ふきの保存方法|冷凍・冷蔵・保存期間と保存食レシピ!塩漬けは長持ち

キク科フキ属のふきは日本原産で近縁種の少ない独特の野菜のひとつです。

ふきは独特な苦みと香りが特徴的で、古くから春の風物詩として日本人に親しまれてきました。

そして、ふきは現在も初夏にかけて旬を迎える山菜取りでも人気を集めています。

山菜採りのシーズンになれば、お裾分けで登場してくるふきですが、アク抜きなどの下処理で、保存や調理の難易度の高さで敬遠されがちです。

せっかく頂いたふきも、保存がしっかり出来ずに駄目にしてしまうのは勿体ないですよね。

今回の記事は、ふきの保存方法、保存期間とともに簡単に作れる保存食レシピも紹介していきます。

Contents

ふきの保存の仕方

ふきを入手しましたら、出来るだけその日のうちにアク抜き処理を行いましょう。

すぐにアク抜き処理がすぐに出来ない場合は、ふきを新聞紙で包みビニール袋で密閉し5℃以下の冷暗所で保存します。アク抜き処理後のふきは、食べやすい大きさに切りそろえ、水を入れた

ボウルまたはビニール袋に入れ冷蔵庫で保存します。

ふきの鮮度を保つために、水は一日一回交換ようにしましょう。

ふきの保存温度

ふきの最適な温度は0~5度です。

ふきの保存方法まとめ

  • 常温・・・下処理前のふきを新聞紙に包みビニール袋に入れ保存する
  • 冷蔵・・・下処理後、水を入れたビニール袋に入れ冷蔵庫で保存する
  • 冷凍・・・下処理後、ふきの水気を取り、何本かに分けラップに包み冷凍用保存袋に入れ冷凍庫で保存する
  • 干し・・・下処理後、ふきの水気を取り、5cm程度に切りそろえザルに移し半日ほど天日干しをする

ふきの保存期間と賞味期限まとめ

  • 常温・・・3日 (アク抜き前)
  • 冷蔵・・・1週間程度 (アク抜き後)
  • 冷凍・・・1か月程度 (アク抜き後)
  • 干し・・・6か月程度 (アク抜き後)

ふきの葉の保存方法と保存期間まとめ

下処理せず保存する場合は、茎と葉を切り離し、葉をラップで包み冷蔵庫で保存します。

冷蔵庫で2~3日程度保存出来ますが、早めに使い切ってあげましょう。

ふきの葉を使う時は、事前に下処理を行いましょう。

沸騰したお湯でふきの葉を30秒程茹で、冷水に3~4回さらして水気を切ったのち調理します。

ふきを常温保存する方法

ふきはそのまま放置しておくとアクが強くなるため、アク抜き下処理が必要です。

アク抜き処理後は、ふきの鮮度を保つため、冷蔵保存が必須となります。

ここではすぐにアク抜き処理が出来ない場合の常温保存方法をご紹介します。

ふきの常温保存法

  • Step1
    タ包む
    ふきを新聞紙に包む
  • Step2
    ビニール袋に入れる
    ビニール袋は乾燥を防止する為、密閉する
  • Step3
    冷暗所で保存する

ふきの常温保存の際の保存期間

長時間常温で保存しますと、えぐみが強くなります。

アク抜き処理は3日以内に行うようにしましょう。

ふきの常温保存の際の栄養素は?

生の状態で常温保存しておくと、ふきは色素成分であるクロロゲン酸などのポリフェノールが活性化されます。

これらポリフェノール成分が増えると、えぐみ成分の元となります。

えぐみ成分が強くなりますと、食味を大きく損ないますので、早めにアク抜き処理を行うようにしましょう。

ふきを冷蔵保存する方法

ふきを冷蔵保存する前に、アク抜き処理が必要となります。

ここではアク抜き処理後の冷蔵保存方法を紹介します。

ふきの冷蔵保存法

  • Step1
    カットする
    食べやすい大きさにふきを切り揃える
  • Step2
    ビニール袋に入れる
    水を入れたビニール袋にフキを入れ密封する
  • Step3
    保存する
    冷蔵庫で保存する
  • Step4
    水を交換する
    ふきを浸した水を1日1回交換する

ふきの冷蔵保存の際の保存期間

ふきは1週間ほど冷蔵保存可能です。

ふきの冷蔵保存の際の栄養素は?

