薬味に欠かせないのが「生姜」ですよね。
生姜は一回で使い切れず、そのままにしておくと、干からびたりぬるぬるしてしまいます。
生姜を長期保存する方法や、冷凍する正しい保存方法を知らない方は多いようです。
そこで、今回は、生姜の冷蔵や冷凍の保存方法や、お酢につけて長期保存も可能な保存方法をお伝えします。
他にも水につけて保存するとどうなるのか?という2週間実験まで行いました。
生姜は、冷え性や薬味の一つして、常に常備しておきたい野菜の一つです。
生姜を長期保存して、いつでも使えるようにしておきたいですね。
Contents
生姜の保存の仕方
生姜は正しい保存方法を行えば一年持つといわれてます。
生姜の保存温度
生姜の最適な保存温度は、14℃で湿度は65%です。
低温保存は向かず、冷蔵庫で保存するとぬるぬるしてしまうことも。
常温が一番良いとされていますが、家庭では保存生姜の保存温度や湿度を一定に保つことが難しいですよね。
真夏や真冬以外であれば、ご家庭の風通しの良い場所で新聞紙に包み保存します。
生姜の保存方法
- 常温・・・新聞紙に包み風通しの良い場所で保存
- 冷蔵・・・キッチンペーパーで包み野菜室で保存
- 冷凍・・・一欠けら、すりおろしにしてラップに包み冷凍保存
- 干し・・・薄切りにして干す
生姜の保存期間と賞味期限まとめ
- 常温・・・2週間
- 冷蔵・・・2週間
- 冷凍・・・1か月
- 干し・・・3か月
生姜を常温保存する方法
生姜の常温保存の方法をご紹介します。
生姜の常温保存法
- Step1新聞紙で包む生姜を新聞紙で包む
- Step2保存涼しい場所で保存
買ってきてそのままのビニール袋はNGです。
表面が乾燥していても中身は大丈夫です。
生姜の常温保存の際の保存期間
生姜を常温で保存できる期間は、2週間です。
冬であれば、1か月の保存も可能になります。
夏場は、気温が高くなるため、冷蔵保存がよいです。
生姜の常温保存の際の栄養素は?
生姜には、「シンゲロール」という成分が含まれていて、生の生姜に多く含まれています。免疫機能を活性化する効果や、鎮痛や解熱作用などがあり、体温を下げようとする効果があります。
生姜の栄養には、ミネラル成分のマグネシウムが多く含まれていいて、生姜を常温しても栄養の変化はありません。
切り方によって味が変わり栄養も変わるのではないかといわれていますが、切ったときに細胞の壊れ方に違いが出るので、香りにも変化があるのです。
生姜を冷蔵保存する方法
生姜を冷蔵保存する方法をご紹介します。
生姜の冷蔵保存法
- Step1キッチンペーパーで包む生姜をキッチンペーパーで包む
- Step2ビニール袋に入れるビニール袋に入れて、軽く口を閉じる
- Step3保存野菜室で保存
夏場は、冷蔵庫保存がお勧めです。
生姜の冷蔵保存の際の保存期間
生姜の冷蔵保存期間は、2週間です。
生姜の冷蔵保存の際の栄養素は?
生姜を冷蔵保存すると、栄養の変化はありません。
生姜を冷凍保存する方法
生姜を冷凍保存する方法をご紹介します。
生姜の冷凍保存法
生姜を冷凍する保存方法ですが、生のままで1かけずつ冷凍できます。
- Step1カットする生姜をひとかけらにカットする
- Step2ラップで包むラップで包む
- Step3保存袋に入れる冷凍用保存袋に入れる
- Step4保存冷凍室で保存
カットしてしまうと調理する際には簡単にできますが、生姜の効能が減ってしまいます。
また、皮ごと冷凍すると、殺菌効果があるジンゲロールの効果がアップします。
生姜の冷凍保存の際の保存期間
生姜の冷凍保存期間は、1.2か月です。
生姜の冷凍保存の際の栄養素は?
