保存法
- Step1水に浸ける下処理して茹でたつわぶき(石蕗)をきれいな水を張ったタッパーなどの容器に入れる
- Step2保存する冷蔵庫で保存する。
つわぶき(石蕗)の冷蔵保存の際の保存期間
水をこまめに交換すれば4~5日ほど保存可能です。
つわぶき(石蕗)の冷蔵保存の際の栄養素は?
下処理して茹でた際にカリウムが減少します。
冷蔵による栄養素の変化はありません。
つわぶき(石蕗)を冷凍保存する方法
つわぶき(石蕗)のシャキシャキ感はなくなってしまいますが、冷凍保存することも可能です。
ここでは下処理して茹でた後の冷凍保存について紹介します。
つわぶき(石蕗)の冷凍保存法
- Step1水気を取るつわぶき(石蕗)を下処理して茹でた後、冷ましてから水気をよくふき取る
- Step2ラップで包む数本ずつまとめてラップで包む
- Step3袋に入れる空気を入れないように冷凍用の保存袋に入れる
- Step4保存する冷凍庫で保存する
野菜マルシェのなのか
- 冷凍するときにはなるべく薄く平らにする
- アルミのトレイにのせると早く冷えやすい
- 冷凍室を強に設定するとなおよし
つわぶき(石蕗)の冷凍保存の際の保存期間
冷凍庫で1か月ほど保存可能です。
つわぶき(石蕗)の冷凍保存の際の栄養素は?
下処理して茹でた際カリウムが減少します。
冷凍による栄養素の変化はありません。
つわぶき(石蕗)を冷凍したあとの解凍方法
解凍せず、凍ったまま調理しましょう。
下処理の際、固めに茹でてから冷凍するとシャキシャキ感を多少残すことができます。
佃煮などに調理してから冷凍保存することもできます。
調理して冷凍したものは自然解凍して食べられることができす。
つわぶき(石蕗)を干す保存方法
水分の多いつわぶき(石蕗)ですが、干し野菜にして長持ちさせることができます。
ここでは下処理して茹でてから干す保存方法について紹介します。
つわぶき(石蕗)の干す保存法
- Step1水気を拭くつわぶき(石蕗)を下処理して茹でた後、水気をよく拭く
- Step2干すざるや野菜干しネットなどに並べ置き、天日干しする
- Step3保存する完全に乾燥させたら、清潔な瓶や保存袋にいれて暗所で保存する
つわぶき(石蕗)の干す保存の際の保存期間
完全に乾燥させれば6か月ほど保存可能です。
つわぶき(石蕗)を干した後の戻し方
水やお湯に数時間浸けて戻しましょう。
つわぶき(石蕗)を干す保存の際の栄養素は?
下処理して茹でた際カリウムが減少しますが、干すことでカルシウムや食物繊維が増加します。
カルシウムは骨や歯を丈夫にし、食物繊維はお腹の調子を整えるのに効果があります。
つわぶき(石蕗)のカット(切った)後の日持ちする保存方法は?
つわぶき(石蕗)は長いので、保存する際はカットすることが多いです。
カットして保存する場合も、まず下処理してアクを抜きましょう。
つわぶき(石蕗)の保存方法 使いかけ
切り口から変色して傷んでしまうのでなるべく使い切ってしまうか、どうしても使い切れない場合は冷蔵か冷凍する方法で保存しましょう。
冷蔵の場合は水を張った容器に入れて冷蔵庫で保存し、冷凍の場合は数本ずつラップで包んでから保存袋にいれて冷凍庫で保存します。
つわぶき(石蕗)をスライスした後
つわぶき(石蕗)をカットしたときの保存期間
冷蔵で4~5日程度、冷凍で1か月程度日持ちします。
つわぶき(石蕗)の長持ちさせる保存方法
つわぶき(石蕗)は鮮度が落ちやすくアクが強いので、すぐ調理する場合も保存する場合も、早めに下処理をしてアクを抜くことが大切です。
独特のえぐみが出てしまい風味が損なわれてしまいます。
つわぶき(石蕗)の夏と冬の保存の違い
つわぶき(石蕗)は傷みやすいので、夏、冬ともに早めに下処理をして冷蔵・冷凍保存しましょう。
また、乾燥した冬場は干すのに適しています。
つわぶき(石蕗)を丸ごと保存するなら
新聞紙に包んで野菜室で保存しましょう。
冬場は、下処理をして干すこともできます。
つわぶき(石蕗)を外で保存できる?
