春野菜の1つである菜の花は、「菜の花を食べて春を感じたいけれど、あの苦味が苦手…」という人も多いですよね。
そこで、今回は、ゆで方にひと工夫した菜の花の苦味を取る方法を詳しく紹介していきます。
また、菜の花の苦味成分や苦味のない菜の花レシピも紹介します。
さらに、苦味を取った菜の花の栄養が保存されるかについても解説していきます。
今年こそは、春の味覚の菜の花を食べたいという人は、この記事を読んで、菜の花をおいしくいただきましょう。
菜の花の苦味を取る方法
菜の花の苦味を取るためには、和からしと酒を少量加えてゆでる方法があります。
これは、プロの料理人もやっているプロの技です。
それでは、菜の花の苦味を取る方法を詳しく紹介していきます。
準備するもの
- 和からし 少量
- 酒 少量
- 塩 少量
やり方
- 鍋にお湯を沸かします。
- 沸騰したお湯の中に、塩、酒、和からしを少量入れて溶かします。
- 菜の花を入れて、お好みのかたさにゆでましょう。
- ざるにあげて粗熱を取れば出来上がりです。
和からしは、お湯が白く濁るくらいの量を入れれば大丈夫ですよ。
また、和からしや酒の代わりに重曹を使う方法もあります。
重曹を使うと、苦味の他にも菜の花の独特なえぐみも取り除くことができます。
もし、時間があるという人は、冷凍して苦味を取る方法もありますよ。
ゆでた菜の花の水気を切って冷凍しておくと、解凍するときに水分と一緒に苦味成分が溶け出していきます。
このように様々な方法がありますので、自分に合った方法で試してみてくださいね。
私は、和からしと酒を使った方法で菜の花の苦味を取っています。
初めてのときは半信半疑でしたが、本当に苦味が取れていることに驚きました。
ぜひ、試してみてください。
菜の花の苦い理由や成分は?
菜の花には、苦味成分である植物性アルカロイド、ポリフェノール、ケンフェロールが含まれています。
これらの苦味成分があるため、菜の花を食べると苦いと感じます。
しかし、この苦味成分にはうれしい効果があります。
それは、ダイエット効果です!
苦味成分の中でも特に、ケンフェロールには、血液の滞りをなくし、新陳代謝を促したり、体内の毒素を排出したりしてくれる効果があります。
まさに、苦味のある菜の花を食べると、冬の間に溜まった老廃物を体外へと排出できるチャンスがくるのです。
ダイエットに興味がある人は、苦味にもおいしい効果があるということで、苦味を楽しみながら菜の花を食べてみましょう。
菜の花の苦味を消すと栄養は?
菜の花の苦味を取ってしまうと、もちろん栄養も取り除かれてしまいます。
菜の花に苦味がなくなると、ダイエット効果はなくなってしまうというわけです。
しかし、苦味がなくなった菜の花でも、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンCなどのビタミン類やミネラルが豊富に含まれています。
また、葉酸も豊富です。
そのため、肌の調子を整えたり、高血圧やむくみ予防にも効果が期待できたりします。
さらに、妊娠中や授乳中に必要な葉酸が含まれているため、女性にはうれしいですね。
この他にも、疲労回復や貧血予防効果がありますよ。
菜の花の苦味が少なくなるレシピ
菜の花はゆで方を工夫しなくても、加える具材で苦味が和らぐレシピがあります。
ここでは、菜の花の苦味が少なくなるレシピを2つ、ご紹介します。
<材料>
- 生牡蠣(生食用) 大きめ7個
- ゆでた菜の花 5本
- ホワイトソース 160g
- 溶けるチーズ 適量
- 粉チーズ 少々
- 白ワイン 小さじ2
- 塩胡椒 少々
- 乾燥バジル お好みで
- 片栗粉 適量
- 油 少々
<作り方>
- 牡蠣をボールに入れて、流水で洗います。
- 1のボールに片栗粉を入れて、牡蠣の汚れを落としていきます。
- フライパンに油を入れ、牡蠣を焼きます。
- 牡蠣の身がプリッとしてきたら、白ワインと塩胡椒を加え、牡蠣の水分をとばしましょう。
- グラタン皿にホワイトソース、牡蠣、ゆでた菜の花の順に重ねます。
- 5の上から、ホワイトソースをかけて、その上に溶けるチーズをふりかけます。
- 6の上から、粉チーズをかけるのがおすすめです。
- 250℃のオーブンで10分焼きます。
- 最後にお好みで乾燥バジルをかけて出来上がりです。
大好きなグラタンと一緒なら、菜の花の苦味は気になりませんよ。
チーズとホワイトソースで苦味は消えてしまいます。
<材料>
- じゃがいも 4個
- ツナ缶 1缶
- 菜の花 半束
- 牛乳 大さじ3
- コンソメ 大さじ1
<作り方>
- 菜の花をゆでます。
- じゃがいもは皮をむき、8等分に切ってからゆでます。
- 2がゆであがったら、水気を切ります。
- 3にコンソメを加えます。
- 4に牛乳を少しずつ加えながら弱火にかけて、練るようにしながらマッシュポテトを作ります。
- 5にツナ缶と菜の花を加えて混ぜたら、出来上がりです。
ツナ缶の代わりにアンチョビを入れても、菜の花とマッチしておいしいです。
ツナ缶のオイルごと混ぜるとさらにおいしく出来上がります。
苦味のある菜の花でも、牛乳やチーズなど乳製品を加えると苦味が気にならなくなります。
とてもマッチする食べ方なので、ぜひ、挑戦してみてくださいね。
菜の花苦味まとめ
今回は、菜の花の苦味を取る方法を詳しくご紹介しました。
ゆでるときに、和からし、酒、塩と一緒にゆでることで苦味がなくなります。
また、和からしや酒の代わりに重曹を使うと、えぐみを取り除くこともできますよ。
菜の花の苦味成分の正体は、植物性アルカロイド、ポリフェノール、ケンフェロールでした。
苦味はあるもののダイエットに効果的であるので、苦味のあるまま食べるのも悪くありませんよ。
しかし、苦味が気になる人は、苦味のない菜の花レシピを参考にしてくださいね。
菜の花はお浸し以外にも、グラタンやポテトサラダとしてもおいしく食べられます。
最後に、苦味を取った菜の花の栄養はもちろんなくなってしまいます。
しかし、菜の花には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
葉酸も豊富なので、妊娠中や授乳中の女性にはうれしい野菜ですよね。
それでは、血液の滞りをなくしてくれる菜の花を食べて、冬の間に凝り固まった体を春に向けて整えていきましょう!
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