生姜の香りも逃さない冷凍保存ですが、生姜を冷凍すると栄養価は変わりませんが、効能に違いが出てきます。
生姜をすりおろして冷凍すると、生姜の成分「ジンゲロール」の効果が薄まります。
すりおろした直後の生姜に一番多く含まれていて、空気に触れると10分後には3分の一になってしまいます。
そのため、すりおろしての冷凍より、1かけそのまま冷凍して、使う直前にすりおろしたほうがよいです。
生姜を冷凍したあとの解凍方法
生姜を冷凍した後の解凍方法は、丸ごとであれば、そのまますりおろします。
切ったときでも、そのまま使用します。
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生姜を干す(乾燥)保存方法
生姜を干す保存方法をご紹介します。
生姜の干す(乾燥)保存法
- Step1カットする生姜を2~3ミリの薄切りにする
- Step2干す野菜カゴやザルで生姜を2日ほど干す
- Step3保存保存袋に入れて保存
干す時間帯は、10時~15時がベストです。夜には室内に入れてください。
干せる時期は、カラカラ乾燥している冬が一番いいですよ。
雨が続いたりする梅雨の時期は湿気が多くなるのでカビやすく時期的には難しいです。
乾燥生姜を細かくして入れたり、乾燥させた生姜をそのまま紅茶に入れるとジンジャーティーになります。
生姜の干す(乾燥)保存の際の保存期間
生姜を干した後の保存期間は、常温で3か月です。
生姜を干した後の戻し方
生姜を干した後の戻し方は、そのまま肉や魚の臭み消しに使えます。
生姜を干す(乾燥)保存の際の栄養素は?
生姜を干すと、ビタミンDが増えます。
干すことにより、体を温める効果が高まります。
生姜を乾燥させることにより、生の生姜に多く含まれているジンゲロールから「ショウガオール」へ変化していき、生の生姜より乾燥生姜のほうが体を温める効果があります。
体の代謝を良くして、手足以外にも体の内部からも熱を作りだし、体を芯から温めてくれるので、ポカポカしてきます。
乾燥した生姜は、一部が「ショウガオール」へ変化するので、ジンゲロールは残っています。
香りは、生のときに比べると、直接的な刺激ではなくなるので、じんわりと体に広がっていきます。
生姜のカット(切った)場合の保存方法は?
生姜をカット(切った)したとき、生姜が残ってしまたっらラップでしっかり包み保存します。
生姜の保存方法 使いかけ
生姜をカット(切った)してしまったら、切った断面から乾燥していきますので、しっかり断面をラップしておきます。
その後、保存袋に入れておくとよいです。
生姜をカットしたときの保存期間
生姜をカットしたときの保存期間は、4.5日です。
生姜を長期の保存方法
生姜の長期保存方法には、「酢」「乾燥」「焼酎」があります。
乾燥は先ほど干しの部分で述べました。
生姜を水につける保存方法
生姜を水につけて保存すると、みずみずしさを保存しておくことができます。
- 生姜を水で洗い、保存容器に入れる
- 生姜がかぶるくらいの水を入れてフタをして冷蔵室で保存
生姜を入れる容器は、煮沸消毒しておき、2.3日に一度水は変えます。
丸ごとでも、スライスした生姜でもこの方法でできます。
しかし、水につけると4.5日で生姜の成分が溶け出し、水を2.3日に一度は変えておかないと表面がぬるぬるしてきます。みずみずしさを保つ方法ですので長期には向きません。
水につけて2日後です。
表面を見た限りでは、変わりありません。
5日後です。
あまり変化は見られませんでした。
生姜を酢で保存する方法
生姜をお酢につけてお酢ごと調理に使う方法です。
- 生姜をスライスする
- 容器にお酢と生姜を入れて保存
保存期間は1年間です。
容器は煮沸消毒し、お酢は普段使いのお酢で大丈夫です。
生姜をお酢に漬けると、ピンク色になりますが、これは、生姜にはアントシアニンと云うフラボノイド色素がお酢と反応しているからで、味には問題ありません。
