わらびの保存方法、保存期間とともに、あく抜きの仕方や簡単に作れる保存食レシピも紹介します。
保存方法には、長持ちする塩漬けもあり、塩抜きの方法もご紹介します。
生のわらびを初めて手にする際は、わらび中毒を聞いたことがあり、お浸しや天ぷら以外の保存食レシピもお伝えします。
旬のわらびを美味しく食べるために、ご活用ください。
Contents
わらびの保存の仕方
わらびは、人体に有害な成分を含んいるので、必ず、あく抜きをしてください。
あく抜きをしたわらびは、常温保存できません。
料理に使うまでの期間や、調理方法に合わせて、保存方法を選んでみてください。
わらびの保存温度
わらびの最適な温度は0~5度です。
わらびの保存方法まとめ
- 常温・・・なし
- 冷蔵・・・あく抜きをしてから、水を張った容器に入れ、冷蔵庫で保存する
- 冷凍・・・冷凍用保存袋に水を入れて保存する方法と、しっかり水気を取る方法の2種類
- 干し・・・あく抜きをしてから、天日干しをし、完全乾燥させてから、冷蔵保存する
わらびの保存期間と賞味期限まとめ
- 常温・・・なし
- 冷蔵・・・1週間
- 冷凍・・・2~3ヶ月程度
- 干し・・・1年程度
わらびを常温保存する方法
わらびを常温保存する方法はありません。
わらびを冷蔵保存する方法
わらびを冷蔵保存する方法をご紹介します。
わらびの冷蔵保存法
- Step1水に浸すあく抜きしたわらびを、保存容器に入れ、水に浸す。
- Step2保存する冷蔵室で保存する
水は1日1回は交換しましょう。
わらびの冷蔵保存の際の保存期間
わらびを冷蔵保存できる期間は、1週間程度です。
わらびの冷蔵保存の際の栄養素は?
わらびを冷蔵保存する際の栄養素は、あまり変化ありません。
水溶性のビタミンやミネラルは、あく抜きの時点でほとんど溶けだしているので、保存中に大きく減ることはありません。
わらびを冷凍保存する方法
わらびを冷凍保存する方法を2種類ご紹介します。
わらびの冷凍保存法
①冷凍用保存袋に水を入れて保存する方法
- Step1カットするあく抜きしたわらびを食べやすい大きさにカットする
- Step2保存袋に入れるわらびを冷凍用保存袋に入れる
- Step3水に浸す冷凍用保存袋に水を入れ、わらび全体が水に浸るようにする
- Step4保存するアルミトレイにのせて、冷凍庫で保存する
水にしっかり浸かっていれば、冷凍焼けしにくくなります。
②しっかり水気を取る方法
- Step1カットするあく抜きしたわらびを食べやすい大きさにカットする
- Step2水気を取るわらびの水気をキッチンペーパーでしっかり取る
- Step3保存袋に入れるわらびを冷凍用保存袋に入れる
- Step4保存するアルミトレイにのせて、冷凍庫で保存する
保存袋を密閉して、空気をできる限り抜くことがポイントです。
野菜マルシェのなのか
- 冷凍するときにはなるべく薄く平らにする
- アルミのトレイにのせると早く冷えやすい
- 冷凍室を強に設定するとなおよし
わらびの冷凍保存の際の保存期間
わらびを冷凍保存できる期間は、①②のどちらの方法でも2~3カ月程度です。
冷凍焼けしなければ1年間は保存できますが、食感や風味が落ちるので、早めに食べきることをおすすめします。
わらびの冷凍保存の際の栄養素は?
