秋にはホクホクの栗が食べたくなりますが、固い皮をむくのが億劫ですよね。
でも、栗はゆで方次第で皮が格段にむきやすくなるのです!
むきやすくなるためのゆで方を押さえておきましょう。
栗のゆで方をマスターするだけで、ストレスを感じないむきやすい栗になりますよ。
そこで今回は、栗の皮がむきやすくなる方法をゆで方に注目しながら解説します。
一般的な鍋はもちろん、圧力鍋や炊飯器を使った簡単な方法まで解説していきます。
ご飯もデザートも、あらゆる料理に活躍する栗をもっと楽しめるようにゆでてむきやすくするコツを押さえましょう。
栗のゆで方でむきやすい方法はコレ!
栗の皮をむく方法には、
●ゆでる
●水に浸ける
●凍らせる
●乾煎りする
などがあります。
特におすすめなのは、
ゆでる
です。
栗はゆでることで、皮も実も柔らかくなるため、むきやすくなるのです。
あらかじめ切れ目を入れてからゆでれば、手でもある程度簡単にむけますよ。
ゆでるときには、普通の鍋や圧力鍋で大丈夫ですが、炊飯器を使うこともできます。
栗をゆでる際の具体的な方法は、このあと詳しく解説しますが、ゆでるコツとしては、
●ゆでる前にあらかじめ栗をしっかり水に浸け、皮を柔らかくしてからじっくりゆでる
●栗が被るくらいのたっぷりの水でゆでる
●基本的には、ゆで上がってからもすぐにはお湯を捨てずに放置したままにする
といったものがあります。
ちなみに、皮をむいた後にそのまま食べるのではなく、さらに加熱調理する場合は皮をむくためだけに柔らかくすれば十分ですよね。
そのときは、普通の鍋なら2~3分、圧力鍋なら15~30秒の加圧で大丈夫です。
ゆで時間が短いと中まで完全に火は通っておらず、半生のようなやや固い状態になります。
栗のゆで方でむきやすい方法は3つ!
栗をゆでてむきやすくするためには、
●鍋でゆでる
●ゆでてから冷凍する
●電子レンジで加熱する
の3つがあります。
それぞれの方法を見ていきましょう。
鍋でゆでる
栗をゆでる一般的な方法です。
鍋さえあればできるので、特別な道具を用意する必要はなく、すぐに栗をゆでることができますね。
ゆで方を見ていきましょう。
1.栗をよく洗って、鍋やボウルに栗とできるだけたっぷりの水を入れて半日から1日浸しておく。
2.浸した水は捨てて、鍋に栗と栗がしっかり被る程度の多めの水を入れる。このとき、水1Lに対して小さじ1の塩を入れておく。
3.鍋にふたをして中火でゆでる。沸騰してきたところで弱火にして、50分ほどじっくりゆでる。
4.ゆであがったら火を止めて、ふたは数時間から半日開けずに放置する。
5.ザルでお湯を流してから皮をむく。ただし、量が多いときは浸したままで皮をむいた方が良い。
塩の入ったお湯に浸しておくと、栗のアクが抜けてえぐみもなくなりますよ。
量が多いと皮をむいている間に乾いてしまい、むきにくくなってしまいます。
むく時間がかかりそうなときは、水は捨てずに浸したままむくと良いかもしれませんね。
ゆでてから冷凍する
栗はゆでてから一度冷凍すると、ツルッと簡単にむけます。
栗を保存しておいて使いたいときに使いたい分だけ皮をむけば良いので、冷凍は意外と便利ですよ。
ゆでてから冷凍する方法を見ていきましょう。
1.ゆでる前の準備、ゆでるところまでは鍋でゆでる方法と基本的には同じ。ただし、ゆでる前に栗のとがった部分に包丁やはさみで切れ目を入れておくと、よりむきやすくなる。
2.ゆで上がったら放置せずにすぐにザルにあげて粗熱を取る。
3.キッチンペーパーなどで栗の水気を取って、ジッパーつきの保存袋に重ならないように入れて冷凍する。
ゆでた栗を皮ごと冷凍することで、皮と実の間に隙間ができてむきやすくなります。
しかも、冷凍保存は風味が落ちにくいため、一石二鳥ですね。
栗の保存方法については、こちらも参考にしてみてください。
栗の保存方法|冷凍・冷蔵・保存期間と保存食レシピ!皮付きや虫食いのときは?電子レンジで加熱する
鍋でゆでるよりも簡単なのが電子レンジです。
ただし、一度に大量の栗を電子レンジ調理すると爆発する可能性があるので、深く切れ目を入れて10個くらいを目安にしてください。
電子レンジで栗をゆでる方法を見ていきましょう。
1.栗を洗って、ボウルや耐熱容器に栗とたっぷりの水を入れて半日から1日浸しておく。
2.栗の固いザラザラした部分に、包丁やはさみで深めに切れ目を入れる。
3.耐熱容器に多くても10個くらいの栗と、栗が浸るくらいの水を入れてラップをかける。600Wで3分間加熱する。
4.加熱後は栗が冷めるまでそのまま放置する。
電子レンジは加熱時間も少なく、何よりも簡単なのが魅力的です。
少しの栗をゆでたいときには特におすすめですよ。
栗のゆで方で圧力鍋
普通の鍋でゆでても栗は柔らかくなります。
ですが、圧力鍋を使うと短い時間で、よりむきやすくなるのです。
圧力鍋を使うことによって、皮が非常に柔らかくなり、皮と実の間に空間ができて簡単にむけるようになりますよ。
普通の鍋と圧力鍋を比べてみましょう。
普通の鍋 | 圧力鍋 | |
ゆで時間 | 約50分 | 約10分 |
食感 | 少し水っぽく柔らかい | 水っぽさはなくホクホクしている |
風味 | 甘みはあるがややさっぱり | 普通の鍋よりもやや甘く感じる |
やはり調理時間の短縮が特徴的と言えますね。
圧力鍋でゆでる方法を見ていきましょう。
1.栗を洗って、ボウルや鍋に栗とたっぷりの水を入れて半日から1日置いておく。
2.皮をむきやすくするため、加熱中に爆発しないようにするために、栗のとがった部分に包丁やはさみで十字あるいは横一本の切り込みを入れる。
3.圧力鍋に栗と栗が浸るくらいの水を入れてふたをして中火で加熱する。
4.圧力鍋のつまみが回ってきたら弱火にして、10分ほど加圧する。
5.10分後、火を止めて圧力が自然に抜けたら栗をザルにあげる。
ちなみに、電気圧力鍋を使っても栗の皮をむきやすくすることができます。
基本的には圧力鍋と同じ方法ですが、鍋の底に網を置いて、その上に栗を乗せます。
加圧時間は電気圧力鍋も10分で、その後さらに10分程度放置して蒸らすのがポイントです。
栗のゆで方で炊飯器
栗をゆでる方法は鍋だけではありません。
実は、炊飯器も意外と便利ですよ。
炊飯器は鍋とは違い、火加減を気にしなくて良いので、スイッチを入れればあとはそのまま放置しておくだけ。
早速、炊飯器で栗をゆでる方法を見ていきましょう。
1.栗を洗って、ボウルに栗とたっぷりの水を入れて半日から1日浸しておく。
2.栗のとがった部分に包丁やはさみで切れ目を入れてから、炊飯器に栗と栗が被るくらいの水を入れる。目安は栗400gに対して水120cc。
3.通常の炊飯ボタンを押して出来上がるまで待つ。出来上がったらザルにあげて粗熱が取れてから皮をむく。
炊飯器でゆでると、甘みやホクホク食感が強くなるとも言われます。
道具も少なく、スイッチを入れるだけで出来上がるので忙しいときでも助かりますね。
ちなみに、魔法瓶を使っても栗をゆでることができます。
栗のとがった部分に切り込みを入れてから、魔法瓶に栗と熱湯を入れて2時間置いておくだけです。
炊飯器を使っているときは、魔法瓶で栗をゆでて、炊き上がったご飯に栗を混ぜて食べても良さそうですね。
まとめ
栗の皮をむく方法はゆでる以外にも、水に浸ける、凍らせる、乾煎りするなどがあります。
でも、皮を簡単にむきやすくするためにはゆでるのが特におすすめです。
今回は普通の鍋で栗をゆでる他にも、圧力鍋や炊飯器を使う方法も解説しました。
甘みの感じ方や食感にやや差はあるものの、どの方法でもゆで上がった栗の味に大きな違いはありません。
ゆで時間も、栗をそのまま食べるのか、さらに調理するのかによっても変えてみると良いですね。
時間短縮なども考慮して、色々な方法を試してみてくださいね。
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