生姜を焼酎で保存する方法
生姜を焼酎につけて保存する方法もあります。
- 生姜をそのまま密閉容器に入れて焼酎をひたひたにいれる
- 冷蔵庫で保存
カットした生姜もOKです。焼酎は、25℃以上、梅酒に使うようなホワイトリカー(35℃)以上でも大丈夫です。
焼酎につけた生姜はそのまま使うことができますが、焼酎の臭いやアルコールが苦手な方には加熱してアルコールを飛ばしてください。
保存期間は半年間です。
生姜の保存はアルミホイルの方法
生姜を長期で保存するには、アルミホイルで包む方法もあります。アルミホイルで包むとイオン効果が発揮され長持ちします。
- 生姜をキッチンペーパーで包む
- 包んだ生姜をさらにアルミホイルで包む
1か月保存できます。
生姜の保存はキッチンペーパーに包むだけ
生姜をキッチンペーパーで包む方法もあります。
- 生姜をキッチンペーパーで包む
- 保存容器に入れて冷蔵室で保存
生姜のカビは食べれる?大丈夫?
生姜を冷蔵していても、白いカビが生えてしまったということがあると思います。
白いカビは食べても大丈夫だといわれることがありますが、生姜全体にカビが生えているとぬるぬるしていると思うので、使うことは諦めましょう。
日本の白カビは味噌や醤油に生えるカビで、別名「コウジカビ」と言われています。白カビは有害性物質は含まれておらず、少し食べても問題と言われています。
問題なのが、生姜の一か所、少しだけ白いカビが生えていた場合ですよね。
捨ててしまうというのはモッタイナイという気持ちがありますので、白いカビの部分だけ切り落として使っても、問題ないと思います。実際に白カビが生えていた一部分を削って生姜のすりおろしを使ったことがありますが、体へ異変はありませんでした。
白カビを削って、生姜の中身を確認しましたが、生姜が腐っていることもありませんでした。
体に不調のある方、妊婦さんや「カビは気になる」方なら、白いカビが付いた生姜は捨てたほうがいいです。
白いカビ以外にも、黒く変色したりしているのもカビですので、黒いカビは有害物質があるので捨てましょう。
生姜の見分け方と選び方
腐っている場合の見分け方
- 白いカビが生えている
- 臭いがする
- ねばねばしている
- 干からびている
- ねばつく
新鮮な選び方
- 全体に光沢があるもの
- 縞模様が等間隔
- 丸みがある
- 実が締まっている
- 切り口が新鮮なもの
品質が良いものは長持ちするといいます。
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生姜の保存食レシピ
生姜の保存食レシピをご紹介します。
生姜の保存食の種類
生姜の保存食には、「はちみつ漬け」「佃煮」があります。
生姜は生よりも温かい生姜を摂取したほうが冷えには効果的です。
生姜の「ジンゲロール」が加熱したことにより、一部がショウガオールに変化していきます。
ショウガオールは、体の芯から温める効果があります。
生姜の保存食・常備食レシピと保存期間
生姜の佃煮は、体がポカポカしてきますよ。
生姜の漬物・酢漬けの保存食レシピと保存期間
生姜の酢漬けには、こちらが簡単に出来ますのでおすすめ。
生姜の酢漬けは、ご家庭で作られるなら完全に消毒できるわけではないのですが、早めに使い切る量を作ります。
生姜を切らずに丸ごと漬け込むと、3週間ほど長持ちします。スライスは2週間ほどです。
生姜の酢漬けを一度使ったら、漬け汁に戻さず、そのまま使い切ってください。
また、常温保存は向きませんので、冷蔵庫で保存します。
生姜の保存方法をご紹介しました。
常温で保存ができるなんて、意外な保存方法でしたが、冷凍保存でも注意が必要です。
冷え性の方は、気を付けて保存してくださいね。
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