冬場の気温が低い時期は新聞紙に包んで外でも保存できますが、すぐに傷んでしまうため早めに下処理をして調理するか冷蔵、冷凍保存しましょう。
つわぶき(石蕗)を包む新聞紙がないとき
常温保存はせず、下処理をして調理するか冷蔵、冷蔵保存しましょう。
つわぶき(石蕗)の芯のくりぬき方
つわぶき(石蕗)の保存容器や保存袋
密閉できる清潔なタッパーや瓶、冷凍用の保存袋などを使用しましょう。
つわぶき(石蕗)の洗い方(下処理)
- 塩をかけ板ずりする
- 1分ほど下茹でし、熱いうちに皮を剥く
- 水に浸ける。
- 水はこまめに交換し、水の色が変わらなくなるまで浸けておく
つわぶき(石蕗)の茹で方
- 鍋に湯を沸かし、塩小さじ1と下処理したつわぶき(石蕗)を入れ2~3分茹でる
- 水に浸けて冷ます
つわぶき(石蕗)の保存場所
下処理して茹でた後は冷蔵庫か冷凍庫で保存しましょう。
つわぶき(石蕗)の皮つき
下処理前の皮がついている状態の場合は新聞紙で包んで冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
つわぶき(石蕗)の葉の保存方法
保存する際は茎から葉を切り離してから下処理をし、ラップに包んで冷蔵庫で保存しましょう。
傷みやすいので、なるべく早めに使い切りましょう。
つわぶき(石蕗)の見分け方と選び方
スーパーなどで売られているつわぶき(石蕗)は、茎の部分だけが売られていることが多いですが、もし葉付きのものがあった場合には葉の状態も確認してみましょう。
腐っている場合の見分け方
箇条書きで書く
- 異臭がする
- ぬめり気がある
- 葉がしおれていたり、茎が変色している
新鮮な選び方
- 葉や茎に張りある
- 黄変や黒ずみがない
- 柔らかい毛で覆われている
つわぶき(石蕗)について
つわぶき(石蕗)はフキに似た植物ですが、秋になると葉が落ちるフキとは違い、一年中緑の葉をつけている常緑多年草です。日陰でもよく育ち、秋から冬にかけては菊に似た黄色い花が咲きます。実はこの花とつぼみも天ぷらや三杯酢にして食べることが可能です。
葉には艶があり「艶のあるフキ」が転じて「つわぶき(石蕗)」もしくは「つわ」と呼ばれるようになったという説があります。
一般的には観葉植物として知られていますが、九州地方や沖縄では昔から食用としても栽培されていました。
風味を楽しむ山菜として、主に炒め物・煮物・佃煮に向いています。
また、つわぶき(石蕗)には「ヘキセナール」という高い抗菌作用をもつ栄養価を豊富に含んでいて、昔から葉の煮汁や葉を炙ったものを民間療法として食あたりや切り傷、やけどなどの治療に用いられてきました。
注意しなくてはならないのが、つわぶき(石蕗)には肝臓に有毒な物質「ピロリジジンアルカロイド」も含まれています。生では食べることができません。
おいしく安全に食べるためにも、しっかりとアクを抜くことが大切です。
つわぶき(石蕗)の旬
若葉がたくさん出てくる春(3~4月頃)が旬で、この時期のつわぶきは柔らかく食べやすいです。
つわぶき(石蕗)の保存食と常備菜人気簡単レシピの作り方
つわぶき(石蕗)の保存食レシピをいくつか紹介します。
つわぶき(石蕗)の保存食の種類
- 炒め物
- 和え物
- 佃煮
つわぶき(石蕗)の保存食レシピの簡単な作り方と保存期間
冷蔵で1~2日保存可能です。
つわぶき(石蕗)の常備食人気レシピの作り方と保存期間
冷蔵で2~3日保存可能です。
つわぶき(石蕗)の漬物・酢漬けの作り方の保存食レシピと保存期間
つわぶき(石蕗)はぬか漬けにすることもできます。
下処理をしてアクをしっかり抜いてから、12時間~1日ほど漬けてください。
冷蔵で1~2日保存可能です。
つわぶき(石蕗)の保存食を冷凍できるレシピ
冷蔵で1週間、冷蔵で2週間保存可能です。
つわぶき(石蕗)の長期保存できる日持ちレシピ
わたしのきんぴら② ツワ(ふき) by まちこのお台所
冷蔵で1週間保存可能です。
つわぶき(石蕗)のお弁当おかず
冷蔵で1~2日保存可能です。
つわぶき(石蕗)の保存食で筋肉に効くレシピ
冷蔵で2~3日保存可能です。
一度にたくさん手に入りやすく長期保存しにくいと思われがちなつわぶき(石蕗)ですが、正しい保存方法を知っておけば無駄にすることなく食べられます。
下処理には少し時間がかかりますが、手間をかけた分おいしく食べられることができます。
また今回は保存食となるレシピをご紹介しましたが、天ぷらにして食べてもおいしいです。
つわぶき(石蕗)特有の香りと食感を楽しみながら春を過ごしてみてはいかがでしょうか。
よく読まれています
つわぶきは皮を剥いて硬めに湯がき熱を冷まします 豚肉玉葱人参を炒めつわぶきは炒めすぎないように、砂糖、味醂、だしを少し、味噌を水で緩め、炒めると本当に美味しいです 母がつわぶきは体内の毒素を出すと言ってました