わらびを冷蔵保存する際の栄養素は、変化ありません。
わらびを冷凍したあとの解凍方法
わらびを冷凍した後の解凍方法は、それぞれ違います。
①は自然解凍がおすすめですが、②は解凍すると筋張った食感に変化するので、解凍せずにそのまま煮込みや炒め物に使いましょう。
わらびを干す(乾燥)保存方法
わらびを干す保存方法をご紹介します。
わらびの干す(乾燥)保存法
- Step1水気を取るあく抜きしたわらびの水気を、キッチンペーパーでしっかり取る
- Step2ザルに広げるわらびが重ならないように、ザルに広げる
- Step3天日干しする湿度が低い、晴天の日に、わらびがカラカラになるまで天日干しをする
- Step4保存袋に入れるカラカラになったわらびを保存袋に入れる
- Step5保存する冷蔵庫で保存する
気温や湿度にも寄りますが、完全に乾燥するまで2~3日間はかかります。9~15時まで天日干しをしたら室内に入れることを繰り返してください。
わらびの干す(乾燥)保存の際の保存期間
わらびを干す保存の際の保存期間は、1年程度です。
わらびを干した後の戻し方
乾燥したわらびは水で戻せますが、若干硬さが残るので、気になる場合は茹でて戻しましょう。
戻した後
わらびを干す(乾燥)保存の際の栄養素は?
わらびを干す保存の際の栄養素は、鉄分と食物繊維が増えます。
わらびのカット(切った)後の日持ちする保存方法は?
わらびをカットしてしまったら、水に浸して冷蔵保存か、冷凍保存、もしくは乾燥させます。
わらびの保存方法 使いかけ
わらびをカットしてしまったら、切り口から傷んできます。
すぐに使う場合は冷蔵保存、しばらく使わない場合は冷凍保存をしましょう。時間があれば、天日干しをすると長持ちします。
わらびをカットしたときの保存期間
冷蔵保存の場合は1日1回水替えをすれば1週間は保存できます。
冷凍保存は2~3カ月、干したわらびは1年間持ちます。
わらびの長持ちさせる保存方法
わらびを長持ちさせる保存方法をご紹介します。
わらびの塩漬けの方法
- Step1水洗いをする下処理をしたわらびを水洗いする
- Step2束ねるわらびを1束ずつ輪ゴムなどで束ねる
- Step3塩を入れる漬物容器の底が見えなくなるくらいたっぷりと塩を入れる
- Step4漬物容器に入れるわらびを漬物容器に入れわらび同士の間が埋まるように多めに塩を入れる
- Step5塩を振る漬物容器の一番上に、塩でふたをするように多めに塩を振る
- Step6重石をのせる漬物容器に重石をのせて、1日経ったら、重石を少し軽くする
長期保存が目的なので、塩は思いっきり多めにしてください。つけている間に、あくは抜けていきます。
水が茶色になったら、水を捨てて、同じ手順で漬け直してください。食べられるのは1ヶ月程度先になります。
上手くつかれば1年間は保存できます。
わらびの塩漬けの戻し方
わらびを沸騰直前まで茹でて、お湯が冷めるまで置いておきます。
冷めたら水を替え、1時間程度浸します。塩気がなくなるまで水替えを繰り返します。
2~3回程度かかりますが、塩が抜けているかどうかは、わらびを少し噛んでみて確認しましょう。
わらびの保存 瓶詰の方法
わらびは、瓶詰めで常温保存できます。
- Step1水洗いをする下処理・あく抜きをしたわらびを水洗いする
- Step2瓶に詰めるわらびを瓶に詰める
- Step3水を入れる瓶の口いっぱいまで水を入れる
- Step4煮沸する①瓶がギリギリ浸からない程度の水を入れた鍋に、瓶を入れ、瓶のふたを閉めずに中火にかける
- Step5煮沸する②沸騰したら弱火にして30分程度煮沸する
- Step6ふたを閉める熱いうちにふたを閉め、瓶を逆さにする
- Step6保存する冷めたら、冷暗所で常温保存する
わらびの瓶詰めの保存期間は1年程度です。
わらびの夏と冬の保存の違い
夏場は、乾燥わらびや瓶詰めのわらびは冷蔵庫で保存することをおすすめします。
冬は室内での気温差で湿気やすいので、乾燥わらびには、乾燥材を一緒に入れておきましょう。
わらびを丸ごと保存するなら
わらびを丸ごと保存するなら、塩漬けにする方法がおすすめです。
わらびの保存容器や保存袋
わらびを冷蔵庫で保存する場合は密閉できる保存容器がおすすめです。
