食卓でお馴染みのピーマンは、トマトの約4倍ものビタミンCが含まれています。
では、ビタミンCを積極的に摂るために、ピーマンを食べ過ぎても良いのか気になるところです。
今回はピーマンを大量に食べ過ぎるとどうなるのか、下痢の危険性や他の食材との食べ合わせ、ワタの栄養などについて紹介します。
せっかくピーマンを食べるなら、たっぷりのビタミンCを無駄にすることなく摂り入れていきたいですよね。
他にも、効率よく栄養を摂る食べ方や量も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
ピーマンを食べ過ぎるとどうなる?
ピーマンには疲労回復や風邪予防、美肌効果などのあるビタミンCが豊富に含まれていますが、ピーマンを食べ過ぎることで場合によっては「ビタミン過剰症」が起こることもあります。
どのような条件でビタミン過剰症が起こるのか、ビタミン過剰症の症状や食べられる量について解説します。
下痢
ビタミンCなどの水溶性のビタミンは、摂りすぎても基本的には尿と一緒に体外へ排出され、過剰症の心配はないとされています。
しかし、腎臓に疾患のある人がビタミンCを大量に摂取すると下痢を起こすことがあります。
ビタミンCには腎臓を守る働きと、腎臓を活発にする働きがありますが、腎臓が活発な状態が続くと疲労状態になってしまいます。
すると、体内の消化に悪影響を及ぼし、消化不良による下痢の症状を引き起こしてしまうのです。
腎臓に疾患がない人も、ビタミンCの大量摂取は推奨されていません。
ビタミンCは通常は小腸で吸収され体外へ排出されますが、消化しきれず体外へ排出されなかったビタミンCが胃腸の負担となり胃痛や下痢を起こすことがあります。
量はどのくらいまで?
ビタミンCの一日の摂取量は100mgが理想とされています。
ピーマンに含まれるビタミンCは、ピーマンの可食部100g中76mgです。
よって、一日2~3個食べることで一日に必要なビタミンCを摂取することが可能です。
そして、ビタミンCは摂りすぎると吸収率が悪くなるので、一度にピーマンをたくさん食べるのではなく、何回かに分けて食べると効率よくビタミンCを摂取することができます。
たくさんビタミンCを摂りたいからといって、一日にピーマンを10個以上食べても効果がなく、下痢を引き起こす恐れもあるので控えましょう。
ビタミンC自体には危険性はなく安全な成分ですので、適量を守って食べることが大切です。
また、ピーマンには体内でビタミンAに変わるβカロテンも多く含まれます。
βカロテンは体内に必要な分だけビタミンAに変わるので、βカロテンを摂りすぎてもビタミンAの過剰症の心配はないとされています。
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ピーマンと食べ合わせが悪い食材は?
ピーマンは基本的にどの食材と合わせても安全に食べられることができます。
しかし、栄養面で考慮した際、一緒に食べることでピーマンに含まれる豊富なビタミンCを壊してしまう野菜があります。
きゅうりやにんじんはビタミンCを酸化させる
きゅうりやにんじんには「アスコルビナーゼ」という酵素が含まれていますが、この酵素はビタミンCを酸化させてしまう性質を持っています。
ピーマンのほかにも、トマトやキャベツ、大根などビタミンCが多い野菜は要注意です。
アスコルビナーゼにビタミンCの破壊を防ぐには、加熱調理したりレモンや酢などの酸性のものを加えるとよいとされています。
ピーマンは加熱してもビタミンCが逃げにくく、油と一緒に調理することでβカロテンの吸収率も上がるので、炒めたりグリルして食べる方法がおすすめです。
ピーマンのワタは食べていい?
基本的にピーマンの白いワタや種は捨てている人が多いと思います。
私もワタや種はずっと捨てて調理していました。
しかし、ワタと種にも栄養がたくさん含まれているので、最近はそのまま食べることがよいという説があります。
ワタと種にはピラジンが豊富に含まれる!
緑のピーマンには、「ピラジン」という特有の成分が含まれています。
ピーマンのワタと種にはこのピラジンが多く含まれているのですが、ピラジンは苦味のもとにもなっているため捨ててしまう人がほとんどです。
しかし、ピラジンには血液をサラサラにする作用があり、脳梗塞や心筋梗塞の予防、血行促進の効果が期待できます。
その他にも、むくみや夏バテ解消にも効果的なカリウムも豊富に含まれています。
ピーマンに含まれるピラジンのほとんどはワタと種に含まれており、その量は皮の10倍もあるとのことです。
今後はワタや種も捨てず、丸ごと調理していきたいですね。
また、ピーマンの種には黒ずんでいるものもあります。
新鮮なピーマンであれば黒い種も食べられますが、中には古くなってしまったものや傷んでしまっている場合もあります。
心配であれば無理して食べずに捨てましょう。
まとめ
ピーマンの食べ過ぎはビタミンCを効率的に吸収できないだけでなく、健康に害を及ぼす可能性もあります。
食べ過ぎるだけでなく、食べ合わせや食べ方も考慮して調理することでピーマンの栄養を無駄なく摂取することができます。
これからはワタと種も捨てずに食べられると尚良いですね!
適量を守って美味しく健康的に食べていきましょう。
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