トマトと食べ合わせが悪いのは?きゅうりやかぼちゃの理由など総まとめ

トマトは彩りや付け合わせによく使われる野菜ですが、他の食材との食べ合わせは意識していないかもしれませんね。

トマトにも食べ合わせの良い、悪いがあります。

トマトの栄養をさらに効率的に吸収できる食べ合わせや、逆に食べ合わせると効果を台無しにしてしまうことも。

今回は、トマトと一緒に調理する機会の多いきゅうりや、代表的なフルーツのりんご、バナナなど、食材別に食べ合わせの良い・悪いを解説します。

トマトの栄養を摂取するのに、特におすすめの組み合わせも解説します。

食卓によく登場するトマトだからこそ、食べ合わせについて知っておきましょう。

トマトと食べ合わせが悪いのは?

トマトと一緒に食べることが多い食材にも、本当は食べ合わせが悪いものもあります。

悪いとされる食べ合わせを続けると、きちんと栄養が摂れなかったり、身体に影響を及ぼしたりしてしまいます。

ただ、食べるときに少し工夫するだけでカバーできる場合もありますよ。

きゅうり
  • トマトときゅうりはサラダの定番の組み合わせだが、実は食べ合わせは良くない。
  • きゅうりにはトマトのビタミンCを酸化させてしまう酵素・アスコルビナーゼが含まれ、ビタミンCを無駄にしてしまう。
  • 一緒に食べるときには、酢やマヨネーズ、柑橘類などの酸性のものを加えると、酵素の働きが抑制されてビタミンCの酸化を防げる。
かぼちゃ
  • トマトは熱を冷まし、かぼちゃは食べ過ぎると胃腸の張りを起こすことがある。
  • 食べる量にもよるが、一緒に摂取すると胃腸が冷やされ胃腸の張りが強くなると、腹痛が起きやすくなる。
  • かぼちゃはトマトのビタミンCを破壊する。
さつまいも
  • トマトが消化器系を冷やすことで、さつまいもの消化が悪くなる。
  • トマトとさつまいもを食べ合わせると、消化不良や腹痛、下痢を引き起こす可能性がある。
明太子
  • トマトとの食べ合わせで、栄養面に問題があるわけではない。
  • トマトと明太子を一緒に食べると苦みを感じる場合もあり、苦手な人が多い。
天ぷら
  • トマトは胃腸を冷やすため、冷えた胃腸に消化しにくい天ぷらが入ってくることで、消化機能を低下させる可能性がある。
  • ただし、トマトの天ぷらもあるように、食べ過ぎに気をつければ問題ない。
メロン
  • メロンは単独で食べた方が良いとされる。
  • メロンは消化が早いが、他の食材と合わせると消化できず、胃腸の中にガスがたまってしまう。
コーヒー
  • トマトとコーヒーは基本的に問題ないが、貧血の場合は注意。
  • 鉄分はビタミンCによって吸収率が高まるが、食後のコーヒーは鉄分のビタミンCへの働きを低下させ、貧血の悪化につながる可能性もある。

トマトと食べ合わせが良いのは?

トマトはそのまま食べても美味しいですが、他の食材と組み合わせることでより美味しくなったり、栄養面でメリットがあったりします。

組み合わせるだけで、それぞれの持つ栄養素以上の効果を発揮してくれることもあるのです。

 

食材 効果
ブロッコリー
  • 前立腺ガンの予防・進行の抑制
  • 女性の場合、卵巣ガンの予防につながる可能性もある。
たまねぎ
  • トマトもたまねぎも生活習慣病予防に効果がある。
  • 便秘、冷え性、物忘れの解消。ガン予防、ストレス予防。
  • 食べ合わせることで効果は3倍とも言われる。
キャベツ
  • トマトもキャベツも消化を助ける作用があり、一緒に食べることで消化器系の働きを調える。
  • 口の乾きやイライラ、食欲不振の改善
ほうれん草
  • 眼精疲労の改善や眼病予防といった目の健康維持
ピーマン
  • 血圧の低下、高血圧予防
シソ
  • トマトとシソには抗酸化作用があり、食べ合わせで相乗効果が期待できる。
  • 風味も良くなり食欲増進にもなる。
牛肉
  • 疲労回復、体力増強、コレステロール除去
鶏肉
  • 美肌の維持、食欲増進、記憶力強化
さんま
  • さんまの脂がトマトのリコピン吸収を良くする。
  • トマトの香りや酸味は、さんま特有の生臭さを緩和する。
牡蠣
  • トマトと牡蠣を一緒に食べると栄養面で相乗効果があり、味も良くなる。
  • 高血圧、動脈硬化、心臓病、風邪の予防
うなぎ
  • 美肌効果を高める。
納豆
  • トマトと納豆の両方に小腸の働きを活性化させるグルタミン酸が含まれる。
  • 納豆に足りないビタミンCをトマトによって補える。
  • 疲労回復
牛乳
  • 活性酸素を除去することができ、老化防止の効果を高める。
豆腐
  • トマトのビタミンCと、豆腐のビタミンEを一緒に摂取すると、視力維持の効果がより高まる。
  • ストレス緩和
梅干し
  • 梅干しにはビタミンEが豊富に含まれ、トマトと一緒に食べればリコピンの働きを高められる。
ヨーグルト
  • 美肌効果
  • トマトが腸内環境を調え、ヨーグルトが肌バリアを高めることで、肌を美しく保てる。
キムチ、唐辛子
  • トマトのリコピンは老廃物を排出し、唐辛子のカプサイシンは脂肪燃焼に役立つ。
  • リコピンもカプサイシンも代謝を活発にし、相乗効果で脂肪燃焼の効果を高める。
卵、オレンジ、みかん
  • 疲労回復、肩こり解消
りんご
  • 肥満防止、がん予防、老化防止、疲労回復
バナナ
  • 利尿作用、腎機能改善
スイカ
  • 高血圧、動脈硬化の予防
グレープフルーツ
  • ガン予防、視力回復
  • 高血圧予防、動脈硬化予防、心臓病予防、老化防止
キウイ
  • ガン予防、風邪予防、肥満防止
パイナップル
  • トマトとパイナップルには水溶性の食物繊維が豊富に含まれている。
  • はちみつやオリーブオイルなどと合わせると、より便秘の予防や解消に役立つ。

※「効果」については、トマトと食べ合わせた場合の効果を記している。

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トマトの栄養が取れる食べ合わせベスト3!

トマトと食べ合わせの良い・悪い食材をご紹介しました。

トマトの栄養面に注目して、特におススメの食べ合わせを3つ見ていきましょう。

第3位:トマト+アボカド

トマトとアボカドは合わせるだけで、オシャレなメニューになり、女性に人気の組み合わせですね。

実は、トマトとアボカドは見た目だけではなく、栄養面でも相性抜群なのです。

トマトはアボカドと一緒に食べると、アボカドの脂質によりリコピンの吸収が良くなります。

アボカドは「森のバター」とも呼ばれ、脂肪も豊富ですが、食物繊維やビタミンEも含まれ、ノンコレステロールなのも嬉しいところです。

サラダやグラタン、パスタなどレシピも豊富なので、色々試してみましょう。

第2位:トマト+さば

さばは美容や健康に役立ちますが、トマトと一緒に食べるとさばの抗酸化力が大幅にアップします。

トマトのリコピンは、さばの脂と食べると効率的に吸収できます。

さばに含まれるEPAやDHAといったオメガ3必須脂肪酸により、リコピンの吸収率は4倍にもなるのです。

ただし、EPAやDHAは酸化しやすく、小麦粉や片栗粉でコーティングしてから加熱しましょう。

さば缶を汁ごと使ってトマトと煮込むのもおススメ。

第1位:トマト+オリーブオイル

トマトの持つ抗酸化力は抗酸化物質を複数で摂取した方が効果は高められます。

脂溶性のリコピンは、オリーブオイルと一緒に摂ると、生のトマトだけで食べる場合より4倍も効率的に吸収されます。

トマトとオリーブオイルの組み合わせはイタリア料理の定番ですが、炒めたりサラダにかけたりと気軽に使えます。

トマトの食べ合わせで特におススメなので、是非試してみてください。

トマトと相性が良い食材に共通しているものは、「脂質」です。

トマトとの食べ合わせを考えるときは、脂質との組み合わせを頭に入れておきましょう。

トマトの食べ合わせまとめ

トマトは年中を通して、和洋中あらゆる料理で楽しむことができる食材です。

トマトと食べ合わせの良い食材や悪い食材を解説してきました。

特に、トマトと合わせることの多いきゅうりが悪いとされ、納豆、魚、ブロッコリーなどが良く、普段何気なく食べているものにも意味があることが分かります。

ただ、食べ合わせの悪い場合もポイントを押さえておけば、栄養素を無駄にすることはありません。

調理するときに食べ合わせを少し意識してみると、トマトの栄養素をより効率的に摂取できますね。

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