冷凍庫で保存する場合は密閉できる保存袋を使いましょう。
わらびの下処理の仕方
- わらびの根本のかたい部分を切る
- わらびの先端を取る(苦みや食感に癖があるので、好みによる)
- 流水でよく洗う
わらびの茹で方(あく抜き)
- わらびを沸騰するまで茹でる
- 沸騰したら重曹を入れ、再度加熱する
- 沸騰したら火をとめて、冷めるまで置いておく
- 冷めたら水を替え、一晩水にさらす
わらびの保存場所
わらびは漬物や瓶詰めにしない限り常温保存できないので、冷蔵室か、冷凍庫に保存します。
わらびの見分け方と選び方
腐っている場合の見分け方
- 茶色く変色している
- 産毛がない
- ドロッとしている
新鮮な選び方
- 産毛がたくさんついている
- 茎が太く、首が上を向いている
- 茎が鮮やかな緑色
わらびについて
わらびは春の代表的な山菜です。シダ植物の仲間で、根茎からとれるデンプンは、わらび餅の原料となっています。
わらびは、春になると山野のいたるところに群生していますが、生産量を見ると、山形県が1位で、国内の出荷量は半分以上を占めています。山奥に行かなくとも、住宅地の側に生えることがあり、昔から身近な山菜です。雪が降ると美味しくなるといわれいて、生産量は東北地域が多くなっています。
わらびのハウス栽培は数が少なく、ほとんどが自生しているものを出荷しているので、季節を直に感じられる貴重な野菜といえます。
でも、食べるときには注意が必要です。わらびは、天然の有毒成分と発がん性物質をもっているため、あく抜きを十分にしないと中毒を起こしてしまいます。山野に放牧されている牛や馬が、わらび中毒を起こした事例はたくさんあります。
しっかりあく抜きをして、食べすぎにも注意しつつ、美味しく春を感じましょう。
わらびの旬
わらびの旬は、4~5月です。
自然に生えてくるものなので、地域によって旬は開きがあり、九州は3月頃、東北から北海道は6月から旬が始まります。
わらびの保存食と常備菜人気簡単レシピの作り方
わらびの保存食と常備菜の人気レシピをご紹介します。
わらびの保存食の種類
- 佃煮
- おひたし
- 煮物
わらびの保存食レシピの簡単作り方と保存期間
冷蔵庫で2~3日程度保存できます。
わらびの常備食人気レシピの作り方と保存期間
冷蔵庫で2~3日程度保存できます。
わらびの漬物・酢漬けの作り方の保存食レシピと保存期間
冷蔵庫で5日程度保存できます。
わらびの保存食を冷凍できるレシピ
冷蔵庫で1週間程度、冷凍保存で2~3週間程度保存できます。
わらびの長期保存できる日持ちレシピ
冷蔵庫で5日程度保存できます。
わらびのお弁当おかず
冷蔵庫で2~3日程度保存できます。
わらびの保存食で筋肉に効くレシピ
わらびは、体の機能障害を起こす様々な酵素や毒を含んでいるため、しっかりとあく抜きをしないと中毒になる危険があります。そのため、あく抜き後には、水溶性のビタミンB群とビタミンCやカリウムなどの栄養素はほとんど抜けてしまします。
わらびで栄養素を取るためには、干して乾燥させたわらびがおすすめです。干すことによって、鉄分や不溶性食物繊維が増えます。干したわらびを使った料理なら、効率よく栄養を取ることができます。
ただし、栄養素の量は多くはありません。中毒の危険もあるので、多量に食べず、風味を楽しむ程度にしておきましょう。
冷蔵庫で5日程度保存できます。
離乳食の保存
わらびは、アクが強く、中毒を起こす酵素も含んでいるため、無理に急いで食べさせる必要はありません。
離乳食が終わり、しっかり食べられるようになってから少量を与えてみるといいでしょう。
わらびは、春を代表する山菜です。地域によって旬が変わるので、意外と長く新鮮なわらびを楽しむことができます。塩漬けや乾燥わらびにすれば、春を過ぎても楽しむことができます。
わらびを和え物や漬物などでしか食べたことがない人もいる中で、洋風なレシピにチャレンジしている人もいました。独特な風味は洋風な料理にも合うようです。
中毒には十分に気をつけて、わらび独特の風味や食感を楽しみましょう。
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