すだちは柑橘類のなかでもさっぱりとした酸味がある果物です。
主に徳島県で生産されていますが、家庭でも栽培されているため手に入る機会があると思いますが、保存方法や保存期間などあまり知られていないかもしれません。
すだちは常温では熟しやすいため、冷蔵、冷凍で保存して長持ちさせることができます。
冷凍したものは解凍せず料理に使えますし、干して乾燥もできるためいろいろな食べ方を楽しめます。
またすだちの食べ頃や新鮮なすだちの見分け方などもこの記事でご紹介します。
薬味のイメージが強いすだちですが、薬味以外にも使い方はいろいろあります。
上手にすだちを保存して、色々なレシピを楽しんでください。
Contents
すだちの保存の仕方
すだちは常温で置いておくと色が変わってしまいます。
長期保存する場合は袋に入れて冷蔵庫の野菜室か、冷凍保存をします。
すだちの保存温度
すだちの最適な保存温度は7~8℃です。
すだちの保存方法まとめ
- 常温・・・新聞紙で包み、冷暗所で保存
- 冷蔵・・・ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存
- 冷凍・・・フリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存
- 干し・・・保存用袋に入れて冷蔵庫で保存
- カット・・・ラップで包んで冷蔵庫かフリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存
すだちの保存期間と賞味期限まとめ
- 常温・・・5~10日
- 冷蔵・・・約1ヶ月
- 冷凍・・・3~6ケ月
- 干し・・・1~3ケ月
- カット・・・冷蔵1~2日、冷凍約3か月
すだちを常温保存する方法
すだちは常温で置いておくと熟して黄色くなるため、新聞紙に包み冷暗所で保存します。
すだちの常温保存法
- Step1ふくすだちに付いている水分をよくふき取る
- Step2包む新聞紙ですだちを包む
- Step3保存する冷暗所に保存する
例
- Step1カットするあく抜きしたわらびを食べやすい大きさにカットする
- Step2保存袋に入れるわらびを冷凍用保存袋に入れる
- Step3水に浸す冷凍用保存袋に水を入れ、わらび全体が水に浸るようにする
- Step4保存するアルミトレイにのせて、冷凍庫で保存する
すだちの常温保存の際の保存期間
すだちを常温保存する際の保存期間は5~10日です。
熟してくると黄色くなり酸味が少なくなります。
すだちの常温保存の際の栄養素は?
すだちは果皮、果汁ともビタミンCやカリウムが豊富です。
また、果皮には食物繊維やビタミンAやビタミンEが含まれます。
すだちの常温保存の際の栄養素の変化は特にありません。
すだちを冷蔵保存する方法
すだちを冷蔵保存する際はポリ袋に入れて保存します。
すだちの冷蔵保存法
- Step1ふくすだちの表面の水分をふき取る
- Step2袋に入れるすだちをポリ袋に入れる
- Step3保存する冷蔵庫の野菜室で保存する
劣化を防ぐため、すだちを入れる袋はポリエチレンが適しています。
またすだちは劣化すると周りのすだちも劣化させてしまうので、袋に入れる際は少量ずつ(2~3個)に分けて保存しましょう。
すだちの冷蔵保存の際の保存期間
すだちの冷蔵保存の際の保存期間は約1ヶ月です。
冷蔵庫に入れても熟成は進みます。
すだちの冷蔵保存の際の栄養素は?
すだちの冷蔵保存の際の栄養素の変化は特にありません。
すだちの果汁には疲労回復などに効果があるクエン酸が含まれています。
すだちを冷凍保存する方法
すだちは丸ごとやカットしたり、果汁の状態で保存できます。
すだちの冷凍保存法
①丸ごと保存する場合
- Step1袋に入れるフリーザーバッグにすだちを入れる
- Step2空気を抜くフリーザーバッグ内の空気を抜く
- Step3保存する冷凍庫で保存する
丸ごと保存する際はひとつずつラップに包むと良いでしょう。
②カットする場合
- Step1切るすだちを輪切りかくし切りにする
- Step2袋に入れるフリーザーバッグに切ったすだちを入れる
- Step3空気を抜くフリーザーバッグ内の空気を抜く
- Step4保存する冷凍庫で保存する
②果汁の場合
- Step1しぼるすだちの果汁をしぼる
- Step2袋に入れるフリーザーバッグにしぼったすだちの果汁を入れる
- Step3空気を抜くフリーザーバッグ内の空気を抜く
- Step4保存する冷凍庫で保存する
野菜マルシェのなのか
- 冷凍するときにはなるべく薄く平らにする
- アルミのトレイにのせると早く冷えやすい
- 冷凍室を強に設定するとなおよし
すだちの冷凍保存の際の保存期間
丸ごと保存した場合は約6ヵ月、くし切りや輪切りで保存した場合は約3か月、果汁の場合も約6ヵ月持ちます。
カットしても1年くらい持つとも言われていますが、冷凍焼けしないように早めに使い切りましょう。
すだちの冷凍保存の際の栄養素は?