アク抜きの際に水にひたすことで、ふき独特の苦み成分、アルカロイドとケンフェールが多少流れ落ちます。

しかし、色素成分のβ-カロテンやクロロゲン酸などのポリフェノールは影響を受けません。

食することで胃腸の働き改善、かゆみの原因成分である血中ヒスタミン減少などの効果が期待出来ます。

ふきを冷凍保存する方法

ふきを冷凍保存する前に、アク抜き処理が必要となります。

ここではアク抜き処理後の冷凍保存方法を紹介します。

ふきの冷凍保存法

  • Step1
    水気を取る
    あく抜き後、ふき表面の水気を取る
  • Step2
    包む
    数本ごとに小分けし、しっかりラップで包む
  • Step3
    冷凍用保存袋に入れる
    空気を抜きながら冷凍用保存袋に入れる
  • Step4
    保存する
    冷凍庫で保存する
  • Step5
    タイトル5
    中身5

野菜マルシェのなのか

  • 冷凍するときにはなるべく薄く平らにする
  • アルミのトレイにのせると早く冷えやすい
  • 冷凍室を強に設定するとなおよし

ふきの冷凍保存の際の保存期間

ふきは1か月ほど冷凍保存可能です。

ふきの冷凍保存の際の栄養素は?

ふきの色素成分の一つであるβ-カロテンは冷凍すると増える傾向にあります。

しかし、水分が90%以上で繊維質が多いふきは、長期冷凍することで氷結晶が多くなり風味の劣化に繋がります。

また、冷凍することにより、繊維組織が空洞化し筋っぽく食感になる傾向にあります。

ふきは冷凍保存期間であっても、早めに使い切るようにしましょう

ふきを冷凍したあとの解凍方法

解凍する必要はなく、冷凍状態で調理に使うことが出来ます。

ふきは水分の多く、解凍した際に水分が一緒に流れてしまい、食感が損なわれる傾向にあります。

冷凍保存する前のアク抜き時に、ふきを固めに茹でると、解凍した際も食感を多少維持する事が出来ます。

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ふきを乾燥(干す)保存方法

ふきは90%以上が水分で構成されていますが、干すことで水分が抜け長期保存が可能となります。
干す前にはアク抜き処理が必要となりますので、下処理後に干すようにしましょう。
ここでは下処理後からのふきを干す方法を紹介します。

ふきの乾燥(干す)保存法

  • Step1
    カットする
    下処理したふきを5cm程度に切り揃える
  • Step2
    干す
    ザルにふきを並べ半日ほど干し、水分を飛ばす
  • Step3
    塩を振る
    干し終えたふきに、ひとつかみ程度塩を振る
  • Step4
    保存する
    蓋つきのビンにふきを入れ、直射日光の当たらない冷暗所で保存する

ふきの乾燥(干す)保存の際の保存期間

直射日光の当たらない冷暗所で6か月程度保存可能です。

ふきを乾燥した後の戻し方

水に1時間ほど浸し、水を交換して再度1時間水に浸します。

この作業を2~3回繰り返し、柔らかくなったら調理に使えます。

ふきを乾燥(干す)保存の際の栄養素は?

色素成分のβ-カロテンやクロロゲン酸などのポリフェノールは水溶性で、

水で戻すときに多少流れてしまいます。

ただ、食物繊維が豊富に含まれており、胃腸の働きの活性化を促す効果が期待できます。

ふきを塩漬け保存方法

ふきを長期保存する際に、塩漬けは昔から重宝されています。

冷蔵、冷凍保存では損なわれやすい風味も塩漬けではしっかりキープされます。

ふきの塩漬け保存法

  • Step1
    板ずりする
    ふきを適当な大きさにカットし、塩をまぶしまな板のうえで擦り付ける
  • Step2
    アク抜きする
    沸騰した鍋に塩のついたままのふきを入れ5分ほど茹でる
  • Step3
    筋取りをする
    冷水に晒しながら、ふき表面の筋を取る
  • Step4
    漬物容器に塩とふきを入れる
    漬物容器に塩をまんべんなく入れ、その上にふきを並べる。そのふきの上に塩を一つかみ振りかけ、その上にふきを並べる。容器の上部に達するまでこれを繰り返す
  • Step5
    保存する
    直射日光の当たらない冷暗所で保存する

ふきの塩漬けの保存期間

ふきの塩漬けは1年ほど保存可能です。

使用する際は、塩抜きが必要となります。

塩抜きの際は薄い塩水にふきを浸します。1時間ほど浸した後、塩水を交換します。

この作業を2~3回繰り返せば、塩抜き完成です。

ふきを塩漬けしたときの栄養素は?

ふき特特有のカリウムは塩漬けにしても影響を受けません。

食物繊維に関しては、塩で柔らかくなり、食べやすくなる効果があります。

加えて、塩漬けすることにより多少の乳酸発酵が期待出来ます。

塩漬けすることで発生した植物性乳酸菌は、生きたまま腸に届く特徴があり、整腸作用に大きく貢献します。

ふきのカット(切った)後の日持ちする保存方法は?

ふきは長いので、ある程度切り揃えることにより、場所を取らず保存することが出来ます。

ふきをカットする前には、アク抜き等の下処理が必要となります。

ここではアク抜き処理後のカットしたふきの保存方法を紹介します。

ふきの保存方法 カットしたとき

カットしたふきは冷蔵、冷凍どちらでも保存が可能です。

1週間以内で使い切る場合は、水を入れたラップにふきを密封した状態で入れ冷蔵保存します。

冷凍保存する際は、数本1セットにしラップで包み、冷凍用保存袋の空気を抜きながら入れ保存します。

ふきをカットしたときの保存期間

冷蔵保存で1週間程度、冷凍で1か月ほど保存が可能です。

ふきの長持ちさせる保存方法

ふきは鮮度が大切な野菜です。鮮度を保つ為にもアク抜き処理は早めに行いましょう。

アク抜き処理を遅くしてしまうと、えぐみが早く出てしまい、味にも影響が出てしまいます。

また、保存する際は、外気に晒さず密封することで鮮度を保つことが出来ます。

ふきの保存 塩水で保存

薄い塩水に浸すことで、ふきの色見を保つ効果があります。

ただ、アク抜き時に塩を擦り付ける板ずり処理をしっかり行うようにしましょう。

アク抜き時点で、ふきの色見がしっかりした緑色になっていなければ、塩水に浸しても効果がありません。

の保存容器や保存袋

ふきは外気にあてると鮮度が落ち、風味が損なわれます。

保存の際は、ジップがついており、密封できる保存袋を選びましょう。

ふきの下処理(あく抜き)

  • ふきに塩をかけまな板の上で擦り付け板ずりをする
  • 熱湯で5分ほど茹で、その後冷めるまで冷水に浸す
  • ふきの皮を剥き、筋を取る
  • 再度2時間ほど冷水にふきを浸す

ふきをした処理したときの保存期間

下処理したふきは冷蔵保存で1週間、冷凍で1か月ほど保存が可能です。

ふきの茹で方

箇条書きで書く

  • 沸騰した湯に板ずりし塩がついたままのふきを入れる
  • 強火の状態で煮立ったら、少し火を弱める、3分ほど茹で続ける/li>
  • ふきの色が鮮やかな緑色になった時点で湯から上げる

ふきの葉の保存方法

ふきの葉は茎に比べ保存期間も短い為、早めに使い切るようにしましょう。

また葉のアク抜き方法は茎とは方法も異なりますので、処理方法を間違えないようにしましょう。

ふきの葉の保存法

  • Step1
    茹でる
    沸騰した湯で30秒ほどフキの葉を茹でる
  • Step2
    冷水に晒す
    冷めるまで冷水に浸す
  • Step3
    繰り返す
    上記の要領で3~4回繰り返し、アク抜きをする
  • Step4
    蓋つきタッパに入れる
    水を入れた蓋つきタッパに入れ密封する
  • Step5
    保存する
    冷蔵庫の野菜室で保存する

ふきの葉の保存の際の保存期間

ふきの葉は冷蔵庫の野菜室で2日ほど保存が可能です。

ふきの葉を保存した際の栄養素は?

ふきの葉には抗酸化作用が強いファイトケミカルが多く含まれています。

ファイトケミカルは水溶性で、水に流れやすい性質があります。

しかし、アク抜きの際に茹でて熱を加えても破壊されることなく影響は受けません。

食すことにより、脳梗塞予防効果が期待出来ます。

ふきの見分け方と選び方

スーパーで販売されているふきは天然物ではなく、栽培物のふきが多い傾向にあります。

産地、種類によって多少見分け方が異なりますが、葉と食べる柄の部分の状態で判断することが出来ます。

腐っている場合の見分け方

箇条書きで書く

  • 切り口が茶色く干乾びている
  • 茎表面にぬめりがある
  • 異臭がする

新鮮な選び方

箇条書きで書く

  • 葉がみずみずしく綺麗な緑色をしている
  • 茎は根元から上部にかけて太さに極端な差がない
  • 柄に張りがある

ふきについて

ふきは春の山菜の中でも、最初に芽を出すことで知られています。

ふきが春の山菜の代表格となったのはこのことに起因します。

昔は春しか食べることが出来なかったふきですが、

現在は栽培技術も確立され、産地通年安定供給されるようになりました。

特に愛知県で栽培される愛知早生フキは国内の60%のシェアを誇り、柔らかく扱いやすいことでも人気があります。

野性味あるほろ苦さをもつ自生のふきと、多少クセの少ない栽培物のふきを食べ比べてみるのも面白いでしょう。

ふきの旬

自生のふきは4月~5月初旬が旬となります。

また、スーパーで出回っている栽培物のふきは9月~12月に旬を迎えます。

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  • 煮物
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ふきは食物繊維が豊富な野菜です。

整腸作用は勿論、古くから咳止めの薬としても日本では重宝されています。

ヘルシー健康野菜として再注目されている、ふきを食卓のラインナップに是非加えてみて下さい。

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