愛知県のお雑煮には、餅菜(正月菜)という愛知の伝統野菜が入っています。
他県から愛知県に嫁いできた方は、「お雑煮に入っている緑色の野菜は何?」と驚き、戸惑ったことでしょう。
また、初めて餅菜(正月菜)を目にする方は、
「餅菜(正月菜)と小松菜の違いが分からない」
「餅菜(正月菜)はどうしたら日持ちするの?」
「お雑煮以外の餅菜(正月菜)のレシピを知りたい」
など嫁として知っておきたいことがたくさんありますよね。
そこで、今回は、餅菜(正月菜)について詳しく紹介していきます。
餅菜(正月菜)と小松菜の違い、餅菜(正月菜)の保存方法、餅菜(正月菜)の食べ方を紹介しますので、ぜひ、参考にしてください。
餅菜(正月菜)を知らなかった方も、この記事を読めば、餅菜(正月菜)博士になれます。
餅菜(正月菜)のことを知って、嫁ぎ先である愛知県の風土に慣れ、義父母とも仲良く過ごしていきましょう。
餅菜(正月菜)と小松菜の違い
餅菜(正月菜)と小松菜の違いは、
- 生産者
- 根元の様子
- 葉の色
- 食感
- 調理方法
- 日持ち
見た目はよく似ている野菜ですが、違いがあります。
餅菜(正月菜)と小松菜の違いの表を見て、見分けてみましょう。
餅菜(正月菜) | 小松菜 | |
生産者 | 愛知県尾張地方 | 関東地方 |
根元の様子 | 葉が出ている | 葉が出ていない |
葉の色 | 淡い緑色 | 濃い緑 |
食感 | 柔らかい | かため |
調理方法 | そのまま生で食べる、おひたし、炒め物、汁物などとして | おひたし、炒め物などとして |
日持ち | 日持ちしない ※保存方法によっては、冷蔵2~3日、冷凍1ヶ月ほど |
冷蔵:2~3日 冷凍:約1ヶ月 |
餅菜(正月菜)は小松菜とよく似ていますが、根元の様子や葉の色などよく見ると違いが分かりますね。
餅菜(正月菜)の良いところは、生でも食べられるほど葉が柔らかいため、サラダにしても美味しくいただけます。
しかし、餅菜(正月菜)は全く日持ちしません。
流通の段階で茎や葉が黄変してしまうほど弱い野菜のため傷みやすく、産地周辺でしか食べることができません。
餅菜(正月菜)を日持ちさせて最後まで美味しくいただくためには、保存にちょっとした工夫が必要なのです。
餅菜(正月菜)を保存するにはどこまで処理する?
餅菜(正月菜)を美味しく食べきるためには、何も処理することなく、すぐに水で湿らせた新聞紙に包むことが第一です。
そして、新聞紙に包んだ餅菜(正月菜)をビニール袋に入れ、立てたまま冷蔵庫に入れましょう。
餅菜(正月菜)を立てて冷蔵するときは、2ℓのペットボトルを半分に切ったものの中に入れておくと倒れませんよ。
このように少しの手間をかけて冷蔵保存すると、全く日持ちしない餅菜(正月菜)でも、2~3日は持ちます。
また、もっと長く日持ちさせたい方は、冷凍保存がおすすめです。
こちらの記事で詳しく解説しています。
餅菜(正月菜)がたくさんあるときは、ぜひ、試してみてください。
餅菜(正月菜)とは?
餅菜(正月菜)とは、江戸時代または明治時代から愛知県尾張地域で作られている伝統野菜です。
小松菜に近い在来の菜類ですが、小松菜に比べて柔らかく、クセのない味が特徴です。
愛知県尾張地方では、お正月の雑煮に餅菜(正月菜)を入れる風習があります。
それは、餅菜(正月菜)が、「名(菜)を持ち(餅)上げる」と縁起を担いだと言い伝えられています。
特に、江戸時代には、尾張地方の武士たちが名声を上げるための縁起物として、お雑煮に入れて餅菜(正月菜)を食べていたと言われていますよ。
餅菜(正月菜)の食べ方
餅菜(正月菜)は、お雑煮に入れる以外にも、そのままサラダにして食べる、おひたしにする、炒め物にするという食べ方があります。
餅菜(正月菜)の茎や葉はとても柔らかく、火が通りやすいので調理も簡単にできますよ。
それでは、私のおすすめの餅菜(正月菜)レシピを紹介します。
餅菜(正月菜)のおひたしと炒め物と七草粥風お粥です。
【材料】
- 餅菜 1束
- 長芋 2cmほど
- ポン酢 適量
【作り方】
- 餅菜を沸騰したお湯でさっと茹でます。
- 茹でた餅菜は、ザルにあげて水気をきります。
- 長芋の皮をむき、短冊切りにします。
- 2の餅菜の水気をしぼり、2cm幅に切ります。
- ボールに3と4を入れ、ポン酢を入れて混ぜ合わせます。
- お皿に盛り付けたら出来上がりです。
野菜嫌いな子供でも食べられるおひたしです。
柔らかい餅菜(正月菜)が、とても美味しいですよ。
【材料】
- 餅菜 1束
- ツナ缶 1缶
- 塩コショウ 少々
- 醤油 少々
- ゴマ油 少々
【作り方】
- 餅菜を3cmほどの幅に切ります。
- ツナ缶の油をきります。
- フライパンにゴマ油を入れ、強火で餅菜を炒めます。
- 3に塩コショウで味付けをします。
- ツナを入れます。
- 醤油で味付けをします。
- お皿に盛り付けて出来上がりです。
ツナ缶の代わりに、おせちの余りのかまぼこなどを使っても美味しく出来上がりますよ。
餅菜(正月菜)はすぐに火が通りますので、手早く調理しましょう。
【材料】
- 餅菜 1束
- ご飯 お茶碗1杯分
- 和風だし 小さじ2
- 塩 小さじ1
【作り方】
- 鍋にお湯を沸かし、塩を入れます。
- 1の鍋に餅菜を入れて茹でます。
- 茹で上がった餅菜を1cm幅に切ります。
- 鍋にご飯とご飯が浸るくらいの水を入れて熱します。
- 沸騰してきたら、和風ダシを入れて味を整えます。
- ご飯にとろみが出てきたら火を止めます。
- 6の鍋に餅菜を入れます。
- もう一度、鍋に火を入れ、ひと煮立ちしたら火を止めます。
- お皿に盛り付けたら出来上がりです。
お雑煮で使う餅菜(正月菜)が余ったら、七草の代わりに使いましょう。
餅菜は、ビタミンCが豊富で風邪予防に効果的ですよ。
餅菜(正月菜)小松菜違いまとめ
今回は、餅菜(正月菜)について詳しくご紹介しました。
餅菜(正月菜)と小松菜の違い、餅菜(正月菜)の保存方法、餅菜(正月菜)の食べ方を紹介してきました。
手元にきた餅菜(正月菜)は、記事内の保存方法を参考にしてすばやく保存してしまいましょう。
餅菜(正月菜)は、お雑煮以外にも食べ方があります。
柔らかい野菜なので、そのままサラダにしていただくこともできます。
この記事を読んで、餅菜(正月菜)博士になったみなさんは、きっと早く愛知県の風土に慣れることができます!
そして、たくさん義父母にかわいがられてくださいね。
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