すだちを冷凍保存した際の栄養素は特に変化ありません。
すだちを冷凍したあとの解凍方法
丸ごと・・・凍ったまますりおろして薬味に利用でき、解凍すれば果汁も取ることができます
くし切り・・・自然解凍して料理に使用しますが、果汁がしぼりやすく便利です
輪切り・・・そのまま飲み物や料理に利用できます
果汁・・・冷蔵庫などで自然解凍し、調味料や飲み物に入れることができます
すだちを干す保存方法
輪切りや皮を干す方法があります。
すだちの干す保存法
①輪切り
- Step1切る中すだちを輪切りにする
- Step2並べるざるや網に重ならないように並べる
- Step3干す天気の良い日に外で干す
種はできるだけ取り除きましょう。
雨に当たらないよう注意しましょう。
途中で裏返し、皮が手で割れるくらいになったら完成です。
清潔な瓶やタッパー、ジッパー付きの保存袋に入れて冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。
②すだちの皮
- Step1切るくし切りにし果汁をしぼった皮を1㎝くらいに切る
- Step2並べる切ったすだちの皮をざるや網に並べる
- Step3干す天気の良い日に外で干す
途中で裏返し、皮が割れるくらいになったら完成です。
輪切り同様、清潔な瓶やタッパー、ジッパー付きの保存袋に入れて冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。
すだちの干す保存の際の保存期間
冷蔵や冷凍で1~3ケ月保存できます。
常温でも保存できますが、かびないよう早めに使い切りましょう。
すだちを干した後の戻し方
水やお湯にしばらくつけて戻すことができます。
乾燥したまま紅茶や料理に利用することも可能です。
しっかり乾燥させた皮は、ミルなどで粉末状にして調味料にしたり紅茶などに入れて利用できます。
すだちを干す保存の際の栄養素は?
干したすだちは水分が抜け栄養素が凝縮されます。
そのためカリウムが多くなります。
すだちのカット(切った)後の日持ちする保存方法は?
すだちの保存方法 使いかけ
切ったすだちはラップでしっかり包み、冷蔵庫で保存し早めに使い切りましょう。
すだちをカットしたときの保存期間
カットしたすだちは冷蔵庫で1~2日保存できます。
すだちの長持ちさせる保存方法
すだちの夏や冬の保存の違い
すだちは年間通して出荷されています。
主に8月から10月頃までが露地ものになり、それ以降から3月頃までは収穫したすだちを冷蔵貯蔵したものが流通しています。
3月頃からはハウス栽培されたものが出回ります。
すだちの洗い方
- 水を流す
- すだちの果皮を手でよく洗う
- 水分をふく
すだちの絞り方
- すだちのヘタの部分を横にして切る
- すだちの切った面を上に向ける
- 手で絞り果汁を出す
すだちの見分け方と選び方
腐っている場合の見分け方
腐り具合は以下に当てはまると危険です。
- 果皮に張りがない
- 傷がある
- 果皮が黄色
新鮮な選び方
新鮮な選び方は、以下の通りです。
- 果皮に張りがある
- 重みを感じる
- ふっくらした形をしている
- 鮮やかな緑色
すだちの旬
すだちは8月から9月頃が旬となります。
すだちの食べ頃
8月から9月頃に収穫されるすだちは酸味と香りが強く、さわやかな酸味を楽しむことができます。
すだちについて
すだちは酢の代用として利用されていたことから「酢橘(すたちばな)」と呼ばれていました。
これが名前の由来とされています。柚子の仲間で徳島県が原産です。
すだちには「リモネン」という成分があり、精神をリラックスさせたり食欲を増進させる効果があります。
また、果皮に含まれる「スダチチン」は脂肪の代謝を改善する作用があることから、果汁だけではなく皮も捨てずに利用しましょう。
すだちの保存食と人気簡単レシピの作り方
すだちの保存食と人気簡単レシピの作り方をご紹介します。
すだちの保存食の種類
- ポン酢
- すだちこしょう
- すだちのフルーツ酢
の保存食レシピの簡単作り方と保存期間
すだちポン酢
清潔な容器に入れて冷蔵庫で保存します。3~6ケ月保存できます。
すだち胡椒
煮沸消毒した瓶に入れ冷蔵庫で約6ヵ月、フリーザーバッグなどに入れ冷凍庫で保存した場合1年ほど保存できます。
の酢漬けの作り方の保存食レシピと保存期間
すだちのフルーツ酢
冷蔵庫で約1年保存できます。
離乳食の保存
すだちは離乳食後期から与えることができます。
ただ、酸味が強いため少量ずつ(1~2滴)絞った果汁を料理に加えるなどして与えましょう。
まとめ
すだちは露地ものが出回るのが8月から9月頃です。
ビタミンCやクエン酸が豊富なので夏の疲れを取るのにぴったりですね。
また、さっぱりした酸味は食欲増進にも効果があるので夏バテで食欲がないときにもぴったりです。
すだちは果汁も皮も余すところなく使えるので、保存方法のポイントを知っていろいろな料理を